今年に入ってから日本でテニスが「来てる」という感じがあって、ウィンブルドンでも上位進出はなかったものの日本選手が話題を提供してました。おかげでNHKの総集編は殆ど日本人特集でしたが。昨日はデビスカップでプレーオフ進出決めてめでたいという感じでしたが、伝え聞く会場の環境は相手を“日本の夏”攻めにする作戦だったのでしょうか、勝ったからいいものの、決して体は強くない日本人選手達には諸刃の剣だったのでは、と若干余計な心配を…
段々注目が増している作品の最新刊。正直僕は井出戦のエピソードがあまり好きではない。そもそも試合や対戦相手(主人公)と関係ないところで敵役がつくられ、なおかつそのチープな“空気”をモチベーションとして利用するプレイヤー。まあ、現実にもありうる話であるし、モラルやルールに反しない限り利用するのも技術のうちではあるのだが(ブラッド・ギルバートが喜んで詳しく解説してくれそうだ。半分以上悪口になりそうだが(笑))。もちろんクリエイター側は承知の上で書いているので、前巻でも“解説”を入れているし、さわやかな決着にはなっている。現実には群集心理は残酷なので、あまり後味のよいものになりにくいのだが…
もう一つはプレッシャーのコントロール技術の描写で、多分これができるようになるまでに経なければならない訓練プロセスをすっ飛ばしている。進行上しかたないのかもしれないが、主人公が試合中にひらめくのではなく、ライバル達の試合を観戦しているうちにコーチが観察と解説をしてあげる形の方が無理がない気がする。
この巻ではメンタルに関する次のトピック“ゾーン”の話が出てくる。これは現在連載中の難波江戦まで続く話なのでここでは触れない。ちなみに諭吉の“開き直り”もよくある話で、これもやりようによっては技術として使えますね。
さて、そしてあまりすがすがしくない(笑)高木戦に入る。相手に対する悪意に近い敵意を軸にするというプレースタイル。まあ、個々の性格もあるし、実際市民大会やシニアでも見かけないわけではないが、これではトップに立てないだろうし、伸びにくいだろうな~という感じはする。錦織を潰そうとした時の?ロディックや、古いところではマッケンロー(キャリア終盤のジャパンオープンでは見苦しかった)を思い出すが、せいぜいあんな程度だろう。
なぜ“悪意に近い敵意を軸にするというプレースタイル”が難しいかについては、試合後にコーチもちらっと触れているのだが、つまり、そんなに相手を気にかけて色々やりながらなおかつ自分のプレーの品質を高く保てるほどテニスは簡単なスポーツではないからだ。技術的にも相当面倒だし、それを何ポイントも延々繰り返さなくてはならない。相手が体力もメンタルもある程度タフな場合、自分から無駄に労力を使って相手にハンデを与えることになってしまうのだ。
まあ、それでもやる奴はやるしひっかかる奴はいるから、そういうのにひっかからないようにするのも勉強なんだけど(実感として)。主人公へは、セルフジャッジ戦でないだけマシと言っておこう…
連載の方もチェックしてるけど、この後の難波江戦はプレーの画が良くなってきたなーという印象。ちょっとフェデラーそのままというコマもないではないが、“生の肉体”を以前より感じさせてくれるようになってきました。期待!
段々注目が増している作品の最新刊。正直僕は井出戦のエピソードがあまり好きではない。そもそも試合や対戦相手(主人公)と関係ないところで敵役がつくられ、なおかつそのチープな“空気”をモチベーションとして利用するプレイヤー。まあ、現実にもありうる話であるし、モラルやルールに反しない限り利用するのも技術のうちではあるのだが(ブラッド・ギルバートが喜んで詳しく解説してくれそうだ。半分以上悪口になりそうだが(笑))。もちろんクリエイター側は承知の上で書いているので、前巻でも“解説”を入れているし、さわやかな決着にはなっている。現実には群集心理は残酷なので、あまり後味のよいものになりにくいのだが…
もう一つはプレッシャーのコントロール技術の描写で、多分これができるようになるまでに経なければならない訓練プロセスをすっ飛ばしている。進行上しかたないのかもしれないが、主人公が試合中にひらめくのではなく、ライバル達の試合を観戦しているうちにコーチが観察と解説をしてあげる形の方が無理がない気がする。
この巻ではメンタルに関する次のトピック“ゾーン”の話が出てくる。これは現在連載中の難波江戦まで続く話なのでここでは触れない。ちなみに諭吉の“開き直り”もよくある話で、これもやりようによっては技術として使えますね。
さて、そしてあまりすがすがしくない(笑)高木戦に入る。相手に対する悪意に近い敵意を軸にするというプレースタイル。まあ、個々の性格もあるし、実際市民大会やシニアでも見かけないわけではないが、これではトップに立てないだろうし、伸びにくいだろうな~という感じはする。錦織を潰そうとした時の?ロディックや、古いところではマッケンロー(キャリア終盤のジャパンオープンでは見苦しかった)を思い出すが、せいぜいあんな程度だろう。
なぜ“悪意に近い敵意を軸にするというプレースタイル”が難しいかについては、試合後にコーチもちらっと触れているのだが、つまり、そんなに相手を気にかけて色々やりながらなおかつ自分のプレーの品質を高く保てるほどテニスは簡単なスポーツではないからだ。技術的にも相当面倒だし、それを何ポイントも延々繰り返さなくてはならない。相手が体力もメンタルもある程度タフな場合、自分から無駄に労力を使って相手にハンデを与えることになってしまうのだ。
まあ、それでもやる奴はやるしひっかかる奴はいるから、そういうのにひっかからないようにするのも勉強なんだけど(実感として)。主人公へは、セルフジャッジ戦でないだけマシと言っておこう…
連載の方もチェックしてるけど、この後の難波江戦はプレーの画が良くなってきたなーという印象。ちょっとフェデラーそのままというコマもないではないが、“生の肉体”を以前より感じさせてくれるようになってきました。期待!