B&B&B

回り道を全力疾走

後継ぎ

2009-03-10 22:54:02 | 未分類
教え子の一人がうちの大学に来ることが決まった。

先生から先輩に変わった。

奇しくも、俺と同じ文転コース

本命の理系に落ちてここに決まった。

嬉しいような悲しいような複雑だ

どうも納得がいかない。

大方受かるだろうと考えていた奴等が三人も落ちた。


講師は医者のようなものだと思う


相手が具合が悪い、治してくださいとやってくる。
あらかた診察して、大体の病名を予測する。

この薬を飲めば治るだろうと処方する。

しかし、隠れた症状を見抜けなければ症状は悪化し、下手すれば死に至る。


俺は既に三人殺した。

また背負う十字架が増えた。


医者は、殺した数だけ成長するという。

講師もそうなのか?

今、1年半教え続けて成績が全く上がらない中2がいる。

医者の忠告を聞かない、困った患者だ。

プライベートな悩みは幾つか相談にのり解決してきたが、本業はサッパリ。

俺は今月末でこの仕事から下りる。

講師変更によって変わってくれることを願うばかりだ。


先生と呼ばれる者は、いずれも医者である。

政治家はその地域の医者で、
弁護士は、トラブルの医者だ

そして、教育者は学力と人生の医者。



まだまだ俺は研修医レベルか。


いったい俺はどれだけの人間を犠牲にすれば一人前の人間になれるのだろう。


この世に生きる価値のある人間なんていない。