音の精 妖精達
踊りながらまるい輪を描き あなたを取り囲む
妖精達の柔らかく優しい歌は
とても抗し難い美しさで あなたを包み
あなたは妖精達に導かれ
高みへ高みへと昇ってゆく
別れの歌が地上に残される
あなたが聞いている妖精達の歌が
かすかにあなたを通して聞こえてくるよう
あなたとわたしを隔てているもの・・・
それが何であるのか・・・
あなたを想い 胸を痛め祈る
わたしの永遠の祈り
さようなら さようなら
地上にはいつも
出会いの喜びと 別離の哀しみが
かわるがわる 心いっぱいに響いています
どれほどの涙を流せば
別れのない国で あなたに出会うことができるのでしょう
(モーツァルト・ピアノ協奏曲第27番を聞いて)