先月の話ですが、タイ正月のソンクラン休みを利用して帰国しました。
娘と会うのは、実に4か月ぶりとなります。
合計8日間の帰国となり、こんなに長い時間を日本で過ごしたのは15年ぶりでしょうか。
ちょうど桜の散り際に間に合いまして
快適な気候と爽やかな春風に、忘れていた感覚が肌に甦ります。
驚いたのは、川土手に生い茂る雑草です
この萌える緑色、そして風に揺れる紫やピンクの野花、日本の春は生き生きとしています
絶筆に尽くしがたい美しさという表現がぴったり
青々と茂る雑草が美しく感じるなんて、自分でも驚きでした
娘はこの川が大好きなようで、なんども川面へ下りては石の上を歩いて見せてくれました
こういう川遊びは小学校の低学年で卒業するものかもしれませんが、タイ国で生まれ育った娘にとっては新鮮なアドベンチャーなのでしょう。
タイ国チェンマイ県では河川敷が整備されていませんし、ちょっとした草むらにも猛毒の蛇やサソリがウジャウジャいますから危険です。
もちろん基本で下水垂れ流しなので、清流以外は汚水の悪臭が鼻を突きます。
参考 https://blog.goo.ne.jp/chiangmai2016/e/181108d7b818002f44afad367acebea5
滞在中は毎朝のように娘と河川敷を歩いて学校まで送り届けるオヤジなのですが
ある朝、その遊歩道にランドセルを見つけた娘は「一年生が一人で歩いてる!」
そう言って、走って追いかけました。
「この道は通学路じゃないから、大人と一緒じゃないと!」
「この道は一人で歩いちゃだめなんだよ」と教えてますね、6年生の自覚ってやつでしょうか?
タイの小学校では年長組が年少組の世話をするのが当たり前
横割りのみならず縦割り的にグループで活動することも多く、立体的に社会性を育てるという意味では効果的な面があります。
でも、あの女の子は1年生ではなくて4年生だったそうで、いけないのは承知で歩いていたようです。
「ちょっとピセーっぽい子だったよ、たぶん何回話してもまたやるよね」
流暢な日本語で説明してくれました。
4か月前の娘だとタイ語と混ぜ混ぜ会話でしたので「あの子ピセーだから~、キットワー何回話してもメダ~イね」っていう感じでしたね。
「ピセー」とは「特別」という意味、つまり普通ではないタイプを意味します。
ラーメンなんかでピセーというと量増し増しの意味になりますが、人間にピセーというと逆の意味合いになるようです。
タイの小学校では明らかに自閉症だと分かる子も混在してたので、その辺りの付き合い方もマスターしてるようですね。
オジちゃんと山登りして、山頂のアスレチック
タイでやると、獰猛な赤アリから噛みつかれて病院行きでしょうか
こちらもオジちゃんと、海沿いの自転車道路でサイクリング
タイではバイクや自動車が一般道を100km以上のスピードでぶっ飛ばしてますから自転車に乗るのも命懸けです
その前に40℃の炎天下で熱中症になるかもですね、早朝自転車が贅沢な遊びのようです。
ブランコも大好きですね、取り憑かれたようにブンブン漕ぎ続けます
これもタイからすると、高性能ブランコ?
娘のスケジュールはタイに住んでいた頃からすると、過密、過酷、過剰 ?
4時ごろ学校から帰ると宿題をやって、夕方の五時前には塾へ行きます
帰ってくるのが7時~8時になり、ご飯を食べると塾の宿題に取り掛かります
小学校3年生レベルだと酷評されたのは過去の話、今では小学校6年生の先取り学習に入っていて、3つ~4つ単元を先に進んでいます。
だから小学校で覚える漢字と、塾で覚える漢字は違いまして、Wで覚えなければならない。
タイにいる時は、毎朝、毎晩いちいち画用紙にひらがなを書いてあげて、そこに漢字を当てはめていくテストをやっていました。間違えた時は3回~5回書いて覚える仕組み。
それが今では自分で紙切れにひらがなを書いて行って、そこからランダムに選んでは漢字を当て嵌めていくじゃありませんか!
不正解だと、最初からやり直ししては覚えていきます。
「自分でそれができるなんて、成長したな~」
国語のプリント文章問題でも、問題を横から読んであげないと意味が解せない娘でしたが、今では自分でスラスラ読んで意味がわかります。
ついつい横から一緒に読んであげると、「ちょっと黙って!」と叱られて~♪(^^;)
オヤジは、一人置いて行かれた気分になりますね~・・・
宿題が終わって風呂に入る時間が夜10時半なんて日が続きます。
「パパと一緒に勉強すると楽しい!」と言ってくれましたが
そりゃー、ギャグ混ぜ混ぜで飽きさせないように工夫してるからね(;´д`)
フライトの前日には、川土手の公園に藤の花が咲きました
お別れの朝、玄関から出てエレベーターまで見送りに来てくれた娘は、目が真っ赤っ赤
「パパーは、いつ日本に帰るの?、〇子はパパーと一緒にいたいよ~」と嘆願するので涙がちょちょぎ出そうになってしまい、聞こえないふりをしてエレベーターに飛び乗りました。
これが〇子の少女時代とのお別れになるのかな
次ぎに会う時は、お姉ちゃんになってるのかな?