タイで子連れ狼

何の因果か運命か、異国の地にて親父単独で二人の子を育てることに。

さあ大変の、てんやわんや育児&生活日記

人生は崖っぷち、千里の道も一歩から

2017-10-25 15:50:37 | 日記
故郷のアパートに一人住まいの年老いた母親がいる
将来はビッグになって親孝行をと考えていたが、
6年前にすべてを失いそうになり、明るい人生計画など雲散霧消してしまった。
それでも地道に働くことで挽回は可能だと考えて、崖っぷちから今まで投げ出さずに生きてきた。

6年も経てば少しは好転するもので、今年は福岡市内のお寺に納骨堂を購入して他界した弟の座り場所をキープした。
同時に分骨という形で大分県にある古い墓から祖父母と父親の骨、合わせて四人分を納骨していただいた。
これで祖父母の故郷である大分県とはおさらばだ。
となりのトトロに出てくる田舎にそっくりな風景は心の中に残すのみ。
数百年の歴史ある禅寺は、偶然にも田舎のお寺と同宗派、良いご縁ができたと母や親戚は喜んでくれた。
もちろん将来は無縁仏となる方向で承諾をいただいている。

そして今年のメインイベント、今月は無理矢理スケジュールを組んで一人帰国した理由は他でもない、
母親の住まいを購入するためである。
中古のマンションであるが、駅前立地が便利だし、各種病院へもバス一本で行ける。
間取りは3LDKだが、設計が古いのか天井に張り出しがあって低く、ウオークインクローゼットなど気の利いた設備はない。
しかし風呂や洗面台、トイレは元の持ち主さんがリフォーム済みだったので、さして手を入れずにそのまま住めるのも気に入った。
キッチンは築20年モノで古さを感じさせるが、ガスコンロを使わずにセルフタイマー付きの卓上IHを使えば安心だ。
車で15分の場所に姉夫婦が住んでいるのでフォローは万全といえよう。

そういうことで、なんとか最低限の親孝行、責任は果たしたつもり。
姉には迷惑をかけっぱなしで、その落とし前を付けるのを目標に、次の原動力にするとしよう。
今のところ自分の老後は怪しくなったが、まあ、二人の子供のうち、ドチラかから面倒を見てもらえるように頑張って子育てしようと皮算用。

そうそう、息子が学期末に行われた数学の実力試験で96点と、学年400人中のトップだったそうな。
「鉛筆コロコロのまぐれにしちゃー、上出来だ!」と褒めてやった。
すかさず、鉛筆を転がす動作を繰り出す息子。

二番が特進クラスのガーン君、95点とワンツーをP小学校OBで勝ち取ったカタチだ。
朝礼ではトップ10が教頭先生から呼び出されてお立ち台に並んだそうで、全校生徒の注目に晒された息子は、さぞかし膝が震えたことだろう。
教室でも食堂でも、ビシビシ視線が飛んできて、ひそひそと噂話の的になったとか。

昨晩もひっきりなしにLINEの着信音が続いていて、他校へ進学した同窓生からも祝福の言葉をもらった息子、だんだん喜びが増したのか、久しぶりにピョンピョコ歓喜のダンスが飛び出る始末。
「あのなあ、一年生でトップとっても意味ないぞ。三年生の終わりでトップならスゴイんだけどな」とたしなめるしかない。

「これでギフテッドや特別理数科の子らが本気で勉強するだろうよ、先生はそういう効果を狙ってだなあ、通常は算数に弱いEPクラスのお前に、わざわざトップを授けたんだよ、わかるか?この作戦を」
「駄馬の先走りって言葉知ってる?、いきなり先頭で走って後半抜かれる馬、つまり、お前は噛ませ犬かもしれないんだぜ?」
「喜ぶな!、勝って兜の緒を締めよ! 兜しってる? 仮面ライダーカブトじゃないよ…」

そういうオヤジのジジ臭い説教に意気消沈する息子、
「そうなんだよ、教頭先生から呼ばれて、なんで君がEPクラスにいるの?って質問されたんだ…、だからお母さんがEPじゃないとダメだって、そう説明して…、」

「ま、いいじゃねーか、千里の道も一歩からだよ、な、とにかく数学と理科で遅れないように頑張ろうぜ」
そうやって人生は常に崖っぷちだって事を忘れないように印象付ける。

「うかれたら負け」、それはオヤジからの実感を含むメッセージなのだ。

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