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想い出が、いっぱい / Love for Sale

2004年09月18日 17時48分58秒 | 音楽
 昨日は、知人の女の子が、アメリカン・スタイルのバーで、出張ライヴをやる、というので、観に行った。

 繁華街のなかにあるバー。

 ステージが、通りのほうに面している。 通りを背にして、歌い手さんがうたっているので、お客さんは、通りのほうを向くことになる。

 お店は、ガラス張り。

 歌を聴きながら、ステージのほうを見ていると、通りを歩いている人と、目が合ったりして、ちょっぴり照れくさい。

 はじめての感覚。 お客さんであるはずの私たちが、なんとなく、見世物になっているような気分 ... ???



 知人の女の子のユニットは、ギター / ヴォーカルの女の子と、キーボードの女の子の二人組。

 (この話(笑って、おどけて ... )に出てくるユニット ... )

 いわゆる、Kiroro ふうと言っていいのかしら。 さわやかな、春風のような歌を聴かせてくれるグループなのであるが。

 うたっているのをじっと見つめていたら。 向こう側の通りで、黒地に白のラメラメ・ロゴが入った T シャツに、細身のジーンズをはいた女の子が立っているのが見えた。 通りを歩いてきたサラリーマンふうの男性に、いかにもな つくり笑顔を浮かべて、声をかけているのである。

 あ! 呼び込みの女の子だろうか。

 なんて思っていたら、似たようなスタイルで、似たような雰囲気の女の子が、ワラワラとやって来て、行き交う男性に片っ端から声をかけはじめた。

 う~ん、ステージのさわやかな歌声と、そのバックで繰り広げられている人間模様が、合わない、合わない。

 うしろが妙に気になってしまって、歌に集中できないよお ... なんて思っていたら。

 そんなことになっているとは、つゆ知らず、の ヴォーカルの女の子が、

 「いつもはオリジナル曲ばかりうたっているのですが、今日は、カヴァー曲を用意してきました。 たぶん知らない人はいない、と思います。 良かったら、いっしょにうたってください」

 なんて言って、はじめたのは、H2O の 「想い出がいっぱい」

 いやあ、さわやかだねえ。 いい曲だ。



 ... しかし、やっぱり背景が気になるよお!

 

 そして、歌が盛り上がり、ついにサビのところまで来たとき!

 黒い T シャツの女の子が、キャッチに成功したらしく、人の良さそうなサラリーマンのおじさんの腕に手をからめながら、通りを足早に去っていった ... 。



 ♪オトナの階段のぼる~、キミはまだ、シンデレラさ~
  しあわせはだれかがきっと~、はこんでくれると、信じてるね~




 私は、いっしょに観に来ていた仲間たちのほうへそっと目をやってみた。 やはり、みんな気になっていたらしく、黒い T シャツの女の子の行方を固唾を飲んで追っていたので、思わずふきだしそうになってしまった。



 そんな秋の夜のひとときであった。





 BGM:
 Anita O'Day  ‘Love for Sale’

 (Love for Sale には、いろいろな解釈があるけれど ... )

コメント (6)
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