止めたくとも止められない無限ループ?
その1→ https://blog.goo.ne.jp/chiangmai2016/e/0f33cee8d6a5b035c8a81ce334a3ac9a
そんなことで、責任者のLHから丸投げされた問題を解決する方法はこれしかなかろうと
大幅な収入増しを提示することでエース作業員のMAIを残留させることに成功した。
巧妙に仕組まれているような気もしないではないが、真面目に大人しく働くMAIを見て何事もなかったような気分になり、「どうせ深読みしたって、なるようになるしかないさ」と自分を納得させた。
そして半月後、またしても突然にMAIが消えた
「どうしたってんだ? 彼女はすでに高額所得者なんだし連絡の一つもないってのは変じゃない?」
「さ~私が電話しても通話に応じませんからね!、ブアさんとピムからなら通話に応じますよ」
待ってましたとばかりに即答するLHには違和感を覚えるが、二人ともオールドミスの領域に差し掛かっているだけに近親憎悪の感情でも湧いたのだろうか、この二人の関係がのっぴきならない状態にある事が知れた。
そして五日後にLHから報告があった、
「恋人のMU(オナベ)から連絡が来ました、MAIは虫垂炎で手術したそうです」
「ブアさんとピムは昨夕見舞いに行きましたよ、私には来なくてもいいと話したらしいけど、どうします?」
「ん・・・手術した?!」 思わぬ展開の衝撃に固まっていると
「どうします? 行くなら私も一緒に行きますが?」、そう答えを迫るLHの顔は明らかに出動を促している。
「だいたい責任者のお前が先に知らないのが変だろ、欠勤の連絡一つよこさない高給取りの見舞いに行けってのか?」
そんなLHへの皮肉が喉まで出かかり、グッと飲み込んだが、
「なんてチョークマイディー(アンラッキー)なんだ」という落胆はグッと飲み込めなかった。
―アメージング、ここはアメージング・タイランドなんだ―
そう呪文のように自分に言い聞かせ、見舞い用の果物をムアンマイ市場まで買いに出かけた。
チェンマイの台所ムアンマイ卸売り市場 青菜は一束5バーツ(17円)から
カラフルな果物ゾーン、値段は1Kg表示
ランナー病院の個室のベットに横たわるMAIは、点滴の効果か以前よりはふっくらとして顔色も良く見えた。
腹には縦に10㎝はあろうかという傷痕を見せてくれたが、あれだけどす黒く毛険しい表情だったMAIがスッキリ爽やかな笑顔になっている。
こりゃ毒吐くわけには行かんわと思い、さっきまでの怒りの気持ちは何処へやら
「良かったね~、なにも心配しなくていいからサバーイサバイで元気になってね~」と元気付けた。
そんな私を据えた目で観察するLHが目に入ったが、そんな刺すような目線は無視するしかない。
内蔵が悪いと情緒も不安定になるというし、手術がうまく行ったのなら同時に仕事への情熱も回復するかもしれないと思った。
そして人知れず、―もう今年の業績は捨てるしかないな— と覚悟を決めた。
爽やかな笑顔のMAIと、青ざめた引きつり笑顔のmuga
そうは言っても予定を立てねばならないのが運営のツラさ
見舞いに行った帰りに自動車の中でLHに質問した
「MAIはいつから出社できるのかな?」
すると、とんでもない返事が
「ええ?? そんな事は聞けませんよ」
「いつから出社できるかだなんて、誰だって聞くことはできません」
「は?? 、それってどういうこと?」
病状に苦しむ人間に対して仕事の催促なんて非人道的じゃないですか?
そうLHの表情は明らかに訴えている
「そうですねぇ、一か月後かもしれないし、二か月後かもしれないし?」
「それは彼女次第でしょう」
彼女次第・・・
「なるほど、会社には選択権が無いというわけか……、」
遊んでんじゃねーぞ!、会社は学校じゃない、予定くらいなら話せるだろ!
出社時期は誰も聞けない?、そんなルールいったい全体、
誰が決めたんだ!?
そのセリフもグッと飲み込んで次の質問を冷静に
「キミの子宮筋腫の手術の後は何日後に復活したっけ?」
「私は・・、20日で出勤しましたよ!痛がりながら働きましたからね、フン」
まあ確かに、LHに負担を掛けているのは確かだが、MAIのドクターは一ヵ月の療養を勧めていたというから来月からの復帰希望を伝えたにすぎない。
「じゃあ、できれば一か月後の復帰をお願いしてくれない?」
呆れたような顔になったLHは、「なんて非人道的な」とも言いたげな鋭い目線を私に向けて返答した
「mugaがちょくちょく見舞いに行ってあげれば、もしかして早めに復活する気分になるかもですね、フン」
「痛いんですからね、ワタシャ最低でも二か月間は来ないと思いますがね、フン」
「気分?」 そんな問題なのか?
俺はいつ頃から出社できそうか?と質問したんだから、状態はどうなってんのかオマエがちょくちょくなんだよ
ちょくちょくMAIに連絡してればいいんだよ!
ったく、なんでいちいち自分のアピールと責任のすり替えに持ってくんだか…
そんなセリフもグッと飲み込んで、
当事者意識の感じられないLHには何を話しても平行線なので会話を強制終了した。
しかしこまったなぁ…、昇給したと同時に病休、それも一か月以上…( ノД`)トホホ
結果的に報酬額がマネージャーのLHと肉薄するほどの金額となったMAIであるが、それはドタバタ劇への対処療法的な施策として想定内ではあった。
そもそも次世代の人財育成を頑なに拒み続けたのはLHなわけで、新人参入を拒む労働者たちの意向には逆らえずにマリオネット化した跳ねっ返りともいえるが、
本人といえば不手際があるたびに役人職の辞意を申し出るため責任追及などできようはずもなし。
しかもシロートを一端の職人に育てるのが、いかに困難な挑戦なのかを知っている身としては、辞められるよりは良かろうと自分を納得させたうえでの決断だった。
しかし、自分以外の人間は納得していないって事までは、
当たり前的に考えが至らなかった
なぜ当たり前的かというと、1バーツも出資してないし自腹も切らない人間が、なぜ会社の決断に口をはさんで掻き回すのか、それが理解できないからだが
やっぱりお約束的に、そのMAI残留策が後にとんでもないトラブルに波及した。
大げさにドラマ表現するなら、もう「組織の崩壊の危機」といっていいくらいの大津波を被る緊急事態へと繋がるのであるが、その続きはまた~~~
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その1→ https://blog.goo.ne.jp/chiangmai2016/e/0f33cee8d6a5b035c8a81ce334a3ac9a
そんなことで、責任者のLHから丸投げされた問題を解決する方法はこれしかなかろうと
大幅な収入増しを提示することでエース作業員のMAIを残留させることに成功した。
巧妙に仕組まれているような気もしないではないが、真面目に大人しく働くMAIを見て何事もなかったような気分になり、「どうせ深読みしたって、なるようになるしかないさ」と自分を納得させた。
そして半月後、またしても突然にMAIが消えた
「どうしたってんだ? 彼女はすでに高額所得者なんだし連絡の一つもないってのは変じゃない?」
「さ~私が電話しても通話に応じませんからね!、ブアさんとピムからなら通話に応じますよ」
待ってましたとばかりに即答するLHには違和感を覚えるが、二人ともオールドミスの領域に差し掛かっているだけに近親憎悪の感情でも湧いたのだろうか、この二人の関係がのっぴきならない状態にある事が知れた。
そして五日後にLHから報告があった、
「恋人のMU(オナベ)から連絡が来ました、MAIは虫垂炎で手術したそうです」
「ブアさんとピムは昨夕見舞いに行きましたよ、私には来なくてもいいと話したらしいけど、どうします?」
「ん・・・手術した?!」 思わぬ展開の衝撃に固まっていると
「どうします? 行くなら私も一緒に行きますが?」、そう答えを迫るLHの顔は明らかに出動を促している。
「だいたい責任者のお前が先に知らないのが変だろ、欠勤の連絡一つよこさない高給取りの見舞いに行けってのか?」
そんなLHへの皮肉が喉まで出かかり、グッと飲み込んだが、
「なんてチョークマイディー(アンラッキー)なんだ」という落胆はグッと飲み込めなかった。
―アメージング、ここはアメージング・タイランドなんだ―
そう呪文のように自分に言い聞かせ、見舞い用の果物をムアンマイ市場まで買いに出かけた。
チェンマイの台所ムアンマイ卸売り市場 青菜は一束5バーツ(17円)から
カラフルな果物ゾーン、値段は1Kg表示
ランナー病院の個室のベットに横たわるMAIは、点滴の効果か以前よりはふっくらとして顔色も良く見えた。
腹には縦に10㎝はあろうかという傷痕を見せてくれたが、あれだけどす黒く毛険しい表情だったMAIがスッキリ爽やかな笑顔になっている。
こりゃ毒吐くわけには行かんわと思い、さっきまでの怒りの気持ちは何処へやら
「良かったね~、なにも心配しなくていいからサバーイサバイで元気になってね~」と元気付けた。
そんな私を据えた目で観察するLHが目に入ったが、そんな刺すような目線は無視するしかない。
内蔵が悪いと情緒も不安定になるというし、手術がうまく行ったのなら同時に仕事への情熱も回復するかもしれないと思った。
そして人知れず、―もう今年の業績は捨てるしかないな— と覚悟を決めた。
爽やかな笑顔のMAIと、青ざめた引きつり笑顔のmuga
そうは言っても予定を立てねばならないのが運営のツラさ
見舞いに行った帰りに自動車の中でLHに質問した
「MAIはいつから出社できるのかな?」
すると、とんでもない返事が
「ええ?? そんな事は聞けませんよ」
「いつから出社できるかだなんて、誰だって聞くことはできません」
「は?? 、それってどういうこと?」
病状に苦しむ人間に対して仕事の催促なんて非人道的じゃないですか?
そうLHの表情は明らかに訴えている
「そうですねぇ、一か月後かもしれないし、二か月後かもしれないし?」
「それは彼女次第でしょう」
彼女次第・・・
「なるほど、会社には選択権が無いというわけか……、」
遊んでんじゃねーぞ!、会社は学校じゃない、予定くらいなら話せるだろ!
出社時期は誰も聞けない?、そんなルールいったい全体、
誰が決めたんだ!?
そのセリフもグッと飲み込んで次の質問を冷静に
「キミの子宮筋腫の手術の後は何日後に復活したっけ?」
「私は・・、20日で出勤しましたよ!痛がりながら働きましたからね、フン」
まあ確かに、LHに負担を掛けているのは確かだが、MAIのドクターは一ヵ月の療養を勧めていたというから来月からの復帰希望を伝えたにすぎない。
「じゃあ、できれば一か月後の復帰をお願いしてくれない?」
呆れたような顔になったLHは、「なんて非人道的な」とも言いたげな鋭い目線を私に向けて返答した
「mugaがちょくちょく見舞いに行ってあげれば、もしかして早めに復活する気分になるかもですね、フン」
「痛いんですからね、ワタシャ最低でも二か月間は来ないと思いますがね、フン」
「気分?」 そんな問題なのか?
俺はいつ頃から出社できそうか?と質問したんだから、状態はどうなってんのかオマエがちょくちょくなんだよ
ちょくちょくMAIに連絡してればいいんだよ!
ったく、なんでいちいち自分のアピールと責任のすり替えに持ってくんだか…
そんなセリフもグッと飲み込んで、
当事者意識の感じられないLHには何を話しても平行線なので会話を強制終了した。
しかしこまったなぁ…、昇給したと同時に病休、それも一か月以上…( ノД`)トホホ
結果的に報酬額がマネージャーのLHと肉薄するほどの金額となったMAIであるが、それはドタバタ劇への対処療法的な施策として想定内ではあった。
そもそも次世代の人財育成を頑なに拒み続けたのはLHなわけで、新人参入を拒む労働者たちの意向には逆らえずにマリオネット化した跳ねっ返りともいえるが、
本人といえば不手際があるたびに役人職の辞意を申し出るため責任追及などできようはずもなし。
しかもシロートを一端の職人に育てるのが、いかに困難な挑戦なのかを知っている身としては、辞められるよりは良かろうと自分を納得させたうえでの決断だった。
しかし、自分以外の人間は納得していないって事までは、
当たり前的に考えが至らなかった
なぜ当たり前的かというと、1バーツも出資してないし自腹も切らない人間が、なぜ会社の決断に口をはさんで掻き回すのか、それが理解できないからだが
やっぱりお約束的に、そのMAI残留策が後にとんでもないトラブルに波及した。
大げさにドラマ表現するなら、もう「組織の崩壊の危機」といっていいくらいの大津波を被る緊急事態へと繋がるのであるが、その続きはまた
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