詩篇121
私は山に向かって目を上げる。
私の助けは、どこから来るのだろうか。
私の助けは、天地を造られた主から来る。
主はあなたの足をよろけさせず、
あなたを守る方は、まどろむこともしない。
見よ。イスラエルを守る方は、
まどろむこともなく、眠ることもない。
主(しゅ=神)は、あなたを守る方。
主は、あなたの右の手をおおう陰
昼も日があなたを打つことがなく、
夜も、月が、あなたを打つことはない。
主は、すべてのわざわいから、あなたを守り、
あなたのいのちを守られる。
主はあなたを、行くにも帰るにも、
今よりとこしえまでも守られる。
詩篇は旧約聖書の中で、19番目に置かれた文書です。
旧約聖書の文書は、モーセ五書(律法の書)、歴史の書、知恵文学、預言書に分類されています。
詩篇は150篇まであり、知恵文学に入ります。
神殿礼拝で、聖歌隊によって歌われた歌が収録されています。
作者は、ダビデやモーセ、アサフなどであり、、神殿に仕えるレビ人たちの手を経て
まとめられたと推定されています。
古代イスラエル王国が滅亡した後の苦しい捕囚生活、民族離散の境涯の中で、
神に立ちかえった人たちの、必死の祈りの言葉がつづられています。
なお、これらの詩に、どのようなメロディがつけられていたのかはわかっていません。