朝の喫茶店で、作曲代作のインチキを暴いて大スクープした週刊文春の記事を読みました。
佐村河内なる人物は大したプロデューサーで、代行者新垣隆(にいがきたかし)なる、桐朋大作曲科を出たが、前衛音楽なので全くお金にならない、音楽家との18年の偽装関係を分かりやすく解説していました。現在桐朋大講師といっても月数万円の報酬だろうと記事にあった。
・「許せない!娘騙したペテン師との5年間」女性自身 義手のバイオリン少女に偽装した曲を提供し、被災地を舞台にして大ヒット、佐村河内が売り込み成功して、義手の少女に金をせびった。
・「作曲偽装受難、大輔がんばれ!」週刊朝日 義手少女の曲で大輔は滑る。
・「代作のツケ 佐村河内裏切られた”希望のシンフォニー”」サンデー毎日 「バイオリンのためのソナチネ」で大輔は滑る。
・「偽りの作曲家 アエラは騙されなかった」AERA 朝日新聞は騙されて折に触れ報じてきたと、「ひと」欄にも紹介したと 公式謝罪を新垣氏の会見の前日報道した。
義手の少女バイオリニストは新垣氏のレッスンを受けていて、尊敬しているそうだ。この関係も週刊文春は詳しかった。週刊文春の記事は、フリーの神山央士(のりお)氏+編集部の丁寧な取材記事だった。
偽作両者の苗字スペルはSとN、磁石のSとNのように対をなしていたと。
記事の最後は「楽曲に罪はない、言葉には一点の汚れもないと」逃げ道を残して断罪していたのは好感がもてた。
江川紹子氏の論評 ”新垣氏は生真面目で誠実で、金銭欲や名誉欲や権利意識が希薄で、執着も薄く、自己主張が弱く、そしてあまりに浮き世離れしていて社会性に乏しく・・” 云々も好感が持てる論評だった。