【緯度経度】ワシントン・古森義久 国家は簡単には謝らない
(産経新聞) 2010年8月21日(土)08:00
日本の謝罪については米国オークランド大学の日本研究学者ジェーン・ヤマザキ氏が2006年に出版した自著「第二次大戦への日本の謝罪」で詳しく論考している。ヤマザキ氏は1965年の日韓国交正常化以降の日本の国家レベルでの謝罪の数々を列挙しながら「主権国家がこれほどに過去の自国の間違いや悪事を認め、外国に対して謝ることは国際的にきわめて珍しい」と述べた。そして米国はじめ他の諸国が国家としての対外謝罪を拒む理由として以下の諸点をあげた。
「過去の行動への謝罪は国際的に自国の立場を低くし、自己卑下となる」
「国家謝罪は現在の自国民の自国への誇りを傷つける」
「国家謝罪はもはや自己を弁護できない自国の先祖と未来の世代の両方の評判を傷つける」
さらにヤマザキ氏の分析は日本にとり最も深刻な点を指摘する。それは日本の国家謝罪を外交手段とみるならば、それがいままでのところ完全に失敗しているというのだ。
「日本は首相レベルで何度も中国や韓国に謝罪を表明してきたが、歴史に関する中韓両国との関係は基本的に改善されていない。国際的にも『日本は十分に謝罪していない』とか『日本は本当には反省していない』という指摘が多い」
これらが謝罪が成功していない例証だというのである。そしてヤマザキ氏がとくに強調するのは以下の点だった。
「謝罪が成功するには受け手にそれを受け入れる用意が不可欠だが、韓国や中国には受け入れの意思はなく、歴史問題で日本と和解する気がないといえる」
下記の記事が今日付けのYahoo Webに載っていた。
前半はどうでも良いが、大事なのは最後の「謝罪が・・・」の
ところだ。少し前に書いたことと同じようなことを
書いているので非常にしっくりきた。
100年たっても200年たっても言い続けるのだ。
産経新聞というバイアスを除いてもこの一文は非常に納得できる。