つるつるの金属やプラスチックの板の上で液体が丸く固まるのは表面張力のせい、というのはよく知られている。さらに言うと、通常、液体がある場所のうち、温度が低い箇所ほどこの表面張力の力は大きくなる。で、そっち(表面張力が強いところ)のほうへ液体が引っ張られる(結果的に冷たいポイントの液体玉が大きくなる)のをマランゴニ効果と呼ぶらしい。
マランゴニ効果については、最近の宇宙への関心の高まりもあり、JAXAのサイトを覗いて、国際宇宙ステーションの実験棟で関連実験が行われていることを知っている人もいるかも知れない。
今日読んだ池田信夫氏のブログ記事を読んだとき、このJAXAのサイトの解説ページにある「サル団子」のたとえを思い出してちょっと笑ってしまった。
池田信夫 blog : 退却戦の戦い方 - ライブドアブログ
物質科学実験 Marangoni:宇宙実験サクッと解説:マランゴニ編
先が読みにくい、厳しい、言い換えると“お寒い”環境では、資源の再配分、集約化とそのスピードが生存のカギとなるのは、実際のところ、普通に生活していれば誰もが気づいて、やっていることだ。もっとも、これは厳しい環境への適応以外に洗練の高度化プロセスという側面もあるので、悪いことばかりじゃない。IT分野で言えばデータセンターのモジュール化(最小単位をコンパクトにして必要な分だけ増減しやすい構造にすること)や動的化もそのいい例だ。一方でもしかしたら孫氏の『光の道』案は、界面活性剤のようなものかも知れない。いずれにせよ、光インフラの全国土完備はあればあったで有り難いが、「「光の道」の実現こそが、「IT立国」こそが、日本の競争力を復活させる、日本を救う鍵」かどうかは疑問。
ちなみに、サル団子の法則(寒いところでは寄り集まりたがる)には実は例外がある。産業技術総合研究所の阿部宜之氏等が電子機器の冷却への応用を研究している『Self-rewetting(自己再湿潤化?)流体』と呼ばれる種類の液体は、温度が高くなるほど表面張力が強くなるのだ。だから例えばCPUの冷却用に使うと、熱い部分に液体が勝手に引き寄せられていって冷やしてしまうシステムがうまくやればポンプ無しでできる(表面張力の違いで流れができることは同じだからこれもマランゴニ対流)。
TED_Plaza Self-rewetting流体への期待 ※Firefoxだとレイアウトが崩れるので注意。
マランゴニ効果については、最近の宇宙への関心の高まりもあり、JAXAのサイトを覗いて、国際宇宙ステーションの実験棟で関連実験が行われていることを知っている人もいるかも知れない。
今日読んだ池田信夫氏のブログ記事を読んだとき、このJAXAのサイトの解説ページにある「サル団子」のたとえを思い出してちょっと笑ってしまった。
池田信夫 blog : 退却戦の戦い方 - ライブドアブログ
物質科学実験 Marangoni:宇宙実験サクッと解説:マランゴニ編
先が読みにくい、厳しい、言い換えると“お寒い”環境では、資源の再配分、集約化とそのスピードが生存のカギとなるのは、実際のところ、普通に生活していれば誰もが気づいて、やっていることだ。もっとも、これは厳しい環境への適応以外に洗練の高度化プロセスという側面もあるので、悪いことばかりじゃない。IT分野で言えばデータセンターのモジュール化(最小単位をコンパクトにして必要な分だけ増減しやすい構造にすること)や動的化もそのいい例だ。一方でもしかしたら孫氏の『光の道』案は、界面活性剤のようなものかも知れない。いずれにせよ、光インフラの全国土完備はあればあったで有り難いが、「「光の道」の実現こそが、「IT立国」こそが、日本の競争力を復活させる、日本を救う鍵」かどうかは疑問。
ちなみに、サル団子の法則(寒いところでは寄り集まりたがる)には実は例外がある。産業技術総合研究所の阿部宜之氏等が電子機器の冷却への応用を研究している『Self-rewetting(自己再湿潤化?)流体』と呼ばれる種類の液体は、温度が高くなるほど表面張力が強くなるのだ。だから例えばCPUの冷却用に使うと、熱い部分に液体が勝手に引き寄せられていって冷やしてしまうシステムがうまくやればポンプ無しでできる(表面張力の違いで流れができることは同じだからこれもマランゴニ対流)。
TED_Plaza Self-rewetting流体への期待 ※Firefoxだとレイアウトが崩れるので注意。