先日、音楽好きの仲間たちと集まって、飲んでいたときのこと。
私と 「彼」 が付き合っていることは、諸所の事情があって、みんなのまえでは、ないしょになっている。
それゆえ、音楽仲間たちといっしょのときは、私たちは、あまり会話をしないことに。
不自然にならないように、あくまで、「仲間」 という関係を演じているのだが。
たまたま、彼のとなりに座っていた女の子が、どうやら彼に相談ごとをしている様子だった。 どうやら、「恋の悩み」 らしい。
彼は、「恋に悩んでるときは、海に向かって叫べ!」 だとか、「もし、恋に破れたときは、おれのむねに飛び込んで来い!」 だとか言っていたりして。 どこまで本気なのか、わからない。
終いには、「おれでよかったら、いつでも相手してやるぜ!」 などと言って、ズボンのチャックを下ろすふりまではじめる始末 ... 。
(ええと、べつに露出狂とか、そういうのではなくて、つい、冗談でそういうことをしちゃう人なのです ... 。 念のため)
(ちなみに、ちょっとまえ、この女の子に勢いでチューしていたこともある ... 。 はあ~ ... )
おかしかったのは、私のほうをじっと見つめながら、チャックを下ろそうとしていたこと。
そんなに私の視線が気になるのなら、さいしょから、しなければいいのに ... 。 と思ってしまう。
大胆なのだか、臆病なのだか ... 。 (やれやれ)
そして、さらに。
「おまえがもうちょっと女を磨いたら、おれの七番目の女にしてやるよ」 なんてことを、例の女の子に言っていたりして ... 。
それを聞いた別の女の子が、「ええ~、わたしは~?!」 なんて言ってくると、
「じゃあ、おまえは六番目の女」 とか、「おまえは四番目の女」 なんてことを言い出して、女の子たちのあいだで、「やったあ~、○○ちゃんに勝った~」 とか 「△△ちゃんに負けた~」 なあんて、みんな喜んだり、悲しんだり。
なんだか、たのしそう。
「一番目の女」 であるはずの私は、ひとり、ぽつんと、お愛想わらい。
ああ、かなしい、かなしい。
気のとおくなるような、せつなさ。
「一番目」 であることを知られてはならない女は、とっても孤独なのね。
「一番目の女」 になってしまったら、その座を維持するか、あとは、落ちるしかないものね。
... なんてね。
あとで、彼と二人きりになったとき、「さっき、変なこと言ってたよね?」 なんて、私がちょっと言ってみたりすると、
彼は、「しょうがないじゃん! あれがおれなんだから! おれはああいうことを言っちゃうやつなの!」 と開き直る。
別に詰め寄ろうとしているわけではないのに、むきになって反論するところが、まあご愛嬌かしら ... というところだろうか。
逆に、「そうだけど、それがなに?」 なんて、あっさり流されてしまうよりは ... 。
「一番目の女」 であるはずのことに、あぐらをかくな、ということなのかしらね。
と、良いように解釈することに、しておこう。 (強がり)
※ちなみに。 「彼」 は、はっきり言って、そんなにかっこいいわけではない。 世話好きな人なので、慕われやすいのである ... 。
BGM:
Eric Serra ‘My Lady Blue’
(『Le Grand Bleu (グラン・ブルー)』 の ending theme)
私と 「彼」 が付き合っていることは、諸所の事情があって、みんなのまえでは、ないしょになっている。
それゆえ、音楽仲間たちといっしょのときは、私たちは、あまり会話をしないことに。
不自然にならないように、あくまで、「仲間」 という関係を演じているのだが。
たまたま、彼のとなりに座っていた女の子が、どうやら彼に相談ごとをしている様子だった。 どうやら、「恋の悩み」 らしい。
彼は、「恋に悩んでるときは、海に向かって叫べ!」 だとか、「もし、恋に破れたときは、おれのむねに飛び込んで来い!」 だとか言っていたりして。 どこまで本気なのか、わからない。
終いには、「おれでよかったら、いつでも相手してやるぜ!」 などと言って、ズボンのチャックを下ろすふりまではじめる始末 ... 。
(ええと、べつに露出狂とか、そういうのではなくて、つい、冗談でそういうことをしちゃう人なのです ... 。 念のため)
(ちなみに、ちょっとまえ、この女の子に勢いでチューしていたこともある ... 。 はあ~ ... )
おかしかったのは、私のほうをじっと見つめながら、チャックを下ろそうとしていたこと。
そんなに私の視線が気になるのなら、さいしょから、しなければいいのに ... 。 と思ってしまう。
大胆なのだか、臆病なのだか ... 。 (やれやれ)
そして、さらに。
「おまえがもうちょっと女を磨いたら、おれの七番目の女にしてやるよ」 なんてことを、例の女の子に言っていたりして ... 。
それを聞いた別の女の子が、「ええ~、わたしは~?!」 なんて言ってくると、
「じゃあ、おまえは六番目の女」 とか、「おまえは四番目の女」 なんてことを言い出して、女の子たちのあいだで、「やったあ~、○○ちゃんに勝った~」 とか 「△△ちゃんに負けた~」 なあんて、みんな喜んだり、悲しんだり。
なんだか、たのしそう。
「一番目の女」 であるはずの私は、ひとり、ぽつんと、お愛想わらい。
ああ、かなしい、かなしい。
気のとおくなるような、せつなさ。
「一番目」 であることを知られてはならない女は、とっても孤独なのね。
「一番目の女」 になってしまったら、その座を維持するか、あとは、落ちるしかないものね。
... なんてね。
あとで、彼と二人きりになったとき、「さっき、変なこと言ってたよね?」 なんて、私がちょっと言ってみたりすると、
彼は、「しょうがないじゃん! あれがおれなんだから! おれはああいうことを言っちゃうやつなの!」 と開き直る。
別に詰め寄ろうとしているわけではないのに、むきになって反論するところが、まあご愛嬌かしら ... というところだろうか。
逆に、「そうだけど、それがなに?」 なんて、あっさり流されてしまうよりは ... 。
「一番目の女」 であるはずのことに、あぐらをかくな、ということなのかしらね。
と、良いように解釈することに、しておこう。 (強がり)
※ちなみに。 「彼」 は、はっきり言って、そんなにかっこいいわけではない。 世話好きな人なので、慕われやすいのである ... 。
BGM:
Eric Serra ‘My Lady Blue’
(『Le Grand Bleu (グラン・ブルー)』 の ending theme)