今朝、ゴミだしの時に同じ階のTさんと高齢で目も耳も聞こえなくなってしまった愛犬の「ジョン」に会いました。
昨年はもっと元気に散歩していたのに、ペットにとっての一年はびっくりするほどガラっと変わってしまうんですね・・・
ヨロヨロとやっと歩いている感じで、七階まで来たら、今度は通路に座り込んでしまい、おじいちゃんも仕方なく気長に動き出すのを待っていました。
そんな光景を見ていたら、ふと思い出しました。
何年か前に、近所のスーパーのペット売り場で働いていました。
もうこの頃からワンちゃんや猫ちゃんの高齢化で、ペットフードも「シニア」専用のものが多くなっていました。
オムツも売っていたのですが、10枚で1000円ととても高価です。
ある日、オムツを買いにみえたお客さまが、
「人間の赤ちゃん用じゃだめかしらね・・・・」
と仰っていたので、ためしに隣のベビー売り場でサンプルの紙おむつを見てもらいました。
その方の愛犬は人間にしたら100歳くらいの高齢犬だそうで、毎日の介護が大変なのですが、今まで家族を一所懸命守ってくれたのだから、今では恩返しのつもりで一所懸命介護させてもらっていると仰っていました。完璧に家族と同じ、人間とペットとしての関係を超えています。なんて素晴らしいことでしょう。
それを聞いていたら涙が溢れてきて困りました。
ためしに買っていかれたベビー用のオムツはちょうどぴったりだったそうで、何日か後に嬉しそうに報告に来てくださいました。
ジョンも最近は認知症も始まり、80歳を超えたTおじいちゃんにとっては散歩につれていくのもかなり大変そうです。
ペットを飼い始めたときは小さくて可愛いけれど、いつのまにか自分より歳をとってしまうんですよね。
ずっと一緒に暮らして私たちの心を癒してくれたのだから、その分最後まで大切にしてあげなくてはと思いました。