横浜の建築設計事務所 コア建築設計工房のブログ

建築のこと、 横浜のこと、保育や福祉施設のこと、介護のことを表現します。

ホールダウン金物

2018年10月09日 | 木造・木質化の設計

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の小川です。

主に木造軸組工法で使用する、補強金物のひとつにホールダウン金物というものがあります。
この金物はは地震時や台風時に柱が土台や梁から抜けるのを防ぐために必要不可欠な金物で、
柱脚(柱の下部)と柱頭(柱の上部)の両方に取り付けるものです。

法律的には建築基準法建設省告示1460号(平成12年5月31日)「木造の継手及び仕口の構
造方法を定める件」に従って取付けるものになっています。

一般的には建物の四隅に設置されている事が多いですが、設置の条件としては柱に引抜の
力が働く部分に設置しますの必ずしも四隅にくるわけではありませんが、街中で見かける
木造の基礎などを見ていると四隅に設置されているのを良く見かけます。
金物の位置を決めるのは、その柱が関係している耐力壁の位置と強度が関係しています。


▲基礎工事の配筋検査の時に設計の通り、金物が正確に入っているかチェックをしていきます。
(赤丸がホールダウン金物、青丸がアンカーボルトになります。)

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https://www.arc-core.co.jp/
〒231-0031 神奈川県横浜市中区万代町2-4-1東カン横浜パークサイド2階 >>googlemapで見る
TEL 045-212-3739





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大壁と真壁

2018年09月10日 | 木造・木質化の設計

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の小川です。

木造軸組工法では仕上げの方で大壁と真壁に分ける事が出来ます。大壁は
柱や梁を石膏ボードなどのパネルで覆い仕上げる工法。
真壁は柱や梁など軸組が見えてくる工法になります。現在ほとんどの場合は
大壁が主流になっています。

大壁は柱や梁が隠れるの全体的にスッキリしたイメージやモダンなイメージに
なります。


▲大壁の場合

真壁は柱や梁、塗り壁などからなっており、真壁は構造材が見えてくる事で
木の暖かみや香りを感じることができます。


▲外部の真壁の場合

以前に紹介した木造建築の燃えしろの設計を利用して構造体を見せる真壁の
大規模な木造の建築物を設計する事が出来ます。

【関連記事】当ブログの中の「燃え代」関連記事


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モジュールについて

2018年08月16日 | 木造・木質化の設計

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の小川です。

木造を設計する際、特に住宅が当てはまりますが、いくつかのパターンの
モジュールで考えられるます。

①尺モジュール 一般的なもので3尺=910mm
        (909mmで設計している場合もあります)

②メーターモジュール 名前の通り1m=1000mm

③インチモジュール インチ25.4mm×12=304.8mm(1フィート)×4=1219.2mm
 
だいたい3パターンくらいになってくるかと思います。

インチモジュールで設計すると一般的な住宅の廊下より30cm以上広い廊下が
出来上がりますので住宅ではなかなか使用されないモジュールかと思います。

設計するにあたりモジュールを守ることはコストにもつながってきます。
それは材料や建材は、モジュールに対応したものが準備されています。
石膏ボードや合板、サッシや既製品の建具等モジュールに合わせて寸法が
決まっているケースが多いので、もしモジュールを無視して設計した場合
同じ施工面積でも無駄になる材料が多くなり建築廃材が増えてしまいます
ので、そのあたりも注意して設計を行いたいと思います。




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木造建築

2018年07月30日 | 木造・木質化の設計

おはようございます。

神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の小川です。

このところ、行政などでも施設を建設する際に木質化を推奨しています。
ただし、木造建築物や木質化建築ではRC造や鉄骨造に比べて劣化への
注意が必要になってくると思います。

木材の劣化の劣化の表れやすい条件としては、
・木材が土に接する部分
・木材が雨ざらしになっている部分
・常に水がかかる部分
・湿度の高い部分
・通風の悪い部分

などがあげられると思います。列挙してみますと実際に建物を計画する際に
心掛ける事によりある程度は防ぐことができそうです。

設計、建築の部分で劣化について設計、工事を行ない、施設の運営者
住居の住まい手の方々に定期的な点検をお願いをする事になります。
この定期的な点検については、RC造、鉄骨造、木造等どの構造に
ついても必要不可欠なものになります。


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大規模な木造建築物②

2018年07月17日 | 木造・木質化の設計

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の小川です。

前回のブログでは大規模な木造建築物の耐火性と実際には木材は
一般的なイメージよりも燃えづらいものだということを書いてみました。
そして「燃え代の設計」により実際に耐火、準耐火建築物を建築すること
が可能になりそのためには、柱や梁を太くすることが必要になることに
ふれました。
現場ではかなり大きな断面の構造材を使用して工事がおこなわれています。。
ただ、1本の木からというわけではなく「構造用集成材」を利用する事により
安定して大きな断面の構造材が利用されています。
「構造用集成材」は所要の耐力を目的として等級区分した、ひき板を集成接着したものであって、
所要の耐力に応じた断面の大きさと安定した強度性能を持ち、大スパンの建築物の建設も可能です。
木質構造の耐力部材として柱、梁、桁などに使用されます。
国土交通省告示に基づいて材料強度が定められていますので構造の設計の際にも強度の安定した
ものと考えられます。


▲2階の床組 集成材で構成されています


▲単板積層材 使用する場所によっては別の種類の集成材を使用します



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大規模な木造建築物

2018年07月02日 | 木造・木質化の設計

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の小川です。

最近では木造建築物の大規模化が進んでいます。
「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」という
法律も平成22年に制定されています。

木材のイメージとしては一般的に燃えやすいというイメージが
がありますが、鋼材とは違い火災の時の加熱による強度の低下は緩やかで
木材は燃えると表面が炭化して断熱材の働きをし火災の進行を遅らせます。

火災時にその炭化する部分を除いて許容応力度計算を行ない、表面部分が
燃えても構造上支障がないことを確かめる方法「燃え代設計」により、
通常より柱や梁を太くすることにより木材により耐火、準耐火建築物を建築
することが可能になっています。
現在も、色々な公共建築物で木造の大規模な建築物が建築されています、
今後も色々な施設で木造建築物が増えていくと思われます。


▲みなみひの保育園 子育て支援ホールの化粧梁


新大船幼稚園ナーサリールームCiao 遊戯室の化粧梁


▲燃え代設計の概念


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木造の外壁下地

2016年04月14日 | 木造・木質化の設計

こんにちは。
横浜の設計事務所、株式会社コア建築設計工房の井下です。

ここ数年、木造による保育園が増えています。
弊社で設計させていただきました、今年度開園の3園も全て木造です。
2階に保育室があると準耐火構造にしなければなりませんが、
木造であると様々な制約が求められ、外壁もその対象となります。

木造の外壁は耐久性を備えるために通気工法という方法が主流となり、
サイディング等の面材による外壁が施工性、コスト面で勝り、
モルタル塗りの外壁は一歩後退しています。

モルタル塗りで通気工法を短工期で実現できそうなものを見つけました。
アミパネル」という材料です。
以前から、住友林業さんのきづれパネルを一般に市販されないかと思っていたのですが、まさにそのタイプのものです。


このアミパネルの良いところは、
1、構造の耐力壁となる。(壁倍率4倍、4.6倍)
2、メッシュ状になっているので、壁内の湿気を外に逃がす(構造用合板ではこれができない)
3、メッシュ状の部分が通気層を兼ねている(通気胴縁不要)
4、モルタル下地のきずりになる(きずり不要)

1枚で4役こなすすぐれもの。
いつか使ってみたい材料です。







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床下のメンテナンスについて

2015年04月24日 | 木造・木質化の設計

先日、しろあり業者さんとお話をする機会がありました。

しろありは、大事な我が家をダメにしてしまう天敵ですよね

 

実はその時、『しろありはゴキブリの仲間』だという衝撃の事実を聞きました

 

ということは、

ゴキブリがいれば、しろありにとっても快適な環境であるということです

 

床上でゴキブリを発見したからといって、

必ずしも床下でしろありが大発生しているというわけではなく、

あくまで可能性の問題ではありますが、

気になる方は、一度点検してもらうのもいいかもしれませんね。

 

家を建てるのは、たいていの人は一生に一回のこと。

建てたら次は快適に住み続けるために定期的な点検、メンテナンスが必要です。

 

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