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日本一脚の速い「鉄ちゃん」を目指します!
時刻表検定1級
10km33:04、フルマラソン2:46:31

コスモタイガー漂走記~旧西高野街道編~(前編)

2023-06-02 | 旧西高野街道run!!

電停の道が紀州街道で、それを横切る大小路筋。
この大小路筋を東へ向かってスタート!

今も立派な幹線道路で、かつての街道を忍ぶ雰囲気ではない。
阪神高速をくぐり、何やらエレベータまで設置してあるヘンテコな形の歩道橋も超える。

しばらくすると右手に立派な高層ビルが現れる。
堺市役所ね。(冒頭写真

最上階(地上80m)は展望ロビーになっている。
名だたる古墳群を一望できる人気スポットで、しかも無料!
「あべのハルカスや通天閣よりお値打ちだがゃ~」と感じるし、ぜひ行きたいところではあるが、まだトレーニング開始したばかりだしね…。

大きな交差点は「堺東駅南口」で、その名の通り、正面には南海電鉄高野線の堺東駅。
南海本線堺駅に準じる、もう一つの堺市の玄関口である。

この交差点を右折し、市役所に沿って南下。
50mもするとコンビニがあって、その裏へ入っていくような小道、これがかろうじて残る西高野街道だ。

都会の雑踏から一気に街道らしい道になる。
この瞬間がたまらんな~。

ペースが少し上がる。
変則の5叉路にはお地蔵さんも建ち、正面電柱には「←竹内街道」とあるから、迷うこともない。

南海高野線を踏切で越え、道なりに進む。
市内中心に近いのに、くねくねとうねり、小さな祠があったりと、いかにも旧街道らしく、大阪市内の暗峠越奈良街道を思わせる雰囲気ではある。

やがてYの字分岐となった。
右手には祠が建つ。
「高野山女人堂十三里道標石」なるもので、いわば私設の一里塚といえようか。

江戸末期の1857(安政4)年、地元のお百姓さんたちにより、高野山まで約1里ごとに13基建てられたという。
そしてその全てが現存しているというから素晴らしい。

さらに正面の分岐点には石柱が建ち、ここで竹内街道と西高野街道が判れることを示している。


後ろ髪を引かれるようだが、ここは予定通り、右の西高野街道へと進む。
しばらくして街道は南海高野線をオーバークロス、設置された道標を見逃さないよう走る。
歩道橋を渡り、降りたところが国道310号で、その歩道が旧街道ということになるようだ。

さて、右側には立派な堀があり、その向こうに大きな森が鎮座している。
実はこれこそ、あの有名な前方後円墳、仁徳天皇陵であり、その一部をなす(陪塚)茶山古墳がコブのように出っ張っている。
(翌2019年7月、「百舌鳥・古市古墳群」として世界遺産に登録されました)


さらに100m少々走ったらまた別のコブがある。
大安寺山古墳、という名がついている。


国道をそのまま走り、JR阪和線を陸橋でまたぐ。
左手には三国ヶ丘駅だ。

この辺りで旧街道は完全消失しているようで、しばらくは国310を走るしかないんだよね。
左手にはジョーシン電機が見えるけど、恐らくこの辺りで左にカープし、ジョーシンの敷地内を通っていたんだろうと推測…するしかない。

消失してるからどこで左折してもいいんだけど、国道走っててもつまらないからね。
最初の道を左折して1本東の道を走る。
すると200mほどで互い違いの十字路になるからそのまま直進。

ここからが旧街道復活、となるようで、急に道がそれっぽくなる。
国道310に近づいたと思ったら街道はT字路となり、左折する。

さらにくねくねと市街地の中を走る。
御廊表塚古墳なんてものもあったけど、古墳の看板があちこちあって、気にしてたらキリがないから先へと進む。
この辺は旧街道らしい雰囲気ではある。


数分で中百舌鳥駅が少し離れて見えてくる。
このまま道なりに進む。

さらにくねくねと走れば、国360に再合流。
目の前は大阪公立大学(旧大阪府立大学)である。

きっと旧街道は大学のキャンパス内を通って、左へカーブしてたんだろうな、と地図を見ながら思ったりする。
だからキャンパスの正門(多分…)前の信号から再び左に入る道が旧街道だと、何となくわかる。

ロータリーのような円形の交差路をそのまま進み、左手には立派な公園があり、癒しの風景。
白鷺公園、というらしい。
池を中心に整備され、グラウンドや野球場もあるようだ。
小さなお子さんを遊ばせている家族連れも散見される。

1本道で迷うところもなく、ペースが自然と上がる。
左にため池を見てさらに直進。

左側に見えてきました、祠と道標。
高野山女人堂十二里道標石。

ついさっき見た十三里道標石から約4km走ったことになるね。

旧街道は直線的にひたすら南南東へ向かっている。
大きな鳥居があって、これは出雲大社大阪分祠ということだけど、いずれぜひ本物の出雲大社を拝んでみたいなぁ、と思ったりする。

右手、街道沿いに「惟妙寺」(ゆいみょうじ)。

謂れとかはわからないけれど、静かな佇まいのお寺だ。

すでにランチタイム真っ只中。
でもこんなところでランチタイムなんてするわけない。

立派な高架の下をくぐる。
阪和自動車道だ。

さらに300mほど南下すれば、中茶屋の法界地蔵尊。

新しく手向けられた花が、地域の人たちに愛さているんだなぁと感じさせる。

「中茶屋」の地名からして、この辺りにはかつて茶屋があったんだろうね。
街道ばかり走ってると、地名だけでそんなことを連想するようになる。

くねくねと古い住宅街の中を分かりやすく道は続いている。
800mぐらいか?
Yの字分岐となり、そこに当時のままの道標と祠が建つ。
「延命地蔵菩薩」

ここで視線を道に移すと、旧街道らしい趣ある町並みがかなり残っていて、なかなか楽しく走れる一角ではある。


快調に足を進める。
中茶屋の町並みを出てしまえば、街道らしい雰囲気は残るものの、これといったシャメスポットもなく、快調に足を進める。
「福田南」の交差点で国310を横断し、そのまま直進。

どうやら福田という町(集落)に入ったようで、右手、福田公園という名の児童公園を過ぎ、さらにぽつんと小さな福田地蔵尊。
その先で、さっきの延命地蔵菩薩のところで分岐した道と再合流する。
ここからしばらく、この旧街道は市境の道となり、右側が堺市、左側が大阪狭山市、ということになる。

どこからか、13時の時報を指す鐘?が聞こえてきた。
ちょうど中間点を過ぎた辺りであろうか。
まだまだコスモタイガーのトレーニングは続いていく。

(※次回へ続く)
コメント (2)
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