今回は先日紹介したRENOGYの100AHのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーをキャンカーに積んだ。
ディープサイクルバッテリーをリチウムに置き換えて既に分かっていることと、試してみたいことを挙げてみた。
1. キャンカーで多く使われている すぐれもの充電器 (鉛バッテリー用 22.5A)で充電する方法
2. 走行充電器を使わないオルタネーター充電はどう?
3. ソーラー充電 MorningStar TS-MPPT-60(鉛バッテリー用)で充電したらどうなるの?
まだ他にもありそうだが、
今回はすぐれもの充電器で、リチウムをきちんと充電できるかを試してみる。
バッテリーが1つなので、既存のセットの上に仮設した。
左側の800Ahのリチウムは切替スイッチでオフにして車内の回路には接続されてない。
テストの前にリチウムバッテリーのデータが読めるようにBlueboothモジュール BT-2をリチウムバッテリーに接続する。
バッテリー専用モニターは直接見れるので便利だが、表示出来るデータが少ないのでテストはBT-2を使用。
スマホにRenogy DC Homeアプリを入れると、BMSのデータを25m離れてもスマホで見ることができる。
右はアプリを立ち上げた状態で、送られて来たバッテリーが残容量70%程度をしめしている。
多くのキャンカーには、サブバッテリーを100Vの電源から充電するために、POWER TITEの充電器 (すぐれもの充電器) が載せられている。
サブバッテリーを鉛からリン酸鉄リチウムに載せ替えたら、このすぐれもの充電器の電圧を14.4Vに設定変更した方がいい。
鉛バッテリーが載っているときは、充電電圧が13.9Vになっていると思う。
14.4Vで構わないがバッテリーの安全を考慮して低めに設定されている。
それではリチウムバッテリーには少し低いので14.4Vにするためにディップスイッチを切り替えると充電電流を高く取れる。
すぐれもの充電器の電圧設定表示
ディップスイッチは4つあってこの図では左側の2つ変更する。(PowerTiteの説明書より抜粋)
ここで注意するのは、すぐれもの充電器は鉛バッテリー用なので、リチウムバッテリーの電圧が13.2V以上だったらBOOST電圧に切替わらない。
リチウムバッテリーが13.2V以下にならないと充電動作に入らないので、それ以上ある場合は何らかの負荷をつないで一時的にバッテリー電圧を下げればBOOSTに切替わる。
一旦BOOSTになったら満充電になるまですぐれもの充電器の電源は切ってはいけない。
電源を切ってから入れ直すと、すぐれもの充電器はまずバッテリーの電圧を読みにいくので、13.2V以上あればBOOSTにならない。
充電がはじまったら22.5Aで充電され、充電電圧が14V以上になって充電電流が3A以下になったら充電が停止する。
すぐれもの充電器でRENOGYのリチウムバッテリーを充電するには、
1. すぐれもの充電器の電圧を14.4Vに上げる
2. リチウムバッテリーを消費して電圧が13.2V以下にする。
3. 充電が始まったら充電が完了するまで充電器の電源スイッチは切らない。
こうやると充電出来るが、鉛バッテリーのようにRVパークなどでAC電源を入れてバッテリーを満充電しながら電気を使うことは難しい。
前回の記事 RENOGYのヒート機能付きリチウムバッテリー
RENOGY JAPAN https://renogy.jp/
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その結果、バッテリーが過充電になるのでそれを防止するために、メインスイッチが入っているとフル充電動作には入らないようになっています。
メインスイッチが入ったままだと、バッテリー電圧が13.2V以下になるか、バッテリーから3A程度の電流が流れればフロート充電で10A以下の電流で補充すると思います。
メインスイッチを切らなダメなんすね(^^)
すんません…ど素人なもんでm(._.)m笑
ということは、キャンカーのメインスイッチはONの状態ということですね。
それだと、すぐれもの充電器はフロート充電状態でのスタンバイです。
13.2V以下にするか、冷蔵庫やエアコンをつければすぐれもの充電器から10A程度充電されるはずです。
メインスイッチを切らないとすぐれもの充電器はフル充電動作に移行しません。
また話が戻ってしまうかもなんですが…外部充電で充電してみようと思い…13.2v以下になるまで冷蔵庫やエアコンをつけて…以下になるタイミングで外部充電をさしても充電しませんでした(°▽°)なにか原因があるんでしょうか?
色々ありがとうございます。
勉強になります( ◠‿◠ )
また分からないことがあれば相談のってくださいヾ(@⌒ー⌒@)ノ
セルは多分3.2V(300Ah)×2×4Sでしょうか。
ソーラーを付ける時には、200WくらいならRENOGYの50Aの走行充電器に入れてもいいですが、それよりも大容量のパネルの場合は別にコントローラーを設けてパネルを直列接続とした方が効率が上がります。
わかりやすい説明めっちゃ助かります(^ν^)
なぜかわからないですが…60aでやるとメインバッテリーが下がってきます(p_-) 12vになればサブバッテリーの方に充電しなくなる機械をつけてもらったんで…メインバッテリーがあがると言う事はないようにしてもらいました(^^)
外部充電は使うと言えば使います。前は鉛バッテリーやったので…充電できるとこがあれば必ずしてました(^^)
ちなみに今回は600ahのリチウムに変えました(^^)
ソーラーも前の鉛バッテリーの時のままので…ソーラーをパワーアップしたら…外部充電は使わなくなるかなと素人考えでは思っています(^^)笑
またソーラーも相談に乗ってもらえれば…ありがたいです(*☻-☻*)
うちのは自作の走行充電器できっちり出力は60Aですから入力は70A程度で入っています。
アイドリングでも13Vを切ることはないですが・・・。
RENOGYの60A走行充電器は発熱がかなりあって、温度が上がると充電器が停止し、下がるとまた動き出します。
連続で使うのであれば30A設定で使う方がトラブルは防げると思います。
RENOGYの50A(MPPTソーラーコントローラー内臓)は変換効率が高いので発熱が少ないです。
昨年末に友人のキャンカーに走行充電器としてこれを取付けました。(ソーラーはつないでない)
ソーラーパネルをつないだら、たとえソーラーの出力が5Aでもオルタネーターからは半分の25Aしか充電しません。
合計で30Aにしかなりません。
ソーラーからの電力を遮断するとオルタネーター充電で50A充電します。(50Aで充電するときにはファンが必要です。)
外部充電器を使う頻度って高いですか?
うちでは全く使いませんが・・・。
リチウムバッテリーの種類と容量によって充電器の大きさは変わります。
一般的に100Ahのリチウムバッテリーに20Aの程度の充電器がよいと思います。
リチウムバッテリーでも単時間で充電するのはバッテリーによくありません。
バッテリーは推奨充電電流がありますらそれを守った方がいいと思います。
アドバイスありがとうございます(^。^)
外部充電もこのまま使うか、このさい…コーテックってとこの80aのやつに変えてもいいんちゃうとも言われてるんですけど、うなぎさん的にはどう思われますか?
僕のカムロードはディーゼルです。60aで早く充電できるかなと思ってつけてもらったんですけどアカンかったんすね(>_<) YouTubeとかで、みなさんレノジーの50aをつけてはりますよね(o^^o)50aやったら僕みたいな症状にはならないのですか?10aの差で変わるんですか?
質問ついでに色々教えてもらったらありがたいです(o^^o)
うなぎさんにアドバイスもらえれ安心な気持ちになるんで(≧∇≦)よろしくお願いします(^з^)-☆
13.2V以上あったときに充電させる方法としては、何か12Vの機器をつないで一時的に電気を食わしてやって13.2V以下になったら充電器が働きます。
メインスイッチをOFFにしてそのまま放置すれば満充電になります。
メインスイッチをONの場合は、13.3~13.4Vになると充電を停止してバッテリーが過充電になるのを防止します。
これは壊れているわけでも何でもありません。
設定変更もできませんからこのままで使って全く支障ありません。
自宅に放置する場合は、外部から100Vを入れてメインスイッチをONにしていればサブバッテリーは13.2~13.4Vを維持するはずです。
メインスイッチをOFFにしていると13.2~14.2Vを維持します。(これはあまりオススメしません)
ジルノーブルはガソリン車でしょうか。
ディーゼル車は130Aのオルタネーターですが、ガソリン車は80Aです。
走行充電器の効率は高くないので、60A出力する場合は入力に70A程度ひつようです。
ディーゼル車でも夜間照明を点けてエアコンや冷蔵庫等の電化製品を使えばアイドリング中は70Aは取れないかも知れません。
走行充電器の配線は70A程度通りますから22SQ程度が必要です。
レノジーの60A走行充電器は接続端子が容量的にギリギリなのでこのまま30Aで使う方がいいと思います。
27年式のジルノーブルに乗っています。
僕は全く電気の事はど素人なんですが、この前知り合いの方に鉛バッテリーからリチウムバッテリーに交換してめったんですが、外部充電しても室内は電気はきてるのですが、サブバッテリーは充電しないんで、何でなんやろ?ってなってるところやったんです。色々ネットで調べてたら、ここに同じような事を書かれてたので(^.^)
ど素人なんで色々心配で…読ましてもらった感じ、13.2v以上やと充電しないだけって事なんですかね?何かを変えたら良くなるってわけではないんですかね?別にこのままでも問題ないって事ですかね?
それと…僕も60aのレノジーの走行充電にしたんですが、60aで走行してるとメインバッテリーの電圧が下がってくるので、30aでやってるんですけど、これも微妙な感じがして(笑)これも僕のカムロードのオルタネーターからしたらしょうがない事なんですかね?
すみません…いっぱい質問して…
アドバイスいただければ…ありがたいです(^^)
早速ご返信いただきありがとうございました。
今後の運用において注意すべき点について理解が深まり、とてもスッキリしました。
高い費用を掛けてバッテリー交換に踏み切ったので、可能な限り適切な運用をして参りたいと思っています。
今後とも機会がありましたらご教示をお願いします。
この度はどうもありがとうございました。
未来舎のCH-1225GTDの場合は最高で14.4~14.6Vですが、バッテリーの容量が少ない場合、電流は22.5A流れても電圧はバッテリー電圧よりも少し高めくらいです。
充電が進むにつれて電圧も上がってきます。
今お使いのCH-1225GTDは鉛バッテリー用の充電器なので、満充電にはなりますがそのまま放置するのはLiFePO4にとって、必ずしも良いとは言えません。
ブースト→フロート充電は鉛バッテリー用です。
充電電圧の14.4~14.6Vは問題ありませんが、バッテリー電圧と充電電流の設定が鉛バッテリーとLiFePO4では異なります。
LiFePO4は、フロート充電は不要なので、出来れば14V程度になったら充電器を切ったほうが良いと思います。
これをそのまま多用するとLiFePO4のセルバランスが崩れてきます。
セルバランスが崩れるとは、満充電近くになって各セルの電圧が一定ではなく、ばらつくことです。
BMSでセルの電圧が読めないので、各セルがどんな状態かを把握できないですね。
BMSの内容が読めないのは辛いですが、バッテリーのセルバランスを崩さないようにするためには、LiFePO4用のソーラーコントローラーか走行充電器、AC充電器をお勧めします。
これらは、満充電近くの14Vくらいになると、電流制限が掛かって充電電流が2~3Aに下がります。
バッテリー内のBMSは各セルに流れる電流を調整して、全部のセルの電圧を揃えようとします。
ここで充電電流が多いとBMSにはそれだけの能力がないので調整出来ません。
その状態で各セルの平衡化が行えるので、全てのセル電圧が揃います。(鉛バッテリーのフロート充電と同じ感じ)
鉛バッテリーは満充電の状態を保つのが長持ちの秘訣ですが、リチウムバッテリーに常時14V以上の電圧を掛けるのはストレスが掛かった状態ですから、出来れば切った方がよいでしょう。
リン酸鉄リチウムバッテリーの満充電は13.6~13.8V程度です。
14V以上で充電しても放置すると満充電電圧の13.6Vくらいに落ち着きます。
まとめとして、LiFePO4の充電はCH-1225GTDを使ってもよいが、14Vくらいになったら切る。
オルタネーター充電ではそんな電圧にならないのでOK。
時々は満充電してセルバランスを整えるのも重要。
満充電するのは、LiFePO4設定のあるソーラーコントローラー、走行充電器、AC充電器がいい。(RENOGYの物はどれも満足しているのを検証済です)
先ほどの投稿文中、「始動」と記述すべきところ「指導」とタイプミスしてしまいました。お詫びして訂正します。
初めてコメント(質問)を投稿させていただきます。
ご都合が良い時で結構ですのでご教示いただけましたら幸いです。
ここ最近、うなぎさんの各種投稿を拝読して勉強しております。そしてついにキャンカーのサブバッテリーを鉛ディープサイクルからリン酸鉄リチウムに交換しました。
ようやく交換作業が完了して昨日、初充電を行いました。
その際の充電電圧の変化についての質問になります。
キャンカーはバンテックのコルドバンクス初期型で16年ほど乗ってます。
システム概要は次の通りです。
リン酸鉄リチウムバッテリー=Ampere Timeと言うブランドの容量300Ah(BMS内蔵ですがBMSのデータは読めません)
充電器=未来舎のCH-1225GTD(ディップスイッチは13.9Vから14.4Vに切り替え済み)
バッテリープロテクター=未来舎(モデル名は不明ですが最初から搭載されている一般的なもの)
電圧電流計=RENOGYのRBM500
充電開始前のバッテリー電圧=13.1V
車内のメインスイッチ=OFF
自宅からAC100Vを外部電源に接続、ブレーカーON、充電器のスイッチON、いざ充電を開始したところ電圧は13.3V、電流は22.5Aからスタートして、その後時間を掛けながら、電圧は13.3→13.4→13.5V、電流は22.5→22.4→22.3Aと変化して行き、その後13.5V×22.4Aで長時間安定し8時間ほど経過しました。
充電開始前のバッテリー内の充電残容量が40%程度だったようで、充電中に電流計に表示される充電済み電力量が170Ahを超えた辺りから電圧が14.5V、最終的に14.6Vに急に上がり、一方電流は一気に7A程度に降下、充電済みの電力量は満充電容量の300Ahを示し、その後ほどなくして電流が3A付近まで降下した直後に充電器が止まりました。
私が想像していたのは、充電当初から電圧は14.4V、電流は22.5A程度になるものと思っていましたが、そうではありませんでした。
このリン酸鉄リチウムイオンバッテリーのBMSの各種パラメータによると、ブースト充電電圧13.8V、フロート充電電圧も同じく13.8V、充電制限電圧は14.6Vと記載されているので、BMSによって実際の電圧変化は正しく制御され、満充電になって充電が完了したものと考えて良いでしょうか?
この度の実際の電圧変化の挙動から、このサブバッテリーシステムを運用する上で何か注意すべき点があるのかご教示いただけますでしょうか。
なお、今回はエンジンは一切指導せず外部電源に接続した充電器だけで充電しました。また車内のメインスイッチはOFFでした。
もう一点、分からなくなって来た事があります。次回はエンジンを稼働させて走行充電時の電圧や電流の変化なども検証したいと考えてあるのですが、満充電されたリチウムイオンバッテリーに走行充電の電圧が継続して掛かるのはバッテリーの寿命や運用に対してどの様な点に注意すべきでしょうか?確かバンテックの走行充電はエンジン稼働中は常にサブバッテリーに電圧が掛かると理解しています。
BMSの制御により充電が制限あるいはフロート電圧で維持されるから、何も心配しなくていいのでしょうか?あるいはサブバッテリーの充電状態によって走行充電をON/OFF出来るような手動スイッチを追加設置して運用すべきでしょうか?
長文で不躾で初心者の質問で誠に申し訳ありません。
質問の意味が上手く伝わらないようでしたら、もう少し独学で勉強します。
でもそれをブログ読者に言っても、ほとんどの人には何を言ってるのかも理解してもらえません。
ブログでは多くの人が分るような立ち位置で書いていますので、読者が分からないような事は控えています。
人によって知識の量も深さもは異なりますから、疑問があれば質問されますので、そのことについて分かる範囲でお答えすればいいと考えます。
ブログも日々更新して説明もしっかり出来ればいいですが、中々それも難しいですね。
一遍の内容は小さく少ないものですが、毎日読んでいただければ次第にお分かりいただけると思います。
ZILは電源SWをONにすると無条件にすぐれもの充電器のREMOTE端子に12Vを加える仕様のため、常にフロート電圧である13.4Vで充電するモードになってしまうということなんですね。そのため、基準電圧が少し高いリチウムイオンバッテリーは、この状態では充電されない。ブースト電圧の14.4Vに上げて充電したいけどVANTECHの仕様で(キャンカーの電源ONにすると)それができないということなんですね。
昨日VANTECHに確認したところ、車内の電源をONにすると半分くらいの能力で充電するようになってしまうとの回答でした。(これも鉛バッテリーの話であって、リチウムイオンバッテリーではほぼ充電されなくなるということなんだと推察します)
それじゃ、それを受け入れてそのまま不便に使うか、自分で改良して少しでも便利に使うことを思考するかですね。
VANTECH車の仕様を考慮して上でリチウムイオンバッテリーを有効活用するには、常時フロート電圧13.4Vで充電させる配線を撤去した方がいいと考えます。RENOGYリチウムイオンバッテリーのBMSは14.4Vで充電し続けても、満充電になれば充電電流が0Aになります(うなぎさんの実験でもあったと思います。私のテストでも同じです)。外部充電をon/offするSWはZILにはあるのでしょうか?あった方が良いとは思いますが。
鉛バッテリーにつなぐ場合は、心配ならすぐれもの充電器専用オプションの温度センサーを付けておけばいいと思います。もし過充電でバッテリー温度が上昇した場合でも充電を停止してくれます。
うなぎさんのブログは以前から興味深く拝見させていただいております。ありがとうございます。
これからも楽しく有益な記事を期待しています。
しかし、多くの読者さんがこれを読んで理解できるのはごく少数だと思うのと、
このブログは前提として一般的な普通ビルダーで造られたキャンカーを対象にしています。
本来の配線を変えたりすると前提条件が違うので論点が変わってきますね。
普通のビルダーが組んだキャンピングカーは、言われる過充電を回避するために、メインSWで車内に電源が入ってないときにしかすぐれもの充電器は充電動作になりません。
メインSWを入れて、パッテリープロテクターのリレーが働いて車内に電源が入ります。
そうするとパッテリープロテクターからすぐれもの充電器に対して充電動作に入らないようにするために12Vの信号が入ります。
それからでないと、室内の照明も冷蔵庫も動きません。
普通のキャンカーはメインSWを切っているときにしかすぐれもの充電器は充電動作に入りません。
すぐれもの充電器と言われる由縁は、そう言ったフールセーフの安全対策が組み込まれて、一般のバッテリーの知識がない人でも安全に使えるからと聞いいます。
バッテリープロテクターからすぐれもの充電器に行っている12Vの信号線を外してやれば、車内に電源を入れた状態でもバッテリーの電圧によってすぐれもの充電器は勝手に充電動作に入ります。
そうなると、言われるように過充電になる可能性は当たり前にあります。
でも、信号線を外さなければそれはあり得ませんから、あくまで自己責任の範囲なのと、そこまでやる人はそれなりに内容を理解していることと思います。
すぐれもの充電器の本来の使い方からすれば正当ではありませんね。
・すぐれもの充電器を使用して、リチウムイオンバッテリーを充電することは可能です
・ただし、リチウムイオンバッテリーは鉛バッテリーに比べて、バッテリー自体の電圧が高いので充電させるには多少の工夫が必要です
(そのまま接続しても充電しないケースが多い)
・最も簡単な対応は、充電の最初のみ12V冷蔵庫をONにすることです
・すぐれもの充電器からみると、接続されているバッテリーの電圧は分からない(自分自身が出力している充電電圧と同じになるから)
・すぐれもの充電器が分かるのは、バッテリーに流れ出す充電電流だけである
・満充電であるのか、空っぽの状態であるのかは流れ出す充電電流だけで判断する
・満充電近くになれば、充電電流が流れなくなるので、充電電圧を下げ過充電を防ぐ(すぐれものと言われる所以)
・具体的には、すぐれもの充電器は、必ず最初は充電電圧を低くして(13.4Vで)充電を開始し、その状態でバッテリーが充電されていかなければ(3A以下の充電電流)満充電とみなし、過充電を防ぐためにそれ以上電圧を高めての充電はしない
・3A以上流れれば、満充電でないと判断し、電圧を14.4Vに昇圧し22.5Aで充電しようとする
・リチウムイオンバッテリー自体の電圧は最初の充電電圧13.4Vに近いため、すぐれもの充電器と接続してもほとんど充電電流が流れない
(私が所有する高電圧オプション付のすぐれもの充電器は13.5Vで充電を開始するため、RENOGYのリチウムイオンバッテリーにも最初から13.5V・20Aで充電される)
・リチウムイオンバッテリーを充電するには、3A以上の電流が流れるようにしてやる必要があり、最も簡単な方法は冷蔵庫(約3A)/FFヒーター(初動12A)といった12Vで稼働する機器を動かすこと(最初のみ)
・最初に一度でも3A以上の充電電流が流れれば、すぐれもの充電器はまだ満充電でないと判断し、充電電圧を14.4Vまで上昇させるので22A流れ続ける
・この状態で満充電になって3A以下になれば13.4Vに電圧を下げるので、ほぼ充電されなくなる
・ここで注意
満充電になっているにもかかわらず冷蔵庫等を最強のまま運転し続ける(3A以上流し続ける)と充電電圧は14.4Vのままとなり、過充電となり鉛バッテリーを損傷する(→手動でフロート充電にさせる必要あり)
リチウムイオンバッテリーはBMSが充電電流を抑えてくれるため14.4Vのままでも過充電とはならない
(*上記で電圧・電流値等は環境/温度により異なる)
言われていることは結局同じような感じがします。
すぐれもの充電器は3Aの電流が流れることが切替点になっていますが、3A以上流してやればいいと言っても多くの人には分かりにくいですね。
「3A以上の電流が流れればブースト電圧に切替わる」と言うのは、電圧で言えばバッテリー電圧が13.2Vがその変曲点になっています。
文中にも、"リチウムバッテリーが13.2V以下にならないと充電動作に入らないので、それ以上ある場合は何らかの負荷をつないで
一時的にバッテリー電圧を下げればBOOSTに切替わる。"と入れています。
すぐれもの充電器を動かすためには、外部からAC電源を供給します。
そうすると多くのキャンピングカーは、車内のエアコンを含めてACで動作するものは自動で外部電源に切替わってしまいます。
バッテリー電圧を下げるのは、エアコン等の高負荷のものをつなぐのが一番ですが、それが出来なくなるので、"何らかの負荷をつないで"と入れました。
すぐれもの充電器でRENOGYのリチウムバッテリーを充電する方法について、若干違和感を感じましたので私見を述べさせていただきます。
すぐれもの充電器は、先ずバッテリーと接続すると13.4V前後のフロート電圧で充電しようとします。この時点で3A以上の電流が流れればブースト電圧(14V前後)に切り替えて充電を継続し、満充電に近づき流れる電流が3A以下になればフロート電圧に切り替えます(充電終了)。
バッテリーを無駄に消費して13.2Vまで落とす必要はないと思います。
バッテリーと接続してフロート充電している状態で、エアコン/冷蔵庫等の3A(40W)以上消費する電気製品を使用してやるだけでブースト電圧まで昇圧され、以降冷蔵庫を切っても22.5Aでの充電が継続すると思います、満充電まで。
(冷蔵庫への電流はバッテリーからではなく、より電圧が高いすぐれもの充電器から流れるためです)
お試しになってみることをお勧めします。
楽しい記事、今後とも楽しみにしております。
以前、昇圧充電器を作る前にかなり色々試しましたが、やはり昇圧充電器が必要だという結果になりました。
それから鉛バッテリー用に30Aを作って、それから鉛バッテリーを6個にして60Aを製作しました。
鉛バッテリーから400Ahのリチウムをかなりの方に紹介しましたが、メインバツテリーに直結している方がいまだにいます。
エアコンを使うわけでもないので何も問題ないとのことで、BMSをすすめてもそのままです。 (笑)
オルタ直で昇圧しなくても50A位の充電電流は流れるみたいです。
http://cogiehiacecamp.blog.fc2.com/blog-entry-463.html
ps;すぐれもの充電器の、バッテリ電圧を検知して充電電流を切り替える方式は曲者で、鉛バッテリで過充電で膨張させた例が散見されますね(ウチも過充電し、車内が硫黄臭くなっていそいで止めたことあり)。
そのうち試してみようと思います。
一般的にはディープサイクルバッテリーは、瞬発力が高く、浅い充放電を繰り返すサイクルバッテリーのような使い方は出来ないとされています。
構造的には、ディープサイクルバッテリーの方が充電時の電極への負荷が高い為、頑丈に作られていますので価格も高いです。
でも、ブライトスターのSMF27MS730はマリンのエンジンにも使われ、CCAが730Aもありますからスターターバッテリーとしても使えそうですね。
いつも勉強させてもらってます。
一年ほど前にキャンカーを購入して右も左もわからないままスタートしました。
昨年末になんとか自力で生セルでリチウム化することができました。
リチウム化にあたり、購入した時に載ってたディープサイクルバッテリーが不要になったんですが、ディープサイクルバッテリーはキャンカーのメインバッテリーに使うことができるのでしょうか?
現在メインバッテリーが弱くなってきて買い換えを考えてるところです
ディープサイクルバッテリーはブライトスターのSMF27MS730です
教えてください。
マルチメーターの精度は10mVくらいは狂っていますが、マルチメーターの電圧はバッテリーからBMSを通ってボルト端子での電圧です。
スマホに表示されているのは、これもセルが4つ直列後のBMSに入る電圧です。
簡単に言うとBMSを通過する前か後かの違いです。
20A程度で充電していますからBMSの通過損失が現れています。
うちのキャンカーも奥の方にすぐれもの充電器が取り付けられています。
手前側だったら上蓋を取って電圧調整すればもっと使いやすくなると思います。
リチウムすると走行充電もガンガン入りますからAC充電の必要性はかなり減りますね。
すぐれもの充電器の電圧は14.4Vにした方が充電が早いですよ。
画像でデジタルテスターの電圧とスマホのバッテリー電圧が150mV程度違うのはテスターの精度が狂っているのか、それともバッテリーのBMSがおかしいんでしょうか。
結局そのときにお勧めいただいたリチウムバッテリーと一緒に、チャージコントローラーが内蔵された走行充電器を購入しました。
取付け工事は自分でできないので販売店にお願いし、現在はうまく動いています。
取付けた後に、パワータイトの充電器で充電しようとしましたが、まったく充電されないので壊れたかリチウムバッテリーには使えないと思ってそのままになっていました。
本日、こちらのブログ記事を読んで車のエアコンを暖房にして電気を消費して、バッテリーの電圧が下がったところで充電器のスイッチを入れると充電されています。
電圧切換えスイッチは触っていません。
故障したとばかり思っていましたから、今日はかなり気分がいいです。
コロナが無ければ毎年北の方には行っていますから、その内にお会いできそうです。
RENOGYの40A走行充電器の話はありがたいです。
色々試してみてまたブログ上で報告出来ればと思っていますので、送料着払いでお送りいただければ幸いです。
RENOGYいいですよね。友人がリチウム系に変えたいというので数台に取付しまして安定して動いています。
我が家にRENOGYの40A走行充電器が余っています(忙しくて取付できていないのと、車両電圧が高いので現状の直結で充電できているという・・・)
よかったら送りますので実験で使ってください^^