川越城跡の「初雁公園」、歴史学ぶ場に 市審議会が基本計画案を答申
2/18(月) 7:55配信 ・産経新聞
川越市初雁公園基本計画審議会は、県指定史跡「川越城跡」にある初雁公園の位置付けについて、現在の運動公園から歴史公園に変更し、歴史学習や憩いの場、観光拠点とする基本計画案を川合善明市長に答申した。整備は3段階で進め、市制100周年を迎える平成34年までの初期段階では、川越城本丸御殿前の市道を迂回(うかい)させて広場を設けるなど、本丸御殿の周辺整備を進める方針だ。
市は元年、市制100周年事業として川越城趾(約33ヘクタール)のエリアの中で、初雁公園(約4・5ヘクタール)を含む約13・5ヘクタールを34年までに城趾公園にする整備基本構想を策定したが、県立川越高校や多くの住宅の移転が伴うため、進展しなかった。
その後、市は29年に基本構想の見直しを表明。有識者による基本計画審議会が幕末の川越城絵図を参考に、初雁公園の利活用を検討してきた。
基本計画案によると、整備区域は現在の初雁公園に民地を加えた約5ヘクタール。初期整備で公園内にある本丸御殿前の市道を最大約30メートル東側に迂回させて正面に約70メートルの塀を復元。新たな広場を設けて御殿の風格を高め、北側にあった北門と土塁約50メートルの復元を目指す。
2段階目の中期整備では、川越城絵図に描かれている北門に通じるY字型の道路を復元。さらに、移転する初雁球場と廃止する方針の市営プールの跡地に、芝生広場や大型駐車場を設け、新河岸川沿いに遊歩道を整備する計画だ。最終段階の長期整備では公園内に帯曲輪門の復元などを進めるとしている。
「川越城跡」については、史跡としての本質的価値を守ることを強調。初雁公園と公園整備区域から外れた川越城の富士見櫓(やぐら)跡、中ノ門堀跡などのエリアを「城趾公園」に見立て、標柱や案内看板などをつないで連携を図る。
市は答申を踏まえ、今年度中に基本計画を策定。31年度に基本設計を実施する方針だ。
2/18(月) 7:55配信 ・産経新聞
川越市初雁公園基本計画審議会は、県指定史跡「川越城跡」にある初雁公園の位置付けについて、現在の運動公園から歴史公園に変更し、歴史学習や憩いの場、観光拠点とする基本計画案を川合善明市長に答申した。整備は3段階で進め、市制100周年を迎える平成34年までの初期段階では、川越城本丸御殿前の市道を迂回(うかい)させて広場を設けるなど、本丸御殿の周辺整備を進める方針だ。
市は元年、市制100周年事業として川越城趾(約33ヘクタール)のエリアの中で、初雁公園(約4・5ヘクタール)を含む約13・5ヘクタールを34年までに城趾公園にする整備基本構想を策定したが、県立川越高校や多くの住宅の移転が伴うため、進展しなかった。
その後、市は29年に基本構想の見直しを表明。有識者による基本計画審議会が幕末の川越城絵図を参考に、初雁公園の利活用を検討してきた。
基本計画案によると、整備区域は現在の初雁公園に民地を加えた約5ヘクタール。初期整備で公園内にある本丸御殿前の市道を最大約30メートル東側に迂回させて正面に約70メートルの塀を復元。新たな広場を設けて御殿の風格を高め、北側にあった北門と土塁約50メートルの復元を目指す。
2段階目の中期整備では、川越城絵図に描かれている北門に通じるY字型の道路を復元。さらに、移転する初雁球場と廃止する方針の市営プールの跡地に、芝生広場や大型駐車場を設け、新河岸川沿いに遊歩道を整備する計画だ。最終段階の長期整備では公園内に帯曲輪門の復元などを進めるとしている。
「川越城跡」については、史跡としての本質的価値を守ることを強調。初雁公園と公園整備区域から外れた川越城の富士見櫓(やぐら)跡、中ノ門堀跡などのエリアを「城趾公園」に見立て、標柱や案内看板などをつないで連携を図る。
市は答申を踏まえ、今年度中に基本計画を策定。31年度に基本設計を実施する方針だ。