ムービープラスHDチャンネルで放映された映画、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』を観ました。
2009年作品
<監督>マーティン・スコセッシ
<出演>エミリー・ブラント、ルパート・フレンド、ジム・ブロードベント、ミランダ・リチャードソン、ポール・ベタニー
<あらすじ>
舞台は19世紀のイギリス。
ウィリアム国王はいつ倒れてもおかしくない状態にあり、多くの者が、国王の姪で王位継承者のヴィクトリアを操り、権力を手に入れようと画策していた。
夫の死後、個人秘書ジョン・コンロイと深い仲にあったヴィクトリアの母親ケント公爵夫人は、彼の言うままに、娘に摂政政治を認めさせようとする。
しかし、母から自由になりたいヴィクトリアはそれを拒否する。
ヴィクトリアの叔父でベルギー国王のレオポルドは、甥のアルバートをドイツから呼び寄せると、次期女王の夫の座を狙ってヴィクトリアの元に送り込む。2人は一目で惹かれ合い、ヴィクトリアは彼が手紙を書くことを許す。
国王はパーティーのスピーチで、ケント公爵夫人を列席者の面前で罵倒し、彼女たちからヴィクトリアを引き離し王位を渡そうとする。
メルバーンはヴィクトリアの個人秘書になることを申し出て、自分の地位を固めていくが、アルバートはドイツに帰国し、ヴィクトリアからの手紙の返事を待っていた。
1837年6月20日、国王が逝去し、ヴィクトリアはついに女王となる。
しかし知識も経験もないヴィクトリアは、メルバーンの言いなりだった。
アルバートは戴冠式に出席するためイギリスを訪れ、ヴィクトリアと再会する。女王への求婚は禁止されているため、彼女からの言葉を待つが、ヴィクトリアはアルバートを友人として必要としていた。
そんな中で政権が交代し、メルバーンが失脚する。
ピール新首相はメルバーンの息のかかった女官の交代を注進するが、ヴィクトリアは感情的に拒否する。首相を無視したと世論に叩かれたヴィクトリアは、自分を利用しないアルバートの存在に気づき、彼にプロポーズする。
ついに2人は結婚し、3日間の幸せな結婚休暇を過ごす。しかし2人の前に、最大の危機が立ちはだかるのだった。
美しい時代絵巻といった印象ですね。どの場面を切り取っても、その時代に描かれた絵画を観ているようでした。
「愛」がテーマのようですが、正直、肝心のテーマが描ききれていないように感じました。
ヴィクトリアと母親との確執もを、もっと、突っ込んだ表現をしないと、ヴィクトリアの心情が見えてきませんし。。
この確執こそが彼女を自立や成長へと、結果的に導くことになっていったわけですから。
あと、いかんせん、この映画よりも先に、ケイト・ブランシェット主演の『エリザベス』『エリザベス ゴールデンエイジ』を観てしまったので、エミリー・ブラントが迫力不足に観えてしまったのが大きいかな。。と。