昨日はどこの観音様も初観音でした。もう12月始め頃から案内ハガキを貰っていました。
木曽川を挟んで愛知県尾張の国、尾張最古刹 寂光院 千手観音霊場です。この古い観音様は
開山 654年(白雉5年)道昭和尚
中興 1565年(永禄8年)織田信長公
宗派 真言宗智山派 総本山智積院 です。
三大祭とか、毎月の七七月まいり(ななつきまいり)は、丁寧に作ってあるホームページでご覧下さい。それほどの大寺ではありません。木曽川河畔から庫裏まで、そこから本堂への登りが大変です。東海自然歩道の登山道でもあります。縁日には近くの犬山遊園駅からシャトルバスが出ます。
先ず受付で「七七月札」を出し「御朱印」を押してもらい300円を納めます。すると「護摩木」に名前を書いて渡して下さる。護摩木を納めてお参りする順序と作法はホームページに書いてありますがこだわりません。この観音様への初願は平成11年8月とお札に残っています。
初観音なので本堂脇の受付で特別祈祷を申し込みました。今年はいつもの「当病平癒」でなく孫が大事な受験中なので「試験合格」としました。一件3,000円、5.000円、一万円、上限は無しでしょう。
今日は大祭・導師は5人、山主が大護摩を焚いて祈られます。善男善女は小さなお堂に入りきれません。外にも大勢の参詣者です。
今年は珍しく導師が座に着かれると、4、5人の老女がお鈴(りん)を振りながら妙なるご詠歌を詠われて仏の世界に無理なく誘い込まれました。もう仏の世界です。
最初に「妙法蓮華経観世音菩薩普門品 第廿五偈」<みょうほうれんげきょう・かんぜおんぼさつ・ふもんぼん・だいにじゅうごげ」>世尊妙相具 我今重問彼 仏子何因縁・・(せそんみょうそうぐ・がこんじゅうもんぴ・ぶっしがいんねん・・)と称和します。観音様の功徳を讃える賛歌・偈でしょうから五言一句リズミカルです。
つづいて「仏説摩詞般若波羅蜜多心経<ぶっせつまーかはんにゃみーたーしんぎょー>を繰り返し何十回も称和します。この頃は秘儀護摩供の炎は赤々と大きくなり、お堂の天井は煙でもうもうです。伴僧が太鼓をドンドンと拍子をとり読経を盛り上げます。.秘儀は最高潮に達します。
爺はこの二つのお経は慣れたものですが、肺活量が落ちてさすが苦しい息づかいで経を称えました。どのお経でも雨だれ拍子でトントンと刻んで称えよということになっています。
今年は数年前この観音の受付庫裏から320段の胸突き階段を病人や老人が登れるよう、6人乗りスロープカーが備えられ随分楽になりました。受付を済ませて5人が乗り発車寸前、整理の御爺ちゃんに手を上げ「待って・・」と乗せて貰いました。
御爺ちゃんは「あんたは今年は運がいい」と言って笑われた。「肺を3分の1も取ったのでゴメンネ」と御爺ちゃんと同乗者に言い楽チンで本堂へ達しました。
観音様は「補陀落山」(ふだらくさん)がお住まいです、大方の寺が高い山上にあると、締めの、山主の上品で短い説法で聞いたことがあります。今年は護摩供の最後も妙なるご詠歌でした。
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