加齢による変形性膝関節症の場合、保存療法で良く使われるのが膝関節腔内へのヒアルロン酸注射ですよね。
水がたまる(膝関節水腫)場合は、炎症により過剰に産生された滑液が関節を圧迫して痛みを増幅している場合が多いので、一般的にはまず注射で水抜きをしてからヒアルロン酸を注入するというのが市中の整形外科では良く行われています。
最新論文によればこのヒアルロン酸注射については、プラセボ(偽薬)と比較しても軽減効果がわずかであるばかりか、重篤な有害事象のリスク増加と関連することが示されたということです。
またこちらのクリニックでもヒアルロン酸注射の問題点を指摘していますが、あくまでも対処療法であり、痛みが改善することにより酷使してしまい、結果的に悪化させるとあります。やはり下肢の筋トレ等と組み合わせる必要があると思います。
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“痛みが改善することにより酷使してしまい、結果的に悪化させるとあります。”これは大事な視点ですね。
下肢の筋トレをアドバイスする整形外科も最近は出てきていますね。
両膝手術した90歳の女性が、医師に下肢筋トレをやるように言われ教室にいらっしゃるようになりました。
ここら辺の整形外科ではルーチンのようにヒアルロン酸を打ってますね~。で筋トレをしろ!とは言うけど、こうやれ!とは指導してくれないようです(^^;