小さな密室に大きなスピーカーが置いてあって、それががんがん鳴っていて、部屋が破裂しそう・・・なんて怖いんだ、そんな他人から見たら馬鹿馬鹿しいイメージに何度もとらわれそうになりつつ、読書。
高校生の頃、よく帰りに寄っていたビルがある。セントラルプラザ。
ある日たまたま上階のホールでアマチュアバンドのコンサートが開かれていた。それに当時僕が作っていたミニサッカーの同好会の友人も出演するというので、友人とちょっとのぞきに入ってみた。
なんという音の大きさだ。
ちょっと恐怖感を覚えて、僕はすぐにそのホールを出て、その後それにとらわれることは、ほとんどなかった。
やはり高校生の頃、いつも購読していたFM雑誌に掲載されていたある記事。
「KISSの武道館コンサートで、そのあまりの音量で武道館のねずみが死滅した」というものである。その記事に大変な恐怖感を覚えたものだ。もちろんそういうロック系のコンサートには行ったこともない。単なる記事だ。
あれから30年もたって、今こういう記憶や想像によるさまざまなイメージが幾度と無く自分の中で増幅されて?反芻されている。いや、わざわざ反芻してしまっているのだ。
なんでこんなことに?と思わざるを得ない。なんとかひどいパニックを起こさないほどには頭の中から払うのだが、その繰り返しをやっている時がある。
希望は、生きていればいつかは楽になるのかも知れないというそれだけである。
こいけもいて、以前なら寒い雨の降る心静かな一日のはずだったのに、人生とはつくづく不条理だ。
もう耐えられない・・・と思いつつ、しかしもう4ヶ月耐えているのだよなぁ。
皆が行けるところへ僕は行けない。(行かない?)
同じような人と僕は出会いたい。ネットでもそういう人は見つからない。
皮肉なことだが、(もちろんイメージは違うのだけど、自分にとっていやな)似たような強迫観念にしばしばとらわれてしまうという人が、かつて身近に一人だけいた。しかも強迫行為がほとんどないのも同じだったかも。
ここを今年巣立っていったK君である。
彼はどうしているだろうか。通えているのだろうか。
あの時は、ぼくはそれほど強迫観念にとらわれていなかったので、彼のイメージを聞き出そうとしたりしていたけれど、あれは酷だったかも知れないな。
今なら違った共感ができるだろうと思うけれどね・・・
今自分の人生の希望は心の静寂だ。
さて某サイトで目にしてなつかしさのあまりにご紹介。
あのカーペンターズを世に送り出したA&MレコードのAの人。
本当はトランペット奏者で、昔僕もよく聴いていたオールナイトニッポンのテーマ曲も実はこの人。(ビタースウィート・サンバ:1965)
CBS-TVでの彼のスペシャルショーの中で、彼が自ら浜辺で奥さんに愛を謡った曲だそうだ。これがオンエアされてたいへんな話題となり、シングルがリリース、全米No1に輝いた。
作曲はあのバート・バカラック。
他にも僕は個人的には"マルタ島の砂"が好きだったな。(小学生くらいか?)。もう一度聴きたいなぁ。
"This Guy's In Love With You" / ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス(1968)