今回は新しく取付けるRENOGYのDCC走行充電器50Aを簡単にテストする。
この走行充電器は昇圧型の走行充電だけでなく、ソーラーコントローラーも内蔵していて、最大50Aで充電出来るのが大きな特徴。
もっとも、オルタネーターがそれに対応している必要がある。
ほんの3~4年前までは昇圧型の走行充電器はほとんどいいものが無くて、大容量のものは海外製を輸入するか、自作するしかなかった。
最近では安価で高性能のものが簡単に買えるので、苦労しなくて済むのは助かる。
この走行充電器のソーラーコントローラーはパネルの開放電圧が25V以下であれば使える。
今回は、パネルの開放電圧が46.4Vと高いのでこれには使えない。
走行充電器本体は 244×146×77 mmとかなり小型。
一緒に入っているのは、左から順に、
取扱い説明書、スマート発電機用のIGN信号線、バッテリー温度センサー、RS485通信ケーブルに60Aのヒューズ。
この他にオプションとしてバッテリー電圧センサーがあるが、電圧センサーと言っても配線だけ。
これはバッテリー端子間の電圧とチャージコントローラー側の電圧の間に差が生じる場合、バッテリー電圧を正確に測れる。
こうすることによって、充電ステージを更に正確に調整し、バッテリーの寿命を延ばすことが出来る。
充電ラインが長い場合などではいいかも。
うちのジルに仮付けして、基本的な事をチェックする。
今回はソーラーは使わず、50Aの走行充電器として使うので実際の変換効率を簡単にチェック。
走行充電はソーラーよりも変換効率が悪いので、ソーラーを接続している場合は、ソーラーからの発電がゼロの時が一番負荷が高い。
ソーラー発電がある場合は、出力を25Aづつソーラーと走行充電で分ける仕組み。
この場合、ソーラーはMPPTコントロールされるので変換効率は高く、97%くらいは稼げるのでコントローラーとしての負荷は軽くなる。
ソーラーの発電量が小さい場合は、走行充電だけにしてフル充電する方が早く充電出来る。
エンジンを掛けて十数秒後に発電機の充電インジケーターが点灯。
そして暫く放置。
昇圧後の出力電流は48.2A
DC Homeアプリでもチェックするが、データは測定器の数値を採用する。
何度か走行充電での変換効率をチェックしたが、おおよそ92.1%程度だった。
残りの7.9%は熱になって逃げたことになる。
測定したときのデータでは入力電圧 13.113V 電流は50.2Aだったが、その時の電力ロスは
13.113V × 50.2A × 7.9% = 52W
うーむ、52Wという熱量はかなりのもの。
取説には設置は水平方向でも垂直方向にも取り付けできると書かれているが、この使い方では水平方向はかなり厳しいと思う。
ちょっと試しただけでも走行充電器内部温度は62度になった。
しかし、使い方としてソーラーコントローラーだけしか使わない場合は、変換効率が97%稼げるので発熱は大幅に少なくなる。
こういう発熱が大きい機器は基本的にはオープンな空間に設置するか、ファンを付けて強制空冷した方が良さそう。
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