くれないかなし 野に咲くかなし 彼岸花
素人俳句であっても、しぜんに口をついて出てくるのが、秋ですね。
小学生のころ、近所のヨーコちゃんが、登校途中、自転車に追突されて亡くなりました。
すぐに、母とあいさつに伺いました。
お父さんが、涙ながらに言われました。
「前の日、一日中、台風の後片付けを手伝ってくれたのに・・・」
赤い彼岸花を見たのは、その日だったのか、その前だったのか、もう記憶にありません。
ヨーコちゃんは、色白のおとなしい女の子でした。いつも、集合していっしょに学校に行っていたのに、
どうしてかその日は別々だったのです。
どうしてかなあと、今でも思い出すのです。