沖縄や奄美地方ではお盆(旧盆)の時期、
あちらこちらで「エイサー」という
伝統芸能を踊ります。
今回はこの「エイサー」について
私の想いを書き記していきたいと思います。
創作エイサー/ミルクムナリ
昔ながらの伝承された伝統エイサーも
ありますが、最近では、よりダイナミックに
「創作」されたエイサーも多いです。
その中でミルクムナリはダントツの
人気だと思います。
さて歌詞の内容は。
と説明したいのだけれど私のような
島民のくせに島言葉が分からないが故に
オール方言で話す島のおじいやおばあと
もはや清々しいほど
すれ違いの会話しかできない者にとっては
意味不明極まりないので、
エイサーにどっぷり浸かっている
甥っ子に問うてみました。
流石、エイサー命の甥っ子。
歌詞内容も熟知しており、
エセ島民の叔母に彼なりの解釈で
教えてくれました。
どうやら豊年満作を祝う内容らしいです。
今年も神さまが豊年満作にしてくれたよ
王様に差し上げても(年貢?)
神さまにお供えしても
倉庫に備蓄してもまだ余ってるよ
だったらその余りで酒でも作って
騒ごうじゃないか パーティーピーポー
って内容らしいです。
ねえ。
小3の甥っ子がパーティーピーポーって
言ったよ。叔母さん泣いちゃう。
そんなこんなで前フリが長くなりましたが
そのミルクムナリの動画を貼ってみました。
(臨場感を感じて頂きたいので
是非イヤホンをして大音量で
鑑賞頂きたいです)
どうでしたでしょうか。
心が湧き立ちましたでしょうか。
それか何か迫るようなグッとくるような
DNAに訴えかけてくるような衝撃を
感じましたでしょうか。
そしたらもう来るしかないでしょう。
この島に。さあ、アナタも立派な島民です。
私は毎年この時期に差し掛かると
ミルクムナリが無性に聴きたくなります。
歌詞の意味も分からないくせに、です。
踊ることもできないくせに、です。
でもそれでもどうしても
心が突き動かされちゃうんです。
元気がでちゃうのです。だから
エナジーを貰いたいのです。
「みんな!オラに元気玉を分けてくれ!」
とお願いをして何度か地球を救って
くれた少年がいましたが、
私にとっては恐らくそれがミルクムナリ。
←はいちょっと誇張気味です。
エイサーを踊る時期。
島はいわばシーズン真っ盛り。
外はクソ暑いし、観光客ワンサカで
仕事はピークに加えて、それに何より
この時期は島の行事も集中気味。
島の嫁である私には踏ん張りどころなのです。
しっかりしろよ。私。
島の女だろ。踏ん張っていこうぜ!
と自分に活を入るために
恐らく自然とミルクムナリを
選曲するんだと思います。
ミルクムナリ。
不思議とテンションが上がるのです。
こんな半人前の私でも、
ちゃんと島の人間なんですね。笑
しかしながら今年は
世界的大流行の某ウィルスのせいで
行事のいくつかは中止になりました。
我が家には、
折角クローゼットからだして
入念にアイロンがけした
旦那さんのエイサーの衣装が
今年は1度も袖を通すことなく
ハンガーにかけっぱなしになっています。
とりあえず地区の組合に属している
旦那さんはこの時間、踊るんですよ。
島に戻って初めてそれを知った時、
衝撃をうけましたね。
え、お前さん、もしかして踊れんの?
って聞いちゃったよね。思わず。
え、もしかしてお前は踊れないの?
逆に質問されちゃったけど。笑
そしてね。
初めて旦那さんの太鼓を叩く姿を見て、
もはやもう惚れ直すというかね。笑
日頃のムカつく亭主関白ぶりもね、
ま、いいかな。帳消してやろうかなってね
ついつい思っちゃうというね。笑
真夏の夜にね月明かりの下で、
幻想的にしかし雄々しく踊られちゃったらね
こりゃもう降参ですよ。
そうは言っても、ブランク長いし、
上手い踊り手というわけではないので
だからやっぱり花形というか、
目立つポジションにはいないんですけど。
(エイサーの花形ポジションは、
紹介した動画でいうと、衣装の色が違う
太鼓を持ち先頭あたりで踊っている方々です。
彼らの足さばき、音取りでその団体の
レベルが分かるといわれています。)
それにしても旦那さんよ。
今年はその貴重な
「思わず惚れ直す」「思わず尊敬する」
機会がなくなったわけだから
くれぐれも行動には気をつけてくださいね笑
褒めちぎりたいけど感動を伝えたいけど陳腐な言葉になりそうなので
実際に体感したい!!!この一言!!そして絶対泣く!!
気に入ってもらえて島民として嬉しいっス!
是非是非本場で体感して頂きたいです!