コロナで始まり、コロナで終わりそうな2020年もあとわずか。
にもかかわらず、コロナの猛威は再び大きくなっているようで、関東は言うに及ばず、現在住んでいる大阪も、妻子が住む名古屋も、毎日のように感染者数が強調されている。
先日、ついにGoToキャンペーンも一時停止になってしまった。
コスモタイガーは4月上旬から6月中旬まではテレワークで名古屋に戻っていたこともあり、また、緊急事態宣言中ということで、旧街道runは封印していたものの、6月中旬に職場が再開とともに大阪に戻り、以降、様子を見ながら旧街道runも再開している。
レースも大半が中止。
せめて旧街道runぐらいの楽しみはないと、ホントに張合いがない。
旧街道run(walkも同様)なんて、たった一人で現地に行き、観光地でも何でもない田舎道を、たった一人で黙々と走っているだけ。
巷でいう「3密」のうち、1つも当てはまってない気がするんだけどね。
そもそも屋外だし。
中山道の和田峠や碓氷峠、熊野古道伊勢路のいくつかの峠越えなどは、人に会うより熊に会う確率の方が高いんじゃないか?と思えるほどの山深きところ。
本編内でも書いたが、これから走るという状況、食事もそんなにしないからね。
寄るとしたらコンビニで軽食を買うぐらいかな?
そこで店員さんとアクリルシート越しに最低限の会話はしてるけど、それだけ。
旧街道が人混み、という状況もないわけではないが、(例:旧東海道の銀座とか、旧西国街道の三宮とか…)そんなのは全体でも稀少だし、そこで会話が発生するわけでもなく、やっぱり黙々と走り過ぎるだけ。(ちなみにコスモタイガーが銀座や三宮を走ったのは、コロナ以前です、はい)
喘息&アレルギー性鼻炎のコスモタイガーには、むしろ新鮮な山の空気を吸いながらのランニングは、アレルギーが治まるのか、実に気持ちいい。
とはいえ、周囲への気遣いも大切だからね、詳しくは後述するけれど、個人としてできる限りの感染予防はしているつもり。
前段が長くなってしまったが、西国街道編が終了したこのタイミングで、コスモタイガーが旧街道runを行う上で気を付けていることや、持ち物などを整理を兼ねて書き連ねてみたい。
これから旧街道を走ろうという方がにとって少しでも参考になったら幸いである。
また、走るのと歩くのでは勝手が違う部分もあるが、共通している点もある。
歩く方にとっても、参考になる部分があるかもしれない。
★恰好
当たり前の話ではあるが、走りに行くわけだから、走る格好。
ランナーの方であれば説明もいらないだろうけど、夏ならTシャツにランニング用のパンツスタイル(インナー付)、帽子、リュックサック(ランニング用または軽登山用)、ポーチ、(サングラス)
冬はジャージ上下に、寒ければウィンドブレーカーを着て走る。
夏のサングラスはぜひ!と言いたいところだけど、カッコ書き。
なぜ?と言われそうだけど、コスモタイガーも以前はコンタクトレンズにサングラス、が夏のランニングのお決まりの姿だった。
でもね…。
5~6年前からかなぁ。
それだと手元の地図や資料の細かい文字が読めなくなってきた上、左手にある時計(ラップ付)の数字も見にくくなってきたのさ。
よーするに「老眼」ね。
名古屋ネタの熊野古道伊勢路の途中から、眼鏡で走るようになりました(´;ω;`)ウゥゥ
ただしメガネはどうしても上下に揺れる。
そうなると視界が不安定。
特に山間部とかは気になるからね。
よって、固定するためのストッパーを付けて走ることが多いかな。
視界が落ち着くだけじゃなく、転倒した際にメガネがどこかへ飛んでしまうリスクも防げます(体験談♪)
リュックサックについては、普段の通勤ランの時も含めて、腰と胸の2ヶ所で固定できるものを利用している。
1ヶ所だけのものが結構ありますが、「走る」となると不安定なんだよね。
レースペースでぶっ飛ばすわけじゃないしね、あくまでもマラニック感覚でゆっくり走るため、ある程度の軽さは大切だけど、最も重視してるのは安定感。
で、これを満たすリュックとなると、意外と軽登山用の方が種類も多く、通気性も優れてる。
ちなみに大阪生活始まってからのコスモタイガーのリュックは、mon-bell製。
★持ち物
リュックの中身:着替えセット(夏ならTシャツ2枚、冬なら1枚、パンツ、タオル)、街道地図及び資料(5~6枚/クリアファイルに挟む)、メガネケース、ボディシート(微香性)、鼻炎薬、ポケットティッシュ2個、財布、身分証明書、鈴(熊除け)
ポーチの中身(腰に巻く):小銭入、スマホ、交通系ICカード
ケースバイケースで若干の違いはあるものの、概ねこんなところかな?
走り終わったら汗かいてるからネ。
着替えやボディシートは必携ですな。
そして走る以上、極力コンパクトに。
荷物が多ければその分リュックは重くなり、走りづらいし、疲労も早い。
ゴールがスーパー銭湯や温泉ならベストなんだけどね。
もちろんそういう場合も何度かあったけれど。(例:旧中山道編23)
なかなかそんなにうまくいかない、というのが実際のところ。
ゴールをスーパー銭湯にすること自体はそんなに難しくないさ。
でも、風呂入った後のアクセスは?という話になる。
そして文中にも何度か書いたけど、旧街道runは継続性のある企画のため、不便な所でゴールすると次回も困るんだよね。
旧街道に比較的沿っていて、駅に近い或いは駅までのバス便がたくさん出てる、という条件を満たすスーパー銭湯は、意外に少ない。
街道地図・資料。
始めたころは随分アナログだった。
ポイントごとにリュックから地図を取り出し、現在地を確認しながら足を進めてた。
世の中便利になりました。
今では可能な限り、スマホ対応。
googleの地図機能に旧街道ルートを取り込んで、ポーチにスマホを入れておく。
あとは適宜スマホ見ながら走るだけ。
ただし、やはり地図は絶対に必要!
確かにスマホの地図機能は、すぐに現在地も教えてくれるし、ピンポイントに道筋を教えてくれる。
でもさ、全体を俯瞰するにはあまり向かない。
コース全体の距離感が掴めないんだよね。
ゴールしてこの時間の列車に乗りたいから、そのためにはこの地点を何時ごろに通過して…、とか、残りの距離や起伏の様子からして、ゴールは何時ごろだな、といった予測は、コース全体のイメージを把握できないと厳しい部分がある。
そして山間部などでは電波状態の良くない場所もあったりする。(特に峠越えとか!)
それにスマホって電池の消耗が結構早いよね。
途中で充電がなくなってしまい…なんてこともないとは言えない。
命綱として、アナログであっても地図や資料は必携品さ。
その地図&資料も極力コンパクトにね。
HPや書籍等でルートは調べるんだけど、書籍ごと持って走ると嵩張るし、本が汗で濡れたりするからね。
走る予定のところだけをコピー(印刷)して、クリアファイルに挟んでリュックに入れておこう。
なぜクリアファイルかって?
はい、これも汗対策です。
熊除けの鈴ね~。
事前リサーチで街中run100%ってことが分かってるなら不要だろうけど、少しでも山間部を走る可能性があるなら付けておいた方が無難やね。
冒頭にも書いた通り、旧街道はときに全く人家の無い山間部に分け入ることも少なくありません。
★現地でのヒント
もちろん地図や資料、スマホを適宜確認することは言うまでもないが、慣れてくると街道の「くせ」が分かってきて、分岐路でも地図見なくても「こっち!」となることがある。
道沿いに以下のものがあれば旧街道である可能性が高い。
郵便局・小中学校・公民館(最近では「ふれあい〇〇センター」なんて呼称も…)・地域循環バスの停留所・神社仏閣・祠(お地蔵さん)
要するに、旧街道というのはその集落のかつてのメインストリートだったわけ。
だから昔からその地区の人々に利用されてたであろう郵便局や公民館などの「公共の建物」は、旧街道沿いにある、というのは自然な理屈。
バス停、特に地元市町村が運営する地域循環バスのそれも同様の理屈。
住民の足として走るバスは、路線バス以上にこまめに集落内で停車する必要あるわけで。
となると、集落の外れを走る「新しい道路」ではなく、「昔のメインストリート」を走ります。
★現地までのアクセス
鉄チャンであることを別にしても、公共交通機関利用を絶対におススメします!
まぁね、ホントに近場で、通勤圏内のような、例えば旧東海道なら、東海地区の方だと名鉄線に沿う部分とか、関東圏在住の方なら東京都内~小田原辺りまでは、電車でもマイカー(車)でも問題ないだろうけど。
だんだん家から遠くなり、土地勘もなくなってくる。
特に峠越えとかは要注意。
何故かって?
峠のこっちと向こうでは文化圏や交通体系が違うから!
言うまでもなく、旧街道run(walkも)は、片道コースが基本。
自宅からA地点まで行き、B地点まで走って、そのまま帰宅する。
A地点に車置いといてもさ、そこに戻ってこないから!
B地点からA地点に交通機関利用して車を取りに戻ればいい、と反論されそうだけど、それはある程度交通網が整備されてる都会の理屈。
A地点のあるA村と、B地点のあるB村は、大きな峠によって阻まれ、文化圏も異なり、直通する交通機関も存在しない。
戻ろうとすれば、限られた本数のバスや列車を乗継、全く関係のないC市やD町を大きく迂回し、何時間もかけて戻ることになる。
やっとの思いでA地点に戻ったころにはすでに夜も静まり、「え?これからさらに何時間も運転して帰るの?」という酷い状況になりかねない。
特に中山道や熊野古道、そして完結したばかりの西国街道には、そんな箇所がいくつかあるからね。
そして遅くなったから、といって単独行なのに高速利用すると、物凄く割高になるよね。
コスモタイガーも車利用した場合もあったけど、大半は自宅からほど近い名鉄前後駅や東海道本線大高駅・中央本線勝川駅等に車を置き、あとは公共交通機関利用。
マイカーは使うにしても補完的利用に留め、長距離移動はプロにお任せ♪したいですね。
★感染予防
さて、昨今新たに加わったコロナ対策である。
まず、走る時と飲食時以外はマスク着用!
そしてマスクの予備をビニル袋等に入れて1~2枚持っていくこと。
走ってる間はリュックのサイドに入れておくけれど、汗で濡れたりヒモが切れたりする可能性もあるからさ。
次に携帯用消毒液。
これもリュックに入れて常備している。
トイレの手洗後や乗換等の合間にシュッシュツと消毒することにしている。
上の持ち物にあるボディシート。
消毒液だけでは物足りないと思う場合は、勿体ない使い方ではあるが「お手拭き」として利用することもある。
以上、思いつくままに自分の旧街道runを振り返ってみた。
もちろん、「コスモタイガーはこうしてる」というだけの話であって、旧街道を旅する方々それぞれのスタンスがあると思う。
ただ、「これから始めよう」という奇特?かつ素敵な風流人がいらっしゃるのであれば、1つの方法として参考になれば幸いである。