バスストップから基地ストップの会  

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2021年10月定例申し入れ行動

2021-10-19 | 日記
 10月16日土曜日、座間キャンプへのバスストップから基地ストップの会の定例申し入れ行動。雨が降ったりやんだりの肌寒い中、12名の「元」若者たちが元気に集まりました。
 私たちが申し入れを行う場所は正門前の西側の歩道です。向かいあう東側の歩道のわきには下の看板が立てられていました。



この夏木々が伐採され、新しく大きな立派な看板につくりかえられました。



西側の道路わきも工事中で、シジュウカラやヒヨドリがとまっていた木も切られて軍事基地のために自然が壊されていく。看板だけの問題でしょうか。



在日米陸軍司令官・米陸軍第一軍団司令部司令官 ジョエル・B・ヴァウル准将 様
陸上総隊日米共同部長 垂水 達雄 様
座間駐屯地司令・第4施設郡長 小野 一也 様
                 
                   
                     申し入れ書

 コロナ・パンデミックの最中、緊急事態宣言はようやく解除されましたが第6波も確実視されています。
改善されたとはいえ、いまだに自宅放置されている感染者、仕事や住まいを失った人など、たくさんの人が
命の危機の中で暮らしています。不安は尽きません。
 退陣した菅首相は、この状況の中で東京オリンピック・パラリンピックを強行しましたが、開催がコロナ
感染を増幅し、また医療等公衆衛生に関わるリソースをオリ・パラに奪われたことを忘れるわけにはいきま
せん。そしてもう一つ重い事実として、自衛隊の関わりがあります。大会期間中、全国から6万人の警察官
と8000人の自衛官が運営・警備に駆り出されました。自衛隊員の役割はブルー・インパルスの危険な曲芸
飛行、開会式での「日の丸」の掲揚やメダル授与式での「チーム団旗」の掲揚、会場周辺や「聖火」リレ
ー、ロードレースの沿道警備等・・・。開催期間中、新国立競技場周辺等は交通規制で都市封鎖され、人の
いない街中を迷彩服の自衛官が警備する様は、まるで「軍」による市街地出動のようでした。オリンピック
の「テロ」警備を理由とした過剰警備は自衛隊法の拡大解釈・逸脱でもあり、また自衛隊の訓練にもなりま
す。パラリンピックでは無観客にも関わらずオリ・パラ教育の名目で「学校連携観戦」が実施され、1万人
以上の子どもたちが動員されています。子どもたちの目にこの光景がどう記憶されるか、考えると胸が痛み
ます。「軍隊」である自衛隊が私たちの生活する場に当たり前のように出てくることを既成事実化させない
でください。
 安保法制施行から5年、自衛隊の「軍隊」としての本質がますます明確になってきました。9月、法的根拠
もあいまいなまま英空母クイーン・エリザベスが横須賀に入港し、それを契機に8月から10月にかけて沖縄
南西地域において、海上自衛隊、米海軍、イギリス、オランダ、カナダ、ニュージーランドも参加する共同
訓練が連続して行われています。度重なる「訓練」は中国に対する明白な挑発行為ともいえ、もはや訓練の
域を超えていると言っても過言ではありません。戦争はいつかやってくるのではなく、すでにそこまで来て
いるかのようです。2016年以後、与那国、宮古島、奄美大島に自衛隊駐屯地が開設され、さらに石垣島の
駐屯地建設、各駐屯地の火薬庫等増強工事も進んでいます。鹿児島県馬毛島では地元自治体の首長が反対す
る中で、島全体を基地にするような新たな基地建設が目論まれています。現在、日本政府・防衛省が進めて
いる「島嶼防衛」「南西シフト」は、東シナ海・南シナ海、ひいては東アジア全体の軍事的緊張を高める危
険な戦略に他なりません。米中の対立が深まる中、日本も加担し武力による緊張を高めていくやり方を深く
憂慮します。
 すこぶる評判の悪かった菅首相に代わって、岸田首相の下、新たな内閣が誕生しました。茶番でしかなか
った自民党総裁選、新味のない政権にはため息しか出ませんが、総選挙に向けて少しはまっとうな議論が交
わされること、矜持を持った議員が一人でも多く選ばれることを強く望みます。
 武力で平和は作れませんーこのあたりまえのことを何度でも訴えたいと思います。中国をはじめアジアの
国々を武力で踏みにじり植民地支配を行った日本の戦争が今また立ち上がってきます。戦争は終わっておら
ず、沖縄を含めその影は実に長く色濃く残っています。けれど、私たちはあきらめずに「戦争にNO!軍隊は
どこにもいらない!」の声を上げます。世界中で戦争に反対する人々と連帯し、武力に頼らない真に平和な
社会を作っていきます。

2021年10月16日
             バスストップから基地ストップの会と申し入れ行動参加者一同








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