時は再び、2008年にタイムスリップ!
旧美濃路、そして旧東海道、と相次いで完全走破!
となれば、やっぱり、中山道!
となるよね、やっぱり。
金かかることこの上ないし、かなりの時間を無駄に要するから、絶対にやめておこう!
ましてや中山道!
名にし負う峠越えの連続で、費用も時間も労力も、東海道の比じゃないんだよね。
いくつかのガイドブックやHPを見ても、それはそれは皆さん、現地での行動以前に、そこまでの往復のアクセスに相当な難儀をしているようだ。
だから「絶対に首突っ込まないようにしよう!」と何度も言い聞かせたんだけどね、やっぱり誘惑には勝てそうにない。
それどころか「その不便さを乗り越えてこそ、ホントの鉄チャンだろ!」とコスモタイガーに魔物が囁いてくる。
ということで、まずは下調べを本格的に開始。
まずは中山道について。
旧東海道編でも述べたとおり、江戸幕府が定めた主要5街道の1つで、東海道同様、京都三条大橋と江戸日本橋間を結ぶ。
東海道が海岸線に近いルートを辿ったのに対し、こちらは山岳部を縫うように通る。
当然総距離も増え、現代表記で約534km、宿数は69次。
つまり東海道より約40km、大回りすることになる。
また、あまりに変化に富んだ街道のため、便宜的に全体を6エリアに分け、(西から順に)近江路、美濃路、木曽路、信濃路、上州路、武州路、と呼ぶこともあり、観光ガイドなどでもそのように表記することが多い。
まさに6つのエリアごとに、中山道はその顔をガラッと変えることになるらしい。
(この場合の「美濃路」は、「旧美濃路編」の美濃路、つまり美濃街道とは別物で、「中山道美濃路」と表記することで混同を避けることが多い。
「旧中山道編」での美濃路も、特に注釈ない限り、中山道美濃路を指すこととする。)
前回の東海道は、すでに述べたとおり、最初は前後駅から気ままに始め、途中から本格的に…となった訳だけど、中山道は最初から「完全走破」を前提に計画。
(まぁ、気ままに走れる街道でもないんだけどね)
ゆえにそのスタート地点をどうするかって話なんだけど。
① 「江戸」から西に向かう。
多くのガイドブックやHPは、こちらを前提に書かれているケースが多い。
② 「草津追分」から東に向かう。
反対に江戸に向かうんだけど。
京都三条大橋~草津追分間は東海道との重複区間。
つまり、東海道を完全走破(踏破)した人にとっては、同じ道を行くことになるから、ここを省略するパターンも考えられる。
③ 「京三条大橋」から江戸に向かう。
あくまでも「中山道69次」にこだわるなら、たとえ重複しても京都スタート。
NHKの「街道てくてく旅」の勅使川原郁恵さんも、三条大橋スタートだった。
コスモタイガーも、いろいろ思案の上、③を採用することにした。
やっぱり「完全走破」なら69次にはこだわりたいよね!
それに、名古屋を拠点にする以上、より近い京都からはじめた方が、のちのち楽しそうだ。
美濃路以東は、東海道ラン同様、「家から遠ざかるように走る」ことになり、その方が好奇心をそそられる気がする。
他に大雑把な約束事として。
① 東海道同様、基本、すべて日帰りとする。
② タクシーは極力利用しない。
③ 1回あたりの実走距離は20km前後。
④ 雨天中止。
と決めてはみたものの、果たしてどこまで実行できるのやら。
それでもまぁ、前半の近江路~木曽路辺りは、比較的利便性もあり、問題なく制覇できそうだけど。
問題はそれ以降やね。
リサーチによれば、東海道だって、場所によっては相当不便だったけど、信濃路以東はその比ではなく、なかには「交通機関空白地帯」も存在しているからね、20km云々を問題にしている状況ではなく、ひたすら峠を越えて走り続けるしかないところもありそうだ。
それ以外にもかなりの危険個所もあるようだし、民家の軒先を通るようなところもあったりするらしい。
いずれにせよ、旧東海道以上に壮大な「無駄遣い」になることは間違いなさそうだ。
東海道完全走破から約3ヶ月、2008年9月13日、不安と期待を混ぜながら、JR東海道本線と京都市営地下鉄東西線を乗継、三条大橋の地に立つコスモタイガーであった。(写真)
※東海道編とは異なり、他の話題(身近な古道編等)と並行しつつ、のんびり更新していきたいと思います。
ボリュームがあるため、更新間隔も、東海道編より遅くなることは間違いないかと。
※途中から、デジカメ故障のため、携帯による写真になります。