4/21 電車の中で聞こえた猫の声で一句
揺れる車中 猫がイヤいやと 鳴き続け
その猫はご主人と電車に乗り込んできた。
猫が鳴くので背伸びしてみたら、
車のついた籠に入っていた。
猫の声は、猫がこまった時に出す声で
私は猫に聞こえないのを承知で
大丈夫、大丈夫とささやいた。
ご主人は側にいるけど、カゴの隙間から見える外は
見知らぬ人間に家とはまったく違う光景。
あのニャーオ、ニャーオはほとほと困り切っていたのだ。
でもこれ、季語がないから川柳にしようなか?
行きの電車はまだ込み合っていた。
圧迫を感じるのだろう、一歳にならない赤子の泣き声。
私は大ちゃんに言ったみたいに、
ねんね、ねんね、と口の中で言った。
病気の雀の子の大ちゃんは私がねんね、と言うと
頭をクルっと羽に入れて寝付いたもんだ。
そのうち、赤子の声が眠い声になっていった。