葡萄棚があって
白い袋をかけてもらっている葡萄があって、
なんの覆いもないまま垂れ下がっている葡萄があって
むき出しの葡萄には、すでに枯れしぼんだ実と
ふっくらおいしそうないくつかの粒が
いっしょに連なっている
でも、その日、
だれもその房に見向きもせず、
房は、いつかぜんぶ枯れしぼんで
鳥に食われ、地に落ちて虫に食われる
それも、オーケーかも。
空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもしせず、倉に納めることもしません。
けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。
あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。
(新約聖書・マタイの福音書6章26節)