いまごろ、なのかもしれないけれど、先日、八月三日に、goo blogger の方とお会いした。
もともと、『目指せ!シナリオライター!!』 の執筆者、しなたまさん が blog 内で紹介されていた
美術製作のグループ展を観に伺うということだったのだが、せっかくなので、ということで、『◆書く/読む/喋る/考える◆』 の執筆者、わどさん もお誘いして、オフ会ということに相成った。
オフ会報告、というものは、なんとなく照れるものであり、また、参加されていない方、興味のない方は、ひいてしまうものなのだろうか? ということで、むねに秘めておこう、と思ったのだが、人気 blog で、軒並み報告 / 紹介されてしまったので、いまさらながら、私が語るところの、報告を ... 。
なお、報告 / 紹介がなされている blog は、
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『目指せ!シナリオライター!!』 -
「8/3の日記 「千の出会いとそのうちのふたつ」」
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『◆書く/読む/喋る/考える◆』 -
「オフ怪報告」 (* 創作も含まれています ! 注意 !! )
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『嘘の吐き方(うそのつきかた)』 -
「ブロガーに蔓延する「オフ会症候群」」
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『今日の幸せ』 -
「オフ会するんだ。」
* trackback,お送りしています。
◇
午後六時。 つい数秒前まで、プログラムを書いていたわたしは、時計を見て、あわてて、帰り支度をはじめた。
いけない。 これから、六時半に原宿に行かなくてはいけないのに。
いそいでPC の電源を落とし、かばんをひっつかんで、会社を出た。 そして、健康維持のためにいつもやっていることだが、会社のあるフロア、十三階から、階段をトコトコと降りはじめた。
待ち合わせは、六時半。 電車でひとっとびに。 しかし、到着したのは、六時五十分近かった。 画廊への道のり、以前から気になっていた blogger の方々に会えるというので、つい、表情がゆるんでしまいそうになった。 かばんにしのばせたサングラスをかけてみた。 友人・知人から、大不評のサングラス。 コワイ。 ヘン。 アヤシイ。 その他いろいろ。 でも、じぶんではお気に入りの。
どきどきしながら、画廊のガラス扉を開けた。 あまり縁のない場所のせいか、勝手がわからず、入り口すぐのところにいた、男性と女性のほうをじっと見つめた。 なんとなく、その男性が、待ち合わせをしているかたではない気がして、とくに声をかけず、ふつうに、絵を見はじめた。
サングラスをかけながら、絵を見るというのは、どうもおかしいように思えたが、なんとなく、どきどきするので、そのままサングラスを外さなかった。
そのうち、画廊の外がさわがしくなった。 なんとなく、叫び声がするような。 だれかがさわいでいるのだろうか? と気になったが、来たるべき 「ご対面」 の瞬間を控えていて、どきどきするため、それどころではなかった。
ひととおり絵を見終わったとき、ちょうど七時だった。 画廊は七時に閉まってしまうらしいので、どうしよう? と思っていたら、奥から女性が出てきて、「どちらのかたですか?」 とたずねてこられた。 わたしが首から下げている会社の ID カードが、どこかの美術関係のパスかなにかのように思えたのかもしれない。 わたしが、「いえ、あの、○○さんは?」 と、待ち合わせをしている blogger のかたの実生活での姓を告げた。
「○○くんの知り合いですか?」 と訊かれ
「いえ、はあ、まあ」 と要領を得ない返事を。
「○○くんは、あっち」 と、外でなんだか叫び声を上げている、受付のところにいた男性を指さした。
あ! あの人がそうだったのか! じつは、そのかたが開設していらっしゃる web ページを教えていただいていたので、プロフィール欄にあったお写真を拝見していたのに。 写真とでは、印象が変わる。
となると、横にいる、いっしょになって、たのしそうにはしゃいでいる男性が、もうひとりの待ち合わせをしているかたであろうと、想像した。
どうしよう? なんか、どきどきする! このまま画廊のお客さんとして、帰っちゃったりして?
... なんて、ちょっぴり煩悶したけれど、まもなく画廊が閉まってしまうので、勇気を出して、声をかけた。
そして、三人、相まみえることになった。
しなたまさん、わどさん、わたし。
画廊を出て、とりあえず、アイスコーヒーでも、ということで、よき落ち着き先を求めて、しばし徘徊した。
しなたまさんは、想像どおりの、物腰柔らかで、頼れるお兄さん、という感じ。 そして、ちょっと低くて、落ち着きのある、いい声! わどさんは、blog の文章から想像していた印象とは、かなり (強調) ちがっていた。 お姿も、お声も、やさしそうな感じ。 文章からだけでは、わからないものだ。 とにかく、わどさんは、興奮していた!! その興奮がわたしたちにも伝わってきた。
カフェへの道すがら、話すことは、やはり、会ってみた第一印象とか、おどろきとか、よろこびとか。 goo BLOG のこととか。
ようやっと見つけた、落ち着けそうなカフェに陣取り、まずはアイスコーヒーで乾杯。
わどさんが、イベントがひとつある、と、おっしゃっていたので、なんだろうと思っていたのだけど、それは、交流のある blogger のかたに、電話をかけてしまおう!というものだった。
いざ、しなたまさんが、電話をかけた。 どきどきしながら出るのを待つ。 あ! なんか、うれしそう! 話している! わどさんもうれしそう! いいなあ。
わたしにも番がまわってきた。
「もしもし、こんばんは。 あの、えと、あれです」 わけがわからない。
とりあえず、その電話のお相手、はにゃさんは、声を聞いて、声だけを聞いて、するりと、いろんなことに合点がいった。
ああ。 と。
電話越しの、ほんの数分の会話だったけれど。
透明だった部分が、染められていく感じだろうか。
見当たらなかったパズルのピースが、埋まる感じだろうか。
もちろん、まだ、パズルは完成していないけれど。 いや、そう簡単に完成させられてしまっては、当のはにゃさんも困るかもしれない。
いまになって思うと、この場合、いきなりお会いして、拝顔するより、先に声だけを聞いたのが良かったのかもしれない、とか思ってみたり。
ぱっと見の印象だけでは、その人のことがわからないことがある。
(もちろん、見抜くことのできる人もいるだろうけれど)
たとえば、表情がこわばっていたり / うきうきしていたり、とか、ちょっととした心理状態で、雰囲気が変わったりする?
髪型や服装でも、いくらでも印象が変わることがある。
先にお会いしていたら、ますます(…)、こんがらってしまっていたりして ... と、勝手に想像。
けれども。 声は。
その声は、私の想像のまま、思ったとおりの声だったのだ。
私は、これからも、じぶんのなかの納得をむねに秘めて、はにゃさんの blog に直接的にお声をかけることはあまりしないかもしれないけれど、じっと、遠くから見つづけよう。
これも、blog のひとつの向き合い方、だろうか?
そのあと、中華の居酒屋さんに入り、軽く食事をしながら飲んだ。 ひきつづき、goo BLOG の話を。 内容は、... 。
それぞれの blog との向き合い方とか、考え方とか、それぞれの、とある blog および blogger の印象とか、いろいろ。
じぶんだけなのだかな? ほかの人はどう思っているのかな? という部分がわかって、おもしろかったし、ためにもなった。
blog という、ディスプレイ越しの、字面だけでは汲み取れない、さまざまな思い。 ほんの少しでもお互いに声にして言い合うことで、わたしなかのもやもやした部分のいくつかが、晴れ渡った。
直接、会って、話をして、よかった、と、思った。
とめどもなく、blog の話ばかりをして、あっというまに時間は過ぎていった。
午後十一時を過ぎるころ、店を出た。
駅へと向かう道すがら、ほろ酔い加減のわたしたち。 わたしは、はにゃさんの blog を携帯電話で見てみた。 URL がわかりやすいから、憶えていたのだ。
あ! 書いてある! なになに、「ブロガーに蔓延する「オフ会症候群」」? イタ電がかかってきた?
ようし、では、もう一度 「イタ電」 を! と、再びはにゃさんに電話をした。
二度目にお話しして、やはり、わたしのなかで、はにゃさんのイメージが確定して、うれしくて、ついはしゃいでしまった。 そして、blog のコメント欄では伝えて来られなかった思いを、ほんの少し言ってみた。 どう思われたのかは わからないけれど、伝えられてよかった。
駅に到着。 三人、途中までいっしょに電車に乗った。
最後、それぞれのターミナルとなる駅で、握手して、それぞれ別れた。
(わどさんのことがちょっぴり心配だったので、わどさんが乗られる電車が来るまで、いっしょに待っていたけれど)
明日からの、それぞれの生活のために。
しかし、あまりにも強烈な出会いだったため、しばらく寝付けなかったので、わたしは、はにゃさんの blog の件の記事を、こっそりと、見守った。
BGM:
Curtis Mayfield ‘It's All Right’