バスストップから基地ストップの会  

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2021年6月定例申し入れ行動

2021-06-21 | 日記
6月19日土曜日。「バスストップから基地ストップの会」と市民の、座間キャンプへの申し入れ行動の日でした。
参加者は10名。3日前の16日未明に、まさに火事場泥棒自公政権の策謀で、稀代の悪法が、参議院で強行採決された。
私らが名前すら正確に言えない、中身はさらに知らされていない法。定義は曖昧なままで、政権が恣意的に使えば戦前の軍機保護法のように恐ろしいこの法。正式名「重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査及び利用の規制に関する法律」という憲法違反のこの法は、廃止させなければならない。
この日、慰霊の日を前に、沖縄南部激戦地で戦没者の遺骨収集をされてこられた具志堅隆松さんが再び、身を削るハンストをはじめられた。




申し入れ書

在日米陸軍司令官・米陸軍第一軍団前方司令部司令官 ビエット・ルオン少将様
陸上総体司令部日米共同部長 垂水達雄様
座間駐屯地司令 小野一也様

ユネスコの国際自然保護連合により世界自然遺産への登録が勧告された沖縄北部のやんばるの森。ベトナム戦争当時からの米軍訓練場として使われ、その一部が2016年に返還された後も、米軍の危険な廃棄物(銃弾や空砲、弾薬箱、放射性物質などの危険物)が放置されたままになっていました。
蝶類研究家の宮城秋乃さんは森の自然が破壊されたことにショックを受け、米軍基地前に危険な廃棄物を抗議のために並べたことが、沖縄県警に威力業務妨害に当たるという理由で家宅捜索や事情聴取されました。これは元の状態にきれいにして返さなくてもいいという、不平等な日米地位協定のため、返還地のやんばるの森が、汚染や廃棄物だらけで放置されているのです。
この不平等な日米地位協定のため、基地の集中する沖縄では特に、在日米軍の引き起こす犯罪は増え続け、米軍の欠陥機オスプレイや米軍機の墜落事故、落下物、爆音など、沖縄の人たちを不安と危険にさらし続けています。また最近うるま市の米陸軍施設から有機フッ素化合物PFOSが漏出し住民の生活を脅かしています。
今国会で、16日の未明に、与党が強行採決した「重要土地等調査規制法」は米軍基地や、自衛隊宮古島駐屯地をはじめとした沖縄県、本土の基地も、すべての周辺住民を監視し調査し刑事罰まで課すという民主主義を破壊する悪法です。
先に述べた宮城さんの勇気ある行動に対する警察の違法な弾圧は、この法律を先取りしたもので、許されるものではありません。
コロナ対策の緊急事態にも全く無策で、世論調査では8割の人が反対するオリンピックを進める菅自公政権は、火事場泥棒のように、この「土地等調査規制法」を強行採決しました。米軍基地、自衛隊基地、原発そのほか私たちの命を脅かす様々な被害をもたらしてきたものを、私たちはしっかり監視して行く権利があります。政府が私たちを監視するのではない。私たちが政府を監視するのです。このようなあべこべの法律は廃止しかありません。
6月23日は、沖縄戦から76年目の慰霊の日です。住民を巻き込んだ地上戦で、20万人を超える人々の命が奪われ、いまだ収集されない戦没者の遺骨がそのまま眠っています。その遺骨の混じった土砂で、辺野古新基地を作るなどと信じられません。武力で平和は作れません。地球の歴史から見れば人災であるコロナのもたらす禍は、人間社会への警告と受け取り、一人一人の命、あらゆる生きとし生けるものの命に思いをはせ、平和な世界を作り出す努力をしようではありませんか。           
2021年6月19日
                      バスストップから基地ストップの会と参加者一同



  
コメント
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