小松左京の作品は、どちらかというと短編は「おもろい」話が多く、文体もかつての「副業」を活かした印象で、興味は圧倒的に長編ものだった。だから『ゴルディアスの結び目』も名前だけは知っていたが、中短編集ということで後回しのまま結構な年月が経ってしまった。
それがなかば気まぐれでKindleで読み始めたら、最初の『岬にて』で驚いた。「これ、本当に小松左京が書いたの?」と思うくらい、スタイルも扱っている素材も毛色が違う。でも、凄く良い。特に21世紀以降、電子化を含むコンテンツ、情報のアーカイブ化が進み、それへのアクセスも容易になったため、あの島の住人の年齢にならなくとも「あの境地」に近づいてしまえるようになっている(と僕は自身の経験からも「想像」する)ので、より共感できる人も増えているのではないだろうか。まあ、作者がこの作品を書いた時の年齢を今の僕は超えてしまっているのだが、「これ」を感じ始めたのは結構前のことだ(だから作品に出てくる日本人の青年の様にイラつかれる経験をイヤという程してきている)。でもいいタイミングでまたいい作品が読めた。
それがなかば気まぐれでKindleで読み始めたら、最初の『岬にて』で驚いた。「これ、本当に小松左京が書いたの?」と思うくらい、スタイルも扱っている素材も毛色が違う。でも、凄く良い。特に21世紀以降、電子化を含むコンテンツ、情報のアーカイブ化が進み、それへのアクセスも容易になったため、あの島の住人の年齢にならなくとも「あの境地」に近づいてしまえるようになっている(と僕は自身の経験からも「想像」する)ので、より共感できる人も増えているのではないだろうか。まあ、作者がこの作品を書いた時の年齢を今の僕は超えてしまっているのだが、「これ」を感じ始めたのは結構前のことだ(だから作品に出てくる日本人の青年の様にイラつかれる経験をイヤという程してきている)。でもいいタイミングでまたいい作品が読めた。