op's weblog

文字通りのログ。経験したことや考えたことの断片のアーカイブ。

おおきなおせわ企画:ベイビーステップ のアニメはなぜ残念なできなのか?(3)

2014年05月21日 19時54分54秒 | Weblog
人からいやがられる話はまだつづく(笑)

まあ、テニスだからとあまり特別に考えなくてよいということはわかった。もう少し「具体的に使える」情報はないか?

他ジャンルのアニメ程の成功例がないテニスのアニメ。何を参考にすればいいのか?まず、NHKのアニメなのに残念ながら(笑)ウィンブルドン(全英)の録画はしばらく観なくていい。ウィンブルドンは、芝というサーフェースの特性、殆ど真っ白なウェア、ロンドンの気象はじめ会場の色合いと、見慣れてないとかなり視覚的にボンヤリした印象しか残らない条件が揃ってしまっているのだ。F1で言うモナコGP同様、そのステータスは最高だが、ステージとしてはかなり特殊なのだ。現代テニスの凄さ、きつさを見たければ、全豪(オーストラリアン・オープン)のできればナイトセッションの試合が一番確実だろう。もうすぐ始まる全仏(フレンチ・オープン)も劣らずきつく、いい「素材」なのだが、土のコートで打球が遅くなる分我慢比べの比率が上がり、派手でスピーディなプレイは減りがちだ(本格的に開花し始めた錦織氏が土のコートでの新しい勝ち方を見せ始めているのでこれは特別に期待)。

より身近に、リアルに見たければ、大学生以上の試合をベースライン側のネット越し、もしくはコートの横のできるだけ低い位置に座って観戦するのもいい(都内なら有明(コロシアムだと相当お高い席になるので、屋外コートで充分)はお勧め)。また、Youtubeを漁ると色々な角度でプロのプレイを撮った動画がたくさんある。

ジュニア中心のアニメだからといって、日本のジュニアを多く観る必要は無い。トップジュニアであっても結局子供なので体がまだ未完成、動きもいま一つ不正確、さらにダボっとした服装なので体のライン(と動き)がわかりづらいのだ。やはり手足の長さはじめ骨格と筋肉の付き方、動きの質の高さから、海外のトップ選手をまず目に焼き付けるのが一番いい。特にフェデラー、ナダル、ジョコビッチを徹底的に観るところから始めるべきだ。ジュニアを描く時は、そこから骨格を変えてゆけばいい。漫画で言うと、『スラムダンク』が成功した理由のひとつがこれだ。あの漫画のプレイ場面はマイケル・ジョーダンを中心とした当時のNBAの名場面集をそのまま写生したものと言っていい。昔BSマンガ夜話で、レギュラー陣が『スラムダンク』をこの理由でけなしていたが、それでも、だからこそ、あの当時、スポーツする人間の肉体を力強く、驚異的な動きを活写できたのだ。昔ながらの漫画的手法はそれに及ばなかっただけのことである。BS夜話では『男組』もけなしてゲストの角田信朗氏が静かに憤慨(笑)していたが、デッサン面での「整合性」云々を越えて、池上遼一氏の描く肉体、立ち姿の美しさはおそらく今だ比類無いものであり、スラムダンク同様、描かれた競技や武術に読者があこがれたり自分でやってみたくなる程魅力的だった。そういえば、ダイナミックに肉体をアピールできることが、特に黒人アスリートが最近MLBよりNBAを好む理由のひとつだというレポートを最近ラジオで聴いたことがある。

登場人物の顔立ちなども、多分描き手が「ピンとくる」ようになれば変わるだろうし、画面全体の色調や線の太ささえ変わるかもしれない。また、原作特有の戦術や技術ノウハウ等の描写もうまく処理できるやり方があると思うが、リクエストがあれば別途書く(笑)


それにしても毎度の愚痴になるが、ゼニやハンコ持ってる連中が一番問題だろうなあ。例えば最初に成功例として挙げたスポーツアニメ含め、OP・EDの歌詞がことごとく説教臭い。ラーメン屋にかかってるオヤジの小言(繰り言)をなんで歌わせなくちゃならんのだ。物語(登場人物の経験)を通じてなぜ努力や人間関係等々が大事、必要なのか視聴者に悟らせることができることがスポーツアニメである理由でないの?プロセスなしに「とにかく大事だから覚えとけ」とばかりに「モラル」を押し付けるのは、一番空虚で頭わるくてダサくて嘘くさく、なによりも危険なことだ。スポーツアニメでなくとも、昨年の『翠星のガルガンティア』は非常に魅力的な要素が揃っているにもかかわらず、似たような理由で惜しい(中途半端な部分が残る)脚本になってしまっていたと思う(秋からのセカンドシーズンに期待!)。


それから、ベイビーステップのアニメに関しては、用具メーカーももっと協力すべきだ。ラケットの画はかなりひどい。本物のモデルから各数値を少しづつ変えて3Dデータを提供してあげられないもんかね。日本テニス協会の協力は…期待しません(笑)

おおきなおせわ企画:ベイビーステップ のアニメはなぜ残念なできなのか?(2)

2014年05月21日 18時31分53秒 | Weblog
じゃあ、どうすればいいの?と。

まず、カット割りのような見せ方の部分についてだが、原作の特徴やアニメ企画書での売り文句?をいったん忘れるべきだ。ロジカルな話や几帳面で真面目な主人公、視聴者への啓発効果、などより先に、スポーツアニメなのだから、高度に訓練された動きで生き生きと動く人物、用具を持った肉体を中心とした「場」の迫力ある描写、その種目独特の「ぐっとくる光景」がなければ、そもそも作品を観続ける気になってもらえない。そして、そのスポーツのプレイ描写がしっかり訴求できれば、啓発効果や感動などは自然とかなりの部分出てくるのだ。なぜなら、そもそも頑張って訓練しないと魅力的な動きはできないのだ。だから人はわざわざプロスポーツを観戦するのだ。アニメーションの素人かつ原作を読んでレビュー書いてきた人間として言わせてもらえば、アニメはアニメの利点を最大限に活かすのが使命なのだから、キャラクターの姿や大方のストーリーが明らかに外れていなければそれでいいのだ。大体の原作の雰囲気が伝われば充分。そして試合中継のようにコートを広く映す必要は全くない。ボールはじめかなり全体を緻密に描き込まないとテニスの場合迫力が出ないのだ(だからテレビ中継の画質が良くなった恩恵がテニスは特に大きい)。ここらへんは逆に漫画のような止めた画?で人物やヒットした瞬間のラケット面のアップをつなげてゆく手法をメインにしてしまっていいと思う。ボール描く時もしっかりひしゃげさせて回転させてアップ中心、オープンコートに決めたショットの場合もコート内のボール着地点周辺のみアップにして、大体の位置と「そばに誰もいない」ことをわからせればそれでOK。繰り返すが精細さに限界があるアニメで広いコート内を小さなボールがポンポン行き交うシーンを魅力的に見せるのはかなり困難だ。


次に、クリエイターにとってはより本質的な問題かもしれない、「ピンと」こさせるには、という話。テニスにはいまいちピンとこなくても、野球はどうだろう?ダイヤのAがあそこまでの仕上がりになっているのも、特定のスタッフの能力だけでなく、日本における野球のポピュラリティ、さらに野球漫画や野球アニメの歴史の恩恵もあるはずだ。なら、テニスのアニメも大丈夫。

テニスは野球の全てのポジションを独りでこなすスポーツだからだ。

そういえば、『巨人の星』のアニメ(僕でも幼稚園にあがるかどうかの時代の作品なので、再放送で見かけたのだが)で、花形満がバットでテニスの試合をする場面があった。極端に言えば、今のトップジュニアや大学以上のクラスのプレイは本当にあれをやってるというイメージでいい。

細かく割って見るなら、ピッチャーが投げ、バッターが打つ瞬間に合わせて野手は(そしてレシーブ側のテニスプレイヤーも)スプリットステップを踏み、パワーポジションをつくる。ボールが打たれた瞬間、すぐに打球の方向とバウンドする場所を予測し、その方向へ走りだし、一塁へのスローイングができるだけしやすい体勢でボールを取れる(テニスプレイヤーは一番打ちやすい体勢で打てる)ポジションでボールを迎える。ピッチャーの投球は、打者との読み合いから投球後すぐに守備の体勢をとるところまでテニスのサービスと同じだ。バッティング(テニスのストローク)は、よりバット(ラケット)のヘッドスピードを上げ、ブレの無いスイングをするために、最初に股関節のひねり、ボール寄りの足の踏み込み、股関節のひねりの開放から始まり、胴体、肩の順で連動、バット(ラケット)は打ち返したい方へ向かってグリップエンドから引き出されてゆき、ボールに当たる直前から前腕、手首の返しを使って力をボールに伝えてゆく。スイングの軌道はボールに方向性や回転を与える要素がある分若干違うが、かなりの部分基本は同じなのだ。

しかもまだつづく!

おおきなおせわ企画:ベイビーステップ のアニメはなぜ残念なできなのか?(1)

2014年05月21日 17時23分41秒 | Weblog
ちなみに僕が執筆時点で観たベイビーステップのアニメは2014年4月にNHK教育テレビで放映された、第1話と、主人公がタクマとサービス対レシーブの勝負の回のみで、これらの印象に基づいて書いている。


まあ、漫画連載の内容は順調だし、自宅で地上波テレビ観ない人間なのでどうでもいいと言えばどうでもいい話なのだが、他でやっているスポーツ系アニメの出来が結構いいので、これは差がありすぎる、巷の評価の影響でいくらNHKでも長期間の放映を難しくしかねない、と勝手に危機感持ったのだ。

具体的にはまず、同じ少年マガジン組の『ダイヤのA』。野球ものなのだが、プレイ中のキャラクターの動き、カット、色合いとも非常にレベルが高い。主人公の行動にはちょっとうんざりするのだが、それは好みの問題なので関係ない。とにかくスポーツアニメをここまで自然な動きで魅せられるとはいい時代になったものだ。もっとも、担当したのがマッドハウスとProduction I.Gということで納得。個人的には、Production I.Gはどちらかというと肉体の動きをみせるという部分では平均レベル?という印象があり、『PSYCHO-PASS サイコパス』の格闘シーン(狡噛対槙島とか)でもぎこちなさが目についた。『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(最初の映画版のやつね)の格闘シーンはよかったが、『ブレード・ランナー』的な動きで、超人的運動能力のキャラクターありきのところはある。だが、マッドハウスは既に『はじめの一歩』等でかなりデキルところを証明しており、だから「やはり」と納得したのだった。マッドハウスには日本のアニメの数少ない?弱点である、重量感を持った肉体の動き、スポーツ等訓練された人間の動きをうまく表現できるスタッフ、原作漫画の長所をしっかり汲み取って動画に活かせるスタッフがいるのだろう。

(いろいろ書いておいてなんですが、アニメ作品やアニメ業界に詳しいわけではないので、その時々に見かけた情報にのみ基づいています。)

それから少年チャンピオンの『弱虫ペダル』、ストーリーや見せ方などはそもそも原作がチャンピオンというよりジャンプ系なのだろう、という感じで興味の範囲外なのだが、自転車レースのシーンをあそこまで精緻にアニメーション化しているのいうのはやはり凄いと思う。

そして『進撃の巨人』。これはスポーツものではないし、ストーリーも難点が多く、最初のシーズンの途中からずっとパスしていたのだが、最新シリーズの終盤を覗いてみたら、動画の方はもう鬼気迫るとしか言いようのない迫力、品質になっていた。


さて、ベイビーステップのアニメだが、いまさらながら最初に公開されたキービジュアルで不安を持った方も結構いたのではないだろうか。果たして動画版もその印象そのままになってしまっていた。言ってみれば1980年代までのスポーツアニメ風。ファミリーテニスの後発売されては消えていったファミコン用テニスゲームを思い出すような動き。全く迫力を感じさせないカット、貧相でマヌケに見えてしまうボールに関する描写。

これ、たぶん、画やカット割りを担当する中心スタッフが、スポーツやテニスにあまり馴染みのない人たち、運動経験やスポーツアニメの経験があっても古い価値観/見方しか知らない、さらに原作の画も、失礼ながら初期の頃は特に、今時の売れている漫画としては決して上手い方とはいえないこともあり「何となくいまひとつピンとこない」状態でつくっているのだろう。そして、ネットでも同じ意見を見かけたのだが、あまりお金かけてつくってないようにも見える。

なんとつづく!

5月20日(火)のつぶやき

2014年05月21日 01時11分57秒 | Weblog

お約束のカレー大会見せてみた反応。
コルベット「ロス・リオス」の士官室PCで再生。艦長以下士官連中と、戦隊司令。イージス艦って世界のどの海軍も欲しがるけど、持てないんですよ。それが集まってこともあろうにカレー大会。
「なんつーことを」が一般反応。司令は「うちもセコでやろう!」。

continentalopさんがリツイート | RT

PC遠隔操作事件の被疑者のひと、考えてみりゃ真犯人かどうか関係なく今回音信不通になった気持ちもわかるよ。延々接見禁止の拘禁が続いてやっと出てこれたと思ったら「変なタイミング」で新展開、保釈取り消し請求だもん。日本の検察・警察って本質的に明治時代から変わってないね。


PC遠隔操作事件、DNA確認の所要時間ともかく、DNA取れる証拠残すマヌケするか?すまほとSIMカード等物証のリスクも?まあ捜査員が現場見たなら"当然クリアな写真ほか証拠持ってるはず"なので拝見したいもんだ。いずれにせよ弁護側による片山氏の身柄保護が最優先。

1 件 リツイートされました

.@DjokerNole shows his support for victims of the floods in Serbia and Bosnia #atp #SerbiaFloods #BosniaFloods pic.twitter.com/TySVNecIve

continentalopさんがリツイート | RT

『ママ大好き』と甘噛みされたり、やんちゃですねと気さくに客席に向けて安倍晋三首相が目指す憲法解釈変更反対の立場を鮮明にしたことを示す陽性反応が出てくるケースも少なく、「一切が真実だ」との見方についてファンに謝罪した。

continentalopさんがリツイート | RT

PC遠隔操作事件、今の段階でマスメディア経由で流布されている情報に基づく素直な類推するなら、とにかくもういやになって終りにしたくなったための発言、単に心が折れたってことでは?いずれにせよあんな長期拘留後再度プレッシャーかけての「自白」にどれほど「有意な情報」なのか?


そもそもあんなタイミングであんな突っ込まれやすいことする必然性が被疑者側にあるのか?


弁護士の記者会見レポート、ツイートの連投で読んだが、肝心な情報が抜けまくっているので余計???が増えた。裁判でちゃんと辻褄の合う形で明らかになることを望む。今の状態じゃやっぱり「自白したから有罪だろう」のレベル。


今日は適度な湿気もあって…今年初めて吐きそうになった1時間半でした。 #テニス


まだ胃が昼飯を受け付けないので、BCCA、お茶とドーナツひとつ…


で、何故露中の米国債が、ユーロクリアに移されているのか、動機まで書いてほしいのだが…他の見方もあるのだから。『ベルギー保有の米国債が急増した理由』 #BLOGOS blogos.com/outline/86750/


YZF-R25の希望小売価格53,000,000ルピアって…インドネシアいいかげんデノミすれば?


なーに気取っとるんじゃあ!男は綱持って下から見上げてる時の一択じゃあ!『ビギナー必見! 僕たちがボルダリング女子にときめく瞬間6選 - スポーツナビDo』 dosports.yahoo.co.jp/column/detail/…



5月19日(月)のつぶやき

2014年05月20日 01時09分41秒 | Weblog

『[ウォルマート] 悪天候で振るわなかった業績 - 鈴木敏仁のRetailweb』retailweb.net/2014/05/post-1…


『雪国雑話_20140519』※音声ファイル c-radio.net/20140519/kitag…


今の若者は太り過ぎて戦争ができない、米国の話だが #BLOGOS blogos.com/outline/86656/


『枯れるように死にたい 「老衰死」ができないわけ』解説 by 小鳥輝男 - HONZ honz.jp/articles/-/404…