日本映画専門チャンネルHDで放映された映画、『なくもんか』を観ました。
2009年作品
<監督>水田伸生
<脚本>宮藤官九郎
<出演>阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、塚本高史、皆川猿時、片桐はいり、鈴木砂羽、カンニング竹山、高橋ジョージ、陣内孝則(特別出演)、藤村俊二(友情出演)、小倉一郎、伊原剛志(友情出演)、いしだあゆみ ほか
<あらすじ>
祐太は8歳のときに両親が離婚、父親と一緒に「デリカの山ちゃん」の店主夫婦にお世話になる。
しかし、父は店の売り上げを持って失踪。祐太は店主夫婦に育てられることになった。
祐太は恩返しとばかり、よく働き、いつも誰に対しても同じ笑顔の「善人」になっていった。
ある日、店主の娘の徹子が痩せて美人になって帰ってきた。祐太は突然にプロポーズをする。
また、テレビの取材でやってきたお笑い芸人の雄介が、生き別れた弟であることがわかる。
宮藤監督と主演が阿部サダヲさんなので、正直、疲れるかなぁ~と思って観始めました。
「ホームドラマを映画で作りたい」と、いうことから始まった企画とのことで、確かに、商店街のセットといい、演出といい、かつての久世光彦氏のドラマを観ているような錯覚さえおこしました(笑
基本的にかつてのTBSホームドラマ風でして、いろんな人たちの関わりや感情がストレートに描かれ、涙あり、唐突に挿入される笑い(結構、シュール)ありの楽しめる作品でした。
こんな人(祐太)はいなだろうぉ~と、突っ込みながらも、この人に似た感情を抱えて、似たような生き方しかできない人はいるだろうなと思われ。。
「簡単に謝るなよ!謝られると許すとか許さないとかそういうことになっちゃうだろ!おれは許さないから!あんたを許さないから!」と、急に死んだと思っていた父が現れたときに、初めて自分の本音を皆の前で吐露したのが、とても印象深く感じました。
余談ですが、小劇場系好きとしては、あちらこちらに小劇場の有名役者さんが出演されていて、いろいろ探しながら観ているのも楽しかったですね♪