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志村辰弥神父著『天国について ー カトリック教会の教え』、11

2016-07-27 06:13:19 | 天国・地獄
志村辰弥神父著『天国について ー カトリック教会の教え』

◆11、天国についてのカトリック教会のカテキズムの教え

 カテキズムの中には、天国についての教えがなん回もでていますが、ここでは第1部第3章第12節の2にでるところのみを紹介します(1023条から1029条)。

[1023] 神の恵みと友清のうちに死んで完全に清められた人々は、永遠にキリストと共に生きます。これらの人々は、神を「ありのままに」(ヨハネ3・2)「顔と顔をあわせて」(1コリント13:12。黙示録22:4参照)仰ぎみるので、永遠に神に似たものとなっています。

教皇ベネディクト12世の憲章教令「ベネディクトゥスデウス」の引用

 「この教令の中で述べることがらは、永遠に保持すべきであると使徒的権威をもって宣言する。すべての聖人、すなわち、われわれの主イエズス・キリストの受難以前に死去した聖人、また、聖なる使徒、殉教者、証聖者、処女、および洗礼を受けた後に浄化を必要とする汚れを何一つ持っていない信者の霊魂、さらに、死亡の時に浄化を必要とする汚れがあったが、死後に浄化された霊魂・・・われわれの主イエズス・キリストの昇天以後は、かれらの肉体の復活と公審判の前であっても、過去も現在も未来も天国にある。そして、キリストおよび聖なる天使たちとともに天の国、天上の楽園にある。また、主イエズス・キリストの受難と死の後には、どんな被造物の仲介なしに、顔と顔を合わせて直観的に神の本性をみるのである」。[教会憲章49条も参照]

[1024]この完全な生活、すなわち、至聖にまします三位一体とおとめ聖マリア、天使たち、および、すべての聖人たちとのいのちと愛の交わりは、天国とよはれています。天国は、人間の最終の目的であり、その最も深い希望の実現であり、最高の決定的で幸福な状態です。

[1025]天国に生きるのは、「キリストと共にいること」です(ヨハネ14:3。フィリッピ1:23。1テサロニケ4:17参照)。選ばれた人々は、キリストのうちに生きるが、それでも、各自自分のアイデンティティ(個性を保っているだけでなく、それを完全に発見し、自分の名をもっています(黙示録2:17参照)。

 事実、いのちは、キリストと共にあるということにあります。キリストがおられるそこにいのちはあり、天国があります」(聖アンプロジオの言葉)。

[1026]イエズス・キリストは、ご自分の死と復活をもって、わたしたちのために天国を開いてくださいました。天国にいる人々のいのちは、キリストによって結ばれたあがないの実を完全に所有していることにあります。キリストは、ご自分を信じて、ご自分のみ旨を忠実に果した人々を天のご自身の光栄にあずからせてくださっています。それで、天は完全にキリストのうちに一つの体となったすべての人々の幸せな交わりです。

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