友人S君のXL125の整備作業に着手しました。
とりあえずバッテリーを新品に交換し、エンジンが始動する事を確認出来ひと安心。
一旦バラして交換が必要な箇所を洗い出します。
現状ではホイールのスポークが錆錆なのでスポークの張替え、前後サスのオーバーホールもしくは交換が必要みたいです。
ワイヤー類もすべて交換です。
フレームや外装は再塗装して使用します。
チェーンは交換しますが、スプロケットは交換するか悩んでいました。
走り出すまでには、まだかなり時間が掛かりそうです。
先日のクラッチ交換の時に発見した冷却水漏れの対策を行いました。
サーモスタットのハウジングにクーラントが漏れて乾いた後がありました。
乾いているので常時漏れている訳ではなく、水温が上昇しホースの接続部に圧力が掛かった時に漏れているようです。
ホースをサムコの強化品に変えたのですが、ホースバンドはノーマルのままでしたので、ねじ式のバンドに替えることにしました。
ホースを外すために冷却水を抜くので、ついでにサーモスタットを無限のローテンプタイプに、サーモスイッチも同じく無限のスイッチに交換します。
無限 ローテンプサーモスタット / サーモスイッチ
冷却水を抜いてホースを外したところです。
サーモスタットのハウジング部が、クーラントのカスでガビガビになっています。
ハウジングを外すとサーモスタットが見えます。
サーモスタットのゴムシールにもクーラントのカスが付着していました。
サーモスタット自体の劣化も進んでいたようです。
ハウジング廻りをきれいにしてから、サーモスタットを交換しました。
取り外したハウジングです。
ごらんの有様です。
スクレーパーやワイヤブラシできれいにして取り付けます。
きれいになりました。
サーモスイッチを付けて、ホースを元に戻します。
4箇所全部のバンドを交換しました。
冷却水を入れて、エア抜きして終了です。
約10Km走行して状態を確認しました。
交換前は街乗りで水温が90℃位まですぐに上がっていましたが、交換後80℃前後で安定しています。
走行後、各部の漏れをチェックし問題なしです。
友人S君が個人売買でXL125を買って、それを引取りに行くというので一緒に行って来ました。
場所は、長野県諏訪です。
レンタカーを借りて、中央道で向かいます。
天気は良かったのですが、気温は低めです。
諏訪インターで降りて、約15分位で到着しました。
売主さんと細かい点などを入念にお話して、取引成立です。
バイクはXL125です。
とりあえず私の家に置いて、コツコツ直して乗るそうです。
クラッチカバーとディスクを外したところです。
ノーマルのフライホイールが見えます。
フライホイールを止めているボルトは12角・17mmが使われていますので、6角のソケットでは回せません。
フライホイールも交換するので外します。
裏側は真っ黒に汚れていました。
パーツクリーナーできれいにします。
ノーマルの表面はこんな感じでした。
今回外した、クスコ ロケットクラッチ カバーです。
カバーはまだ使えそうです。
でも、ロケットクラッチ ディスクとしか合わないので使いません。
外したロケットクラッチ ディスクです。
もう限界を超えていますね。
外したミッションケース側です。
恐ろしいほどに汚れています。汚れていてもさほど性能には影響しないと思いますが、まあ気分的なものなのできれいにします。
レリーズベアリングは新品に交換します。
パーツクリーナーで清掃後、レリーズフォーク・ベアリングの動部にグリスを塗って元通りに組み付けます。
フライホイールを取り付けた後、クラッチディスク・カバーを取り付けます。
取り付けには、回り止めをしないとボルトが締められません。
フライホイールのボルトには、新品のボルトにネジロック剤を付けて止めました。
クラッチディスクのセンターをきちんと出さないと、シャフトが入らないので専用工具を使ってきちんとセンターを出します。
センターを出した状態で、カバーを取り付けます。
この薄型メタルクラッチは名前の通りノーマルより薄いので、カバーを止めるボルトが短い専用品が付属しています。
これで、交換は終わりです。
あとは、取り外しと逆の手順で組みつけて行けば作業は終了です。
新たな問題を発見してしまいました。
冷却水が漏れた後が・・・
ホースを強化品に変えたときに、ホースバンドもネジで締め込むタイプに変えておくべきでした。
ノーマルでは役不足のようです。
幸い深刻な状態ではないようなので、近いうちにこちらの作業もやりたいと思います。
せっかくなので、ローテンプタイプのサーモスイッチと、サーモスタットに交換しようと思います。
シェイクダウンです。
クラッチのミートポイントが明らかに近く(ペダルを離してすぐ)になり、今までのクラッチが減っていたのを改めて実感しました。
またフライホイールを軽量化したので、フケが良くなったのですが、その反面、発進では少し気を使うようになりました。慣れれば大丈夫そうですが。