今日はあまり一般的ではない小難しい話。
ボクが使っているLiFePO4を使うときに必要なくらいなので、読み飛ばしてもらうほうがいいかも知れない。
これはジルの電圧コントローラーのリレー。
前回、接点が溶着して流れる電流で発熱焼損した。
リン酸鉄リチウムバッテリーをソーラーパネルで充電するときに、LiFePO4が所定の電圧になったときに電圧コントローラーが感知してソーラーパネルをカットする。
そのカットの役目をするのにLY4というパワーリレーを使っている。
ソーラーパネルが最も発電するときは電圧が約100Vで7A程度の電流が流れる。
その時にリレーをON OFFするときが最もHOTな状態となる。
ソーラーパネルは710Wの容量。
LiFePO4 400Ah × 2セットを充電する。
リレーが溶着した原因は、直流で電圧が100Vあって電流値も高いだけでなく、パワーリレーの接点がチャタリング(可動接点などが接触状態になる際に、微細な非常に速い機械的振動を起こす現象のこと。)を起こすことだと推測される。
今回その挙動を見るのに使うのが、このオシロスコープ。
古いヤツだが、使いなれたもの。
デジタルオシロくらい使えよと言われそうな気がするね。
これでリレーのチャタリングを見るが、つなげば見えるものではないので少し細工をする。
エレキー(無線で使う道具)で短点を発生してリレーを高速で連続的にON OFFさせる。
オシロスコープと同期をとればチャッタリングの様子を電気的に見ることが出来る。
高速でリレーを動かす。
一目盛りが8msecくらいだから、リレーが閉じている時間は16msecくらい。
これではチャタリングの様子がよく分からない。
時間軸を拡大して一目盛りを2msecにすると、チャタリングしているのが分かる。
リレー接点がつながるときに6~7回振動しているようだ。
交流の場合はこの短い間に位相が変わるので問題ないが、直流はもろに電圧と電流が流れる。
リレーが切れるときはチャタリングは無い。(波形の右端にギザギザが無い。)
でもNC接点を使う場合はチャタリングが発生すると思う。
リレー接点に負担を掛けないようにするのは、高速でチャタリングしているときにソーラーからの電圧が急激にかからないようにすればいい。
ネットで調べて スパークキラーのCR-50500を購入。
これはコンデンサーと抵抗を直列につないだものなので作ってもいい。
他にも方法は考えられるが、一般的なものからテストしてみよう。
早々にジルのリレーに取付けて、何度も開閉テストしたが問題は無さそう。
実際にDC 100V 7A程度の電流を流してテストするのが一番いいが、手元にそんな電源も無いのでそのまま取付けた。
実機での耐久テストだ。しばらくこれを使ってみよう。
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いっその事FETで電子化しては如何ですか?
リレーなら接触抵抗も大きい筈、時間があるのであれば暇つぶしになりますよ。
オシロでチャタリングを見せてくれて
非常によくわかります!
スパークキラーでひとまず安心ですね
( ..)φメモメモ
毎回、勉強になりますありがとうございます
<(_ _)>
前回焼損した記事でじっくり考えたのとは少し正解に
近かったようですが チャタリングの様子が見れて益々分った気がしています。
そして型番と取り付け画像を穴が空くほど拡大しながら
見ています。
ほとんど盗撮に近いです
私の場合は空いた接点に繋ぐのは意味無いのでしょうか
この画像は左が入力側ですか?
本当にいつも無知で申し訳ありません
その為、接点電圧は10Vくらいでのテストです。
このリレーはソーラーだけでなく走行充電のSWも兼ねています。
面倒なので4極リレーでやりましたが、ソーラーのコントロールはFETでやればチャタリングの問題もありませんね。
結局、昔のエレキーの短点をかなり早くしてリレーを連続的に入切しました。
このやり方はリレータイミングを見たいとき等、他にも使えそうですよ。
余った接点にとりつけるのではなく、ソーラーとコントローラーの配線に並列になるように取付けて下さい。
ろくにテストもしていませんからしばらく様子を見たほうがいいかも知れませんよ。
画像では左側がソーラーパネルで右がコントローラーになります。