今月の座間キャンプへの抗議の定例デモは18日。明日の6・19沖縄県民大会の「基地がある故に繰り返される悲劇の犠牲となった被害者を追悼する。後を絶たない基地被害に終止符を打つために、みんなで抗議しよう」の呼びかけに呼応し、黒など哀悼の意を表す色を身につけて、15名が参加。梅雨時とは思えない急激な暑さの中、結構きついデモとなりましたが、汗を拭き水分補給し、みんながんばりました。
横浜から自転車で駆けつけて参加したピースサイクルの人のカラフルなウエアも素敵でした。
今回はシュプレヒコールも柔らかい言葉で願いを込めて。またEさんが用意してくれた歌詞カードの中から、歩きながら「今こそ立ち上がろう」を、到着した座間駅では「月桃の花」を歌って沖縄へと思いを馳せました。
申し入れ書
在日米陸軍司令官・米陸軍第一軍団前方司令部司令官 ジェームズ・パスカレット少将様
陸上自衛隊中央即応集団司令官 川又 弘道様
座間駐屯地司令 豊田 真 様
私たちは、座間市、相模原市とその周辺の市民です。私たちは、基地と戦争に反対して,2005年11月末より自主的に、主体的に、毎週水曜日にキャンプ座間正門前での座り込み、2006年4月から毎月第3土曜日にはデモを行い、申し入れを続けてきました。基地の強化と戦争に反対し,平和を共に作り出すことを願い,座り込みとデモという形で意思表示を10年続けてきました。その中で今年,沖縄で女性が殺害され,その容疑者として,元海兵隊員が逮捕されました。
とても残念な,悲しい出来事です。
軍隊は戦争を行うために組織されたものです。現代の戦争は,様々な最新の技術が駆使されて,ボタン操作により街を破壊することができるようですが,たとえ街に人影が見えなくても,街はもともと人が暮らしていたところで,人が人を殺すことに変わりはないと思います。
以前友人と,「今日本は戦争ができる国に近づいている,世の中はよくなっているのか,悪い方に逆戻りしているのかどちらなのだろうか」と話したことがあります。その時の会話では,少なくとも奴隷制度はなくなっているので,世の中は自由な方向に進んでいるのではないかということになりました。
確かに,明らかな奴隷制度はなくなりました。様々な格差や不自由さ差別はまだまだありますが,少しずつではあっても,弱い立場の者,少数者が認められるようになりました。
「平和を求める戦いには敗者はいない。平和になるまで続けて行けば,どちらも平和になり,双方とも敗者にはならない。」という言葉を聞いたことがあります。その通りだと改めて思います。
不器用であっても,スマートでなくても,「戦争はやめましょう。戦争の道具である基地も,軍隊もいりません。知恵を出し合って,平和な世界を共に作っていきましょう。人と人がお互いを尊重しあい,一人一人が安心して暮らせる世界を共に作っていきましょう。」と私たちは呼びかけます。
私たちは,この街を、少しでも平和な街に近づけて次の世代に渡したいと願っています。この基地の塀がなくなることを望みます。世界中の人々が、互いの個性、違い、歴史を認め合い、尊重しあい、共に安心して暮らすことのできる平和を強く望みます。共に知恵を出し合って、環境を守り、分かち合って、共に生きる方法を考えていきましょう。私たちは、これからも、あきらめることなく、基地強化に反対していきます。米軍再編に反対していきます。キャンプ座間を市民に返してください。基地のない平和な町を、私たちは望んでいます。
2016年6月18日
バスストップから基地ストップの会とデモ参加者一同