八ヶ岳 赤岳に向けて(6/6.7)  つづき

2015-07-26 09:46:23 | Weblog

翌朝5:00起床  晴天。 
体のコンディションは昨日よりいい。赤岳には通常なら2時間でいける。
3時間みればchimoさんでも登れるだろう。
迷ったが今回はやめることにした。
二日間で群馬から車でマルメロ道の駅、車中泊、美濃戸、行者小屋 今日赤岳に登ってまた群馬までは老体にはきつい。
ここ行者小屋 に2泊すれば楽しく登れるのがわかった。またこよう。
今日はゆっくりこのあたりを散策、ゆっくり下山のほうが楽しいだろう。 

隣のテントの弟子たちはもう準備完了のようだ。
阿弥陀岳ー赤岳 と登るという。赤岳頂上での開山祭に参加することを楽しみにしている。
朝食を済ませる。

 

am6:00 テン場の脇を抜け阿弥陀岳へと出発していった。



朝早くから小屋の前は混雑していた。
今日は八ヶ岳開山祭。
小屋オープン後初めての日曜日なのだ。



 

 

pm6:00に登山口の赤岳山荘で合流ということにした。
時間は十分にある。
テントは弟子たちが持ってくだるという。
2個のテントを掃除。結露でしめっているフライ・インナーを乾燥させる。
風で飛ばないようにしたあとテントはそのままにしてパッキング開始。
小屋前に移動してしばらく休憩。


そこに前日赤岳鉱泉手前であったソロの女性登山者がやってきた。
「元気そうでよかった。昨日一人残していったあと心配していたんです」
とおっしゃる。
そか~~~~。顔色悪かったのか。コンディション最悪だったからな~~~ ><

「赤岳登るのですか」
「いや、やめておきます。今日は下ります。」
「わたしも、迷っているんですよ。最後ちょっとキケンだし、5年ぶりだし~~~」
本当に迷っているようだ。
外見から判断する限り十分いけるでしょ w
「大丈夫ですよ。登った方がいいですよ」
というと
「もう少し考えてみます。1時間ちょっとあればいけるでしょうから」
とおっしゃる。

「連れのかたたちは?」
「もういきました。阿弥陀岳から赤岳です」
「いつも行動が別なんですね」
笑いながらおっしゃる。
「そうなんです」 笑って応える。

ザックを背負って下りの準備を始めると
「赤岳に行かないのなら、すぐちかくの展望台がいいですよ。今行ってきたところです。」
という。
峠の中山乗越からちょっと登ったところにある中山尾根展望台のことだ。
「行ってみます。それじゃ気をつけて」
その方と別れて 中山尾根展望台 にむかう。



体が軽い。すぐに展望台についた。 am10:00
これなら赤岳にもいけたかな  www

 

足下をみるとイワカガミが一輪咲いている。
なかなかいい場所だな。



枝の間から行者小屋のテン場が見える。結構のぼってきているのだな ^^





1時間半ほどここで遊んでいた。
その間誰も来ない。ここでも「たった一人の山」を満喫した。

奧の方をみると石のレリーフがある。
「中山のルンゼに眠る xxxxx」とか掘ってある。
厳冬期ここ中山の岩を登って遭難した女性の慰霊碑だ。
赤岳鉱泉から登ったんだろうな。
赤岳鉱泉の「アイスキャンディー」で練習し、実際小同心や中山尾根の岩場を登るのは定番のようだから。
中山尾根はハイグレードらしい。
その奧にももう一つレリーフがあったが よみとれなかった。


中山展望台からの眺めはすばらしい。
行者小屋からの眺めとは角度がことなり迫力があった。

大同心・小同心



横岳



八ヶ岳主峰 赤岳

   



阿弥陀岳 赤岳   



阿弥陀岳



am11:00
弟子たちは今頃赤岳頂上だろう。
携帯が通じた。
だいぶ前に着いたらしい。開山祭は12:00から。
まだ1時間もあるぞ ww

am11:40
行者小屋に戻ってきて下山準備完了。
帰りは南沢コース。
下山する人たちが多い。朝一で赤岳に登った人たちが下山を開始しているのだ。



だらだらとした下りを写真を撮りながら歩く。
あと少しで登山口というところで 例のソロ女性登山者に追い抜かれる。
「赤岳行ってきました。展望台には行ったんでしょう」という。
「はい。ゆっくり遊んできました」
「お互い よかったですね」
手を振って下りていった。

山ではこういった「ゆるい関係」が作りやすい。
そのときの山行のアクセントにもなる。
楽しいものだ。

pm5:10 登山口着。
弟子たち待つあいだ、若いグループから写真撮影を頼まれたりして時間を過ごす。

pm5:30 弟子たちが着いた。



山を見、自然を見、友を思い、おのれのゆくすえを思う。
赤岳には行けなかったが楽しい山行であった。