横浜の建築設計事務所 コア建築設計工房のブログ

建築のこと、 横浜のこと、保育や福祉施設のこと、介護のことを表現します。

神奈川県立図書館と前川國男の建築

2023年04月04日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

2022年9月に開館した神奈川県立図書館がとても素敵だったので紹介します。

 

かねてからの本館は「前川國男館」として改修されるようです。
この一角は県立図書館・青少年センター・県立音楽堂と前川國男さんの建築が並んでいて圧倒されます。


▲青少年センター

 
▲収蔵館・ランドマークタワー・青少年センター          


▲前川國男館・音楽堂           

 
▲ピロティ(かっこいい!)                   

 

前川國男館のホローブリック(中空レンガ)⇒ 木製パネル
ガラス張りで開放的な図書館において本を直射日光から守り、内外の視線を程よく遮る木製パネルになっています。
縦ルーバーのデザインも踏襲されています。
看板のレタリングはさりげなくホローブリックがあしらわれています。


▲前川國男館 ホローブリック(中空レンガ)  

  
▲前川國男館 ルーバー              


▲神奈川県立図書館 外観  


▲神奈川県立図書館 木製パネル・ルーバー                           

 

内観は撮影できませんでしたが…

カウンター、テーブル、ソファ、テラス、カフェなど多種多様な読書環境があり、利用者や本の分野によって適した環境が選ぶことができます。
吹き抜けで開けた場所や天井の低い場所があり、壁で仕切られていなくても空間に特色が生まれていました。
極めつけが「静寂読書室」という部屋で、1人に付き1つのチェア、スタンドライト、ローテーブルつきで読書に専念することに特化した贅沢な部屋でした。

他にも、普通であれば裏方の可動式書庫がガラス張りで公開されており、本がある空間を有効に活用していると感じました。

 

以前の図書館(現・前川國男館)では閲覧室前でロッカーに手荷物を預けなければならなかったのが、BDS(ブックディテクションシステム)がつき自由に立ち入りできるようになりました。
最も驚いたのが、貸出カウンターが無く、机の上にほんと利用者カードを置くだけのセルフレジ(ユニクロみたいな…)になっていました。
利用者も司書さんも効率よく動ける図書館でした。

 

借りられる本も市立図書館にはない本が揃っていて、横浜市中央図書館も素敵だけどこちらも通いたいと思いました。
紅葉坂はなかなか登るのが大変ですが…

 

 

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横浜の建築設計事務所 【コア建築設計工房】
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〒231-0013 神奈川県横浜市中区住吉町6-69 馬車道STビル5階 
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迎え、もてなす、迎賓館

2023年03月06日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

「虚空に花ふり音楽聞こえ、霊香四方(れいきょうよも)に薫す」

この一節は謡曲「羽衣」の中にあります。
赤坂にある迎賓館、羽衣の間のモチーフとなった歌です。
3/5に貴重なガイドツアーに行ってきましたのでその時のことを少し。

■迎賓館本館

気品と威厳あふれる迎賓館本館は
引き目でみると洋風ですが、
一つ一つの装飾をみると、鼓、兜や刀など、
純日本風の装飾が浮き出てくる何とも遊び心のある建物です。
建物の壁は厚いところで180cmあると聞いて、
明治、大正、関東大震災でもびくともしない先進的な耐震構造であったことが伺えます。


△迎賓館本館裏


△迎賓館本館表

個人的に樋の部分が邪魔にならずに
逆にアクセントになっている所が好きです。
アプローチの厳かな形と、
中央階段と大ホールの迫力は何とも言えない雰囲気でした。

■迎賓館和風別館


△迎賓館和風別館(池は元々水盤にする予定だった)

「日本らしいおもてなしを」
その想いが形となった迎賓館和風別館。
梅の花が満開の季節を迎え、
もぐらの穴があちこちにありました。
内部の床に使われていた玄昌石は宮城の雄勝で取れた石で、
黒く純度の高い宝石のようでした。
また、国賓のために茶道を体験してもらうために用意された茶室は
全て畳ではなく、半分絨毯敷きになっていて
畳に不慣れな方に配慮した設計になっていました。


△迎賓館売店にてティータイム

参観が12:30で早めのお昼を取ったのですが、
全ての施設の参観終了後、15:00になっていまして、、。
お腹が空いてしまいました。
トルティーヤをほおばりながら
寒空の下で迎賓館を眺めるのも趣があっていい気がします。
ただ下の石張りを汚さないように食べるので、
何だか緊張しました。

それでは、ここまで。

【参考URL】


雄勝の玄昌石

 

 

迎賓館赤坂離宮 | 内閣府

迎賓館赤坂離宮公式ウェブサイト。国賓等の接遇の様子、国宝迎賓館赤坂離宮の建物や調度品のご紹介のほか、一般公開(見学・参観)の情報や見どころについてご紹介していま...

迎賓館 | 内閣府

 

 

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にゃんとも心地よい世田谷2

2023年02月16日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

冬と花粉と豪雨と雪と、、、。
地球が風邪を引く、今日この頃。

時は遡り、戦国、、ではなくて去年の12月。
世田谷へ、豪徳寺の招福殿と太子堂八幡神社にいって参りました。


▲招福殿正門

以前改修されていて見ることができませんでしたが、再整備されてとても綺麗になりました。


▲招き猫たちも元通り

招き猫も仮置きでしたが戻ると中々の迫力です。
小さな男の子が寺務所の売り場の方に、
「招き猫は何体いるの?」と聞いて、
「もう把握できていないくらいいるよ~」
と言っていたのを思い出しました。

今年一年ありがとうございました。という思いをこめて、
招き猫を奉納しました。
毎年一つ大きいのを買っていくのですが、
今年は徐々に外国人観光客の方が戻って来ているようで、
当初五号の予定でしたが売切れになっていました。
(そのため、六号を購入)→15㎝ぐらい。1/100定規と同じですね。

さてさて、場所は移動して太子堂八幡。
うさぎ神社とも言われている世田谷の地元密着型神社です。
運試しにおみくじを引いてみました。
’我が道を愚直に進め’という言葉に少し背中を押された気がします。
うさぎさんは光に敏感な子もいるので、写真にしませんでしたが、
とても癒されました。

帰りはお腹が空いてしまったので、
人気のピザ屋さんに飛び入りで食べさせて頂きました。
生地がもちもちで美味しかったです。
ではこれにて。


▲BARE PIZZA POCOさんのピザ(1人前サイズ)

▼参考URL

 

太子堂八幡神社 公式HP

清浄静境の社 厄除けの神 八幡さま 三軒茶屋、西太子堂に鎮座する八幡神社「太子堂八幡神社」の公式ホームページです。

太子堂八幡神社

 

 

 

大谿山 豪徳寺

東京都世田谷区にある曹洞宗の寺院、大谿山 豪徳寺の公式サイトです。

大谿山 豪徳寺

 

 

 

BARE PIZZA POCO ベア・ピザ・ポコ

東京・世田谷には、食べると元気になるピザ屋さんがあります。食べ進むにつれ、心にポッと明かりが灯って、何だか楽しくなってくる。本場ナポリのピザとは違う。もちろん、...

BARE PIZZA POCO ベア・ピザ・ポコ

 

 

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岡山の涼しげな建築・流店

2022年08月25日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

お盆に岡山に戻り、日照りの厳しい日でしたが、出かけておりました。


岡山の観光地の一つに後楽園という庭園があります。


日本三大名園に数えられる後楽園ですが、そこへ至るまでの道のりも素敵です。
岡山駅から路面電車に乗り、旭川へ開けた広場では後楽園と岡山城を見ることができます。


↑駅前直進してすぐ


↑左:後楽園 中央:旭川 右:岡山城


↑後楽園内


後楽園は広大な芝に水路が通る庭園で、視界が開かれて晴れ晴れとした気分になります。
ただ単に水平に広がるだけでなく、築山や小島、蓮池、梅林、田畑があり歩く度に景色が変わる回遊動線で飽きません。

そのように歩いて楽しむ後楽園に、素敵な休憩処があります。
築山を越えた飛石の先の「流店」という建物です。

 
↑外観、内観

 

道に敷かれた飛石が水路を渡るための飛石となり、建物を支える束石になっています。

 
↑飛石、束石

凛とした佇まいは軽やかに開かれており、人々が腰を下ろして涼んでいました。
間を水路が通り、涼やかです。

学生の時に読んだライト・落水荘の解説に挙げられた水辺の建築に、安芸の宮島、金閣寺、貴船の川床、岡山後楽園の流店が並べられ誇らしかった思い出があります。

田んぼに水を引く旭川の豊かさを活かした庭園に、岡山もいい所だったと思いを馳せたお盆でした。

 

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MUJI HOTEL GINZAへ行きました

2022年01月27日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

無印良品のホテル、MUJI HOTELが面白かったです。

無印良品は、廉価でなく手が届かぬほど高価でなく、ちょうどいい価格。そして、機能的で素材感あるミニマルなデザインが特徴だと思います。
MUJI HOTELはそれが体現されていました。


↑入室してすぐ

鴨居と姿見の上端が揃っています。
細長い部屋の奥へのラインが強調されているようで、入るときの高揚が印象深いです。

暮らしの品を扱うお店だから、しつらえと建築がきれいに融合されているようで、完璧な空間でした。
例えば、まるで床の間に鎮座するようにコーヒーマシンが置かれています。↓

部屋の中の物も、引き出しの中の物も、全て居場所が決まっており、足し引きできない雰囲気でした。
コンセント収納スペースもありました。


↑コンセント収納


↑引き出しの中。うっかりコーヒーを淹れた後に撮ったので、一部欠けました…


↑部屋の中

また、IoT(モノのインターネット)も組み込まれており、カーテンが自動開閉し、Bluetoothで音楽が聴け、直接照明も間接照明も自由自在でした。

コンセプトが「和」の部屋だったようで、畳に床座と布団で、本棚には禅の洋書、廊下には枯山水のオブジェがありました。
コロナが落ち着けば、海外からの旅行者で賑わうだろうなと思いました。


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にゃんとも心地よい世田谷1

2022年01月25日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

早くも1月が終わりに差し掛かり、暦の上では大寒を過ぎ春の暦が近づいてくるころかと思います。
体調管理に気をつけて参りたいと思います。


▲豪徳寺_拝殿

さて、今回は、井伊家の菩提寺である「豪徳寺」について書きたいと思います。
数年前、豪徳寺の招き猫を買い、大掃除をしている時に不覚にも割ってしまったので供養するために行きました。
ようやく、念願といったような形で豪徳寺に初詣に行き、その場所に立ち心地よい風と共に
「変わっていないな」と思いつつ、足を進めると
招き猫を供養する招福殿に向かいました。

▲まさかの改修中、、、。(豪徳寺_招福殿)

正直、とてつもなく申し訳なさがこみ上げてきました。
「もう少し、早くに正式な方法で供養してあげれば良かった」
と思いました。
それでも、招き猫を置く場所はあったので「ありがとうございました。」という気持ちを込めて
供養をしました。
それはそうとこの豪徳寺、何故招き猫を供養する場所があるのかといいますと、
井伊家の伝説にて彦根藩主だった井伊家のお殿様が鷹狩帰りに猫に手招きされ寺に立ち寄り、
寺で和尚と会話していると突然雷雨となり、雷雨を避けることができたされています。
このことから豪徳寺では「福を招く猫」を「招福猫児(まねきねこ)」と呼ぶようになったそうです。(諸説あり)
以来、豪徳寺では招き猫を祀り、今日に至るまでにゃんとも素晴らしい福の数々を沢山の人々に運んできました。

御朱印を頂く場所には、招き猫が置かれており、買うことができます。
今年は三号を買いました。
来年は必ず行けるようにしようと思います。
それではまたよろしくお願いいたします。

参考文献:

大谿山 豪徳寺

東京都世田谷区にある曹洞宗の寺院、大谿山 豪徳寺の公式サイトです。

大谿山 豪徳寺

 

 

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夢のSLの発着地~旧新橋停留場~

2021年07月27日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

安全第一、感染予防!
それでは出発進行!
と言った所で新交通ゆりかもめ新橋駅 改札より徒歩3分歩いた所にある旧新橋停留場へ。現在、旧新橋停留場は鉄道歴史展示室として、
明治のSLが走り始めた頃から今日までの鉄道の歴史、
現存する旧新橋停留場の駅舎の基礎部分などを展示している施設となっています。

ここでは旧新橋停留場の「堂々とした佇まいの中にある可愛い」を紹介したいと思います。


▲正面。(旧新橋停留場を復元したもの)

旧新橋停留場を見ると、堂々とした佇まいの中に「可愛い」と思わせてくれるポイントが幾つか存在します。
特に、正面。
私だけかもしれないのですが、入口、笑っているように見えませんか?
この角度の写真で撮ることで起きるのですが、これにとても癒されるんです。
細部を見てみると入口上部にあるリボンのような装飾がちょうどまぶたのように見えてきます。
中央のハイサイドライトも帽子みたいですよね!!

でも実は明治当時、夢のSLに乗る発着駅であった新橋停留場では見られない光景なんです。
明治当時はこの駅舎の前に三角屋根のファサードがついており、かなりハイカラでした。
今現在、それを確認できる文献は旧新橋停留場を描いた錦絵が一般的に知られているものになっています。

時間を遡るSLがあれば、その当時の三角屋根のファサードがついた旧新橋停留場も見てみたいですね、、。
それでは、またよろしくお願いします。

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夢と漫画のトキワ荘!

2021年06月22日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

二級建築士の試験が近づいてきて、あまり外出すらままならない状態なので、
今回は過去に行った建築物について書きたいと思います。(※1)
(※1緊急事態宣言前に訪問)
夢と漫画のトキワ荘!
数々の漫画の神様たちがたくさん、汗を流した場所。
でも、なくなったものではないのか、、?
いえ!
豊島区トキワ荘マンガミュージアムとして
復元されています。

▲ミュージアムの看板(ミュージアムは町おこしの一環!)

▲復元されたトキワ荘
中には写真は載せられませんが、かつて
漫画の先生たちが原稿をかいていた場所や、
風呂替わりにもなった炊事場、
誰がトイレに行ったのか分かってしまうボットントイレまで、
とても建築物としても個性的かつ魅力的であったことが伺え知ることができます!
資料館としても各漫画家さんたちの歴史がかかれたギャラリーブースも面白いです!

▲数々のドラマが生まれた電話ボックス
屋外には、あの「もしもボックス」のモデルになった電話ボックスが!?
その当時は遠い家族と電話を取ったり、漫画編集者との連絡手段として
使われていました。
ーもしもこれを使うなら、誰に連絡しますか?
そんなことを語りかけてくるように見えました。
こんなご時世ではありますが、
是非いってみてはいかがでしょうか。
ずぶずぶと、ひたひたに、
昭和の時代にタイムスリップできますよ!
それでは次もよろしくお願いします!
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世田谷美術館のアアルト展

2021年05月27日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。


▲外観

桜の頃に、世田谷美術館の企画展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」を観ました。
フィンランドの建築家であるアルヴァ・アアルトはよく注目されますが、妻のアイノも併せた二人が主役は珍しいのではないでしょうか。
デザインだけではなく、あたたかな家庭が窺える展示でした。


▲アプローチの狭さ暗さとハイサイドライトの妙が、期待を高めます。

 

建築や家具のみならず、新婚旅行の写真、家族が水辺で遊ぶ映像などもありました。
アアルトの作品の特徴に、曲線や木材、機能性が挙げられ、人にやさしい印象を受けます。その根源はこの家庭にあると思いました。


▲動線上にある窓からの景色もきれいでした。


▲渡り廊下

 

二人の経歴とともに手掛けた作品を追った最後、アルヴァによる、息を引き取るアイノのスケッチがありました。
その後に続くこの廊下が素晴らしくて(うまく表現できない)、一本の映画を観たような余韻に浸り、美術館を後にしました…

美術館は見るだけでの場所ではなくて、体験が伴う空間だと改めて感じました。

 

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上って遊べる屋根

2021年05月19日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の宇都宮です。

数か月前のことですが、子供を連れてUNIQLO PARK 横浜ベイサイド店へ行ってきました。


▲ 「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」の外観(道路側より)

この建物は佐藤可士和さんプロデュースで藤本壮介さんの設計によって建築された商業施設です。
道路側からは白い箱状のとてもシンプルな外観ですが、建物沿いを歩いてマリーナ側へ廻ると、建物の屋根に直接上っていける階段状の公園になっています。


▲ 階段を上って遊べる公園


▲ マリーナ側の外観

屋根にぽこぽことガラスの箱がありますが、ここから各階店舗に入ることができ、店内に自然光が降り注ぎます。


▲ 各階店舗エントランスのガラスの箱


▲ 建物の屋根にこれだけの遊びの要素が!

てっぺんまで上るとベイサイドマリーナを見下ろすことができ、反対側には富士山も見えます。


▲ 屋根の傾斜に合わせたよく滑る滑り台

学生時代に「35立法メートルで何つくる?」という課題がありました。
3角形の屋根を滑り台にした建物を提案したことを思い出しました。
実際にスケールも大きく、様々な遊びの要素を存分に取り入れた商業施設が建築され、大勢の子供たちが楽しそうに遊んでいるところを見ると、単純に用途としての建物ではなく、別の有意義な楽しい要素を同時に両立させるような建築が増えてくると良いなと感じました。
私自身も設計するときに意識していきたいと思います。

ちなみに・・・
この建物で遊ぶときは全体的に白く、照り返しが強いのでサングラス必須です!

 

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箱根 ポーラ美術館

2021年05月18日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の清泉です。

5月の連休にツーリングがてら箱根のポーラ美術館に行ってきました。
早朝に出て夕方前に帰る、密とは無縁のおでかけです。

ポーラ美術館HP https://www.polamuseum.or.jp/
(設計:日建設計、施工:竹中工務店)


▲ファサード


▲玄関扉


▲1階ホール

ポーラ美術館は山の斜面に沿って建てられており、1階から入場して地下の展示室に向かって降りていく形になります。
重厚な木の自動ドアと手入れされ透き通ったガラスのコントラストがとても美しいです。
ガラスの先には箱根の景色が広がっており、場所との調和を感じます。


▲ホール、吹抜け

一番下階まで降りて上を見上げるとガラスのルーフからたっぷり太陽光が入っていることがわかります。
このホールを中心に十字に展示室が配置されているのですが、展示室の中は外の光などは入ってこないので、展示を見てホールへ出ると開放感を感じました。
ちなみに今はモネの企画展をやっていますので、教科書に載っている「睡蓮」の実物を見ることが出来ました。


▲遊歩道

遊歩道も美術品として設計されており、各所にオブジェが配置されています。
植栽やベンチから見える景色も非常に美しいです。


▲富士山(三国峠より)

この日は快晴で、ポーラ美術館を見学するのに適した天気でした。

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足摺海底館@高知県土佐清水市

2021年05月11日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の田中です。

GW期間中に諸事情で高知県に外出してまいりました。
1週間近く滞在しましたが、唯一外出してきた珍しい建物をご紹介いたします。

高知県土佐清水市にある足摺海底館という建物は海岸からブリッジで海の中にある建物にアクセスし、階段で海底まで降ります。
海底GLに到達しましたら、そこに多くの小窓がある一室の部屋があり、そこから海中遊泳している天然の海洋生物を観察できます。

▼海底館のHPです。
http://www.a-sea.net/


▲ブリッジで海底館に向かう。(当日は感染症対策で人数制限をしながらの入場となりました。)


▲土佐の長閑な景観。中央に映っている建物は前回ご紹介させていただいた高知県立足摺海洋館、竜串ビジターセンターとなります。(クリックすると該当ブログを閲覧できます。)


▲館内の避難経路図(断面)。中央のダブル螺旋階段(一方通行)を降りてきます。


▲小窓から覗いた海底の様子。高知県は海洋生物がかなり多く、海や川も綺麗ですので何かしらの生物は観察できます。


私が子供の頃から知っている施設でしたが、訪れたのは今回が初めてとなりました。
また近隣には上記で紹介した海洋館の他に、グランピング施設(施設の設計は隈研吾さん。高知県の木造建築を多く手掛けております。)もあり、アウトドアには打ってつけの場所となっております。


地域に根差し、地域の特性を捉えた素晴らしい建物でした。
私もこれから設計していく建物の地域のことをよく学び、建物×まちのバランスが取れた建物を設計できる様、精進してまいります。






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鎌倉市 豊島屋本店

2021年04月19日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の清泉です。

先日鎌倉に行った際、今まで気付かなかった秀逸なデザインがあったので取り上げてみます。


▲豊島屋本店

若宮大路の鎌倉駅付近にある、鳩サブレ―でおなじみの豊島屋です。
わりと昔からある建物ですがあまりちゃんと見たことはありませんでした。
ファサードの右上を拡大すると……


▲鳩サブレ―型の代替進入口

ルーバーが鳩サブレー型にデザインされており、よく見ると消防の代替進入口になっています。
代替進入口とは、非常時に消防隊員が外部から進入するための開口部になります。
詳しくはこちらから→https://kijunhou.com/setting-standard-of-the-substitute-approach-mouth/

(おそらく)バルコニーがないので赤色灯は必要ないかと思いますが、鳩の目として設置されているのがおもしろいです。
法令をクリアしつつ洒落のきいたデザインというのはなかなか難しいかと思いますが、こういうデザインの提案ができるようになりたいものです。

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田園調布せせらぎ公園

2021年03月16日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の清泉です。

大手を振って外出できない日々が続きますが、健康のためによく近場を散歩しています。
先日東急東横線沿線を歩いていた時にたまたま見つけた建物をご紹介します。


▲田園調布せせらぎ館



▲館銘板

田園調布せせらぎ公園・せせらぎ館ホームページ

多摩川駅の目の前にある「田園調布せせらぎ公園」のレストハウス「田園調布せせらぎ館」です。
設計は隈研吾氏で、外部のルーバーが真新しくきれいなので調べたところ今年の1月にオープンしたそうです。
池や小川が点在する自然豊かな公園のレストハウスなので、隈氏お得意の木製ルーバーが調和しています。


▲内観(1階)


▲内観(2階)

窓が大きく室内と公園のつながりが感じられます。インテリアも素敵で居心地の良い空間です。
木と金属のバランスが良く、緩急がついていて洗練された印象を受けます。
また、天井のルーバーから照明器具や感知器などが飛び出していないため、異物感がなくすっきりしています。


▲トイレサイン

浅草の観光案内所や滋賀県の図書館などもそうでしたが、サインが特徴的ですね。

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横浜の建築設計事務所 【コア建築設計工房】
https://www.arc-core.co.jp/
〒231-0013 神奈川県横浜市中区住吉町6-69 馬車道STビル5階 
>>googlemapで見る TEL 045-212-3739

 

 




 

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MmeetsM

2020年11月27日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。
新旧横浜市庁舎を設計した二人の設計者の展覧会が、ここ横浜で行われています。
二人の設計者の設計していく上でのプロセスの違いや、新旧横浜市庁舎の内装材まで事細かに展示されていて、
私自身、プレゼンテーションの勉強にもなりました。コロナ禍ではありますが、
比較的すいていると思いますのでふらっと立ち寄ってはいかがでしょうか。
それでは、またよろしくお願いします。


▲MmeetsM、ポスター

▲村野藤吾展内部エントランス

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