リズムが形になって現れ
絶え間なく天から降りてくる
無量に降りそそぐ雨は連なり重なり
銀色のベールを引いたように世界を閉じる
より広がりゆく次元の空間へと開かれるために
厚い雲が太陽を隠しても
ひとつひとつの雫の中には太陽の光が宿り
大地にたどり着いた雫から
殻がはじけたように光が飛び散り
天と地の互いを映し合う銀色の空間になる
激しいリズムは心を打ち汚れを洗い魂をゆさぶり続ける
身体に波たつ鼓動が雨のリズムに溶けてゆき
心の中に眠っていたメロディが流れ出す
それは生の軌道が織り成す存在のうた
やがてリズムは静かにゆらめき
心の中を銀色の空間に変えてゆく
何をも隔てることのない世界が生まれ
存在の美しいハーモニーに満ちて
生と死の互いを映し合う銀色の空間になる