今日のひとこと：テクノロジーが引き寄せる「哲学の収穫期」

最近昼飯時は哲学や地理に関する動画を観ている。（ちなみに夕飯には世界史。）

現代に生きる人たちがカントの著作についての動画を観ていて、そっくりそのまま人工知能についての話だと思うのは自然なことだと思う。（三宅陽一郎氏等、人工知能研究者の側から哲学とのかかわりについて述べられている文献や無料動画があります。いい時代です。ところでアシモフはカントに言及した事はあるのだろうか。）

へラクレイトスについての解説観ても、量子力学やらなんやらが具体的なアプリケーション（原理や研究結果を応用したもの）や研究発表として見たり体験しやすくなった現代では、とても腑に落ちやすいものになっている。（十分「理解」したとまでは言えなくとも、我々「素人」が違和感なく受け入れて楽しめるようになったということです。）

今更？って言われるかもしれないけれど、これって技術の進歩の隠れた恩恵としてとてもとても大きなものだと思う。

そして、仮説を立ててから検証するという作業が、コンピューティングの進歩によって人の手を離れ始めた時代が来ている。興奮しつつ、戦慄しつつ、どの様な成果を、どの様に享受するするか。本当に人間の知性が問われ、人類の未来を決めるのは、例えば「戦争」や「核エネルギー」より高次の（より根本的な）、こういう問題なのだと思います。