日曜日、知人の大工さんに家を見てもらった。
土間とお勝手のリフォーム、補強など住むのに最低限の改修のプランを現在練ってもらっているところ。
ひょっとして興味を持ってくれるかなと久々に弟に電話。
借金の話をしたところで、携帯が鳴ったらしく、「「じゃあとでメールでもちょうだい」
電話で話す方が気楽でいいんだけどな。断るならその場で断ってくれればいいんだし。
と思いながらも、農業の「の」の字も知らない彼へ、農地法のことも含め、詳しいいきさつや、こちらの資金など丁寧に書いて送信した。
急ぐ話じゃないこと、興味を持ったら来年見に来てもいいよ、興味がなかったらアホな兄貴と思ってこの話すっぱり忘れてくれと。
数時間後あっけなく返事が来た。
それにはこうあった。
私の第一印象は以下の通りです。
・なぜ先方は「丸ごと」その土地を手放したいか考えてみてください。
答えは簡単。無益だからです。
・(僕の名前)さん以外のあべっち家の人間にとって農地や山林は今後とも「資産」になることはありません。
・「自給自足」ではなく「農業」を生業とするつもりなら、まずはビジネスとして成り立つか、資産を買う前に(畑を借りて)やってみるべきではないでしょうか?。
それを証明しない限り投資(融資)することはできません。
農家の現金収入は少ないことも当然知っているんですよね?。
1000万以上の借金を抱えることになったら大変だと思いますよ。
いまだに返信できずにいる。自給農業だって書いてるんだけどね。
たった一人の弟だし。
その晩気づくと、こいけは早速すんごい怒りの手紙を弟宛に書いていた。(送ってはいないと思うが→でもそれはうれしかったな)
僕が一番哀しいのは断られたことじゃないのだ。
あんたは融資担当者か?と思った。
「あべっち家の資産」「投資」って何?
山は山菜や果樹が豊富だし、僕ら一生遊べるけれどな。
僕だったら同じことを伝えるでも、こんな風には絶対に書かないけどな。
安易に、弟に頼れないかと一瞬でも考えた僕も悪かったかも知れないが、この一通のメールが何かを壊すかも知れないとは思わなかったのだろうか。
まぁしゃーない。けどちょっと意地にもなるわ。
実際広すぎるし、借りる方向も含めてもう少しこだわってみることにする。
もうだめかも知れないけれど、Kさんにもお世話になったし、やりかけて途中で終わらすのもいやなので、また草刈りへ。もう5枚目の元田んぼ。
背丈を超えるセイタカアワダチソウ。花粉が舞っていた。それにしても家の前だけでも広い広い。これだけでも充分すぎる。
稼げない恥ずかしい兄貴かも知れないけど、相変わらずの草刈りアホぶりだけど、僕は自分のこういうところ、嫌いじゃない。