きょうは祝日です。
勤労感謝の日です。
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%A4%E5%8A%B4%E6%84%9F%E8%AC%9D%E3%81%AE%E6%97%A5
もともとは、新嘗祭という、天皇が五穀の収穫をお祝いする日だったとか。
由来は飛鳥時代、皇極天皇のみ代に遡るとのことです、
日本は農業国ですから、
新米を神にささげてお祝いする行事には、実感がともなったでしょうね。
都会育ちの私は、本当の意味での「収穫の喜び」の経験はありません。
「田を耕して、食べなければいけない」と、学ぶこともなかったのです。
農業労働がどれほど厳しいかは、伝え聞くだけでした。
娘時代、楽しく飛び回っている私に、母が言ったものです。
「あなたみたいな人は、とても農家のお嫁さんになれないわね。農家のお嫁さんはね。
暗いうちから起きて、まず田んぼに行って働き、ひと仕事してから朝ごはんのしたくをして、
家族に食べさせ、また野良へ行くのよ。
夜は夜で、遅くまで繕いをしたり、縄を綯(な)ったり籠を編んだり・・・。
お米はね。八十八の手がかかっているから、お米と書くのよ」
それで、お気楽な娘は思ったのです。
「ああ、よくぞ都会に生まれた。サラリーマンの子どもでよかった!」
● ◎ ● 〇
お米が国家、個人の経済の基盤だったというのは、考えただけでも、たいへんですね。
農業は大地が相手とはいえ、太陽の恵みと程よい雨が必要です。
台風や洪水や日照りや冷害があれば、一年間の労苦が水の泡になるのです。
もし、私が何か仕事をして、給与は、一年に一度ですと言われたらどうでしょう。
毎日仕事をしながら、「給料もらえるかなあ」と心配すること間違いなし。
でも、もちろん、いまの農家は違うのではないでしょうか。
三十年も前に、田舎を走る列車の中で、隣に座った老人が話しておられたのです。
「見てごらん。誰も田んぼに出ていないでしょう。昔は、この時期はみんな田んぼに出ていたよ」
たしか田植えの頃だったでしょうか。
機械化が普及した頃でした。
最近では里山のお嫁さんも都会のお嫁さんも、ぜんぜん、違いがない!
それどころか、
農家のお嫁さんの方がきらきらしているかな!!
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