投薬と週1回の整骨のおかげで大分腕の痺れが薄らいできた。が、それにつれて怪我の功名でいいプレイができていたのが、全般的に姿勢が崩れ(崩れても痛くないので)、フットワークも元に戻ってきてしまった。これでは元の木阿弥なので症状が残っているうちにとにかくチェックポイントを洗い出し、「あるべきプレイ」を体に定着させることに集中している。ただ、サービスだけは発症初日の夢のようなパフォーマンスが再現できずにいる。どうやら「いかに無心にというかおっかなびっくり打つか」がカギのようだ。
もう3年近くチープなナイロンモノとポリエステルのハイブリッド張りをしているのだが、冬は弾力性が落ちるだろうということで横糸用に固めのナイロンストリングを物色し、安売りしていたウィルソンのレッドアラート16を昨年購入、試行錯誤してきた。このストリングは直径1.32mmでモノ構造の糸の外側に細い糸をらせん状に巻いて包んでおり、見た目も触感も重量感がありタフさが売りのモデルである。
これを使って、秋以降縦(ナイロンモノ)50ポンド×横(レッドアラート)47ポンドで張ってみているのだが、どうもしっくりこない。細めのポリエステル(横)との組み合わせよりとにかく飛ばないし、スピンもかかりづらくなってしまった。スピンのかかりやすさは縦糸の滑りやすさに比例するので、太めで摩擦の多い表面の糸は確かに不利なのだが、インパクト時手ごたえとホールド感はあるのだが、気持ちよく飛んでいかない。
これは糸の性能を発揮できるセッティングになっていないのだろうと考え、昨晩3ポンドアップで張りなおしてみた。縦(ナイロンモノ)53ポンド×横(レッドアラート)50ポンド。
さて、今日の午後イチで試してみると、うん、多分この糸「らしさ」を発揮できるのはこれくらいの硬さからだなと思える感触。が、これが僕に合うかは別問題で、具体的には3ポンド上げただけでかなり球離れが早くなった。しかもインパクトの感触はさらに「重く」なってなかなか打ち切れない。ところが相手をしていただいた方によると、スピンは少ないものの、時折以前より強烈な球威の球が行っているという。
どうやら緩めの張りは避け、インパクト後も振り切れるだけのパワーを要求するモデルのようだ。ただ、僕の使用するラケットはプロスタッフ系なので、より一般的な厚めのラケットであればまた状況は変わってもっと楽に飛ばせるのかもしれない。が、いづれにせよこのストリングの性能を発揮させるには、インパクトからボールが離れるまでかなり大きな負荷をかけ続ける必要があると思う。それができるなら、耐久性もありそうだし、ポリエステルより細かな振動を吸収しやすいので重宝する人もいるのでは?
結論としては僕には向かないのでロールの残りはテニスクラブへ寄付ということに。これ以上意地張って使ってもフォーム崩すだけなので仕方がない。でもこの糸を使いこなせる程パワフルなジュニアがあそこにいるかな~。
※テンションの数値はあくまで「いいかげんな目安で」であり、感想はあくまで筆者個人のもの以上でも以下でもありません。