【12月3日(日)】
本音を言えば、いったんホテルに戻って、シャワーぐらいは浴びたい心境だけど、そんなことしてたら夕方になってしまう。
行くとなったら、まだゴールしてない人が多い今のうちにサッサと簡易な着替えを済ませ、体育館を後にする。
もっとも着替えと言っても、私服も靴も、みーーんな、ホテルに置いてきてるからさ♪
せめてコンタクトぐらい外して眼鏡に戻したいんだけどね。
あ!どーやら眼鏡もホテルに置いてきたらしい。
ってことで、文字通り簡易着替えで、ユニフォームを脱ぎ、預けてあったTシャツとジャージを着ただけなんだけどね。
シューズも今走ったレース用のまま。
最寄りの「壷川」駅からゆいレールに乗車。
終点の「首里」駅まで約20分。
そこから約1kmほど西、徒歩なら15分の距離にあるのが首里城なんだけど、さすがに歩く気分にはならず、タクシーを利用。
こんな格好してるから、運転手さんも「マラソンで疲れてるんだな」と察してくれるから、近距離で嫌がられる心配もない。
そういえば昔、炎天下の北海道マラソンの時、本当に歩くことすらままならないほど疲れ果て、ゴールからわずか300mほど、普段なら歩いて5分ぐらいのホテルまで、後輩とともにタクシー移動したことを思い出す。
その際も嫌がられるどころか、運転手さんに慰められた。
運賃はもちろんワンメーターだった。
おっとっと、話が逸れちゃった。
15時ちょうどに、首里城公園に到着。
名前の通り、世界遺産首里城を取り巻く公園。
もっとも正確には、この公園含めた全てが「首里城」なんだろうけど。
そしてこの辺り一帯が、琉球王国の首都「首里」だったんだね。
さすがに走ってすぐ、こんなところに来る人はいないのか?
随分静かでのんびりした雰囲気は、同じ那覇市内とは思えない。
名前は知らないけれど、小鳥たちが群を成している。
途中に、かの有名な守礼門。(冒頭写真)
その華麗な姿によって、戦前は国宝にも指定されていたらしいけれど、第2次大戦末期の沖縄戦によって破壊されてしまった。
現在のものは、1958(昭和33)年に復元されたもの。
下調べによれば、その豪華絢爛な美しさから、2000円札のデザインにも採用されたとあったけど、2000円札なんて、もう何年も見てないし、覚えてないよ!
それにあんなもので経済効果なんてあったのかね?
1000円札2枚だろうと、100円玉が20枚だろうと、2000円札1枚だろうと、2000円は2000円の価値しかないからね。
それどころか、一部を除き、自販機が対応してない不便さの方が多く、お釣りに2000円札もらっても、単なる珍しさだけで、あんまり嬉しくなかったけどね…。
小市民のコスモタイガーには、「2000円は2000円!」としか思えない…。
くねくねとした散策路?や、いくつかの門や史跡を通る。
売店を冷やかし、奥へ進んでいくと、そこに券売所。
無料エリアはここまで。
普段なら迷わず切符を買うけれど、結構疲れてるし、意外に歩いた。
コンタクトの影響?か、目もショボショボする。
さ、引き返そうか!と思ったら、嫁の方が乗り気で、このまま中に入りたいと言う。
じゃ、入場しますか!
有料エリアの「正殿」と「南殿」。
朱塗りの立派な建物だ。
これが首里城の中心的建築物で、世界遺産になってるんだね。
我々に馴染み深い本土の城で云うところの天守閣とか本丸にあたる、とでも考えればいいのかな?
館内は写真撮影OKなエリアと不可のエリアがあるから、それを気にしながらシャメしつつ、順路に従い静かに見学。
高台だからね、垣間見える街下の風景も何気に素晴らしい。
レストセンターで買い物して、はい、疲れた、ホテルに帰りましょう!
で、首里駅まで、やっぱりタクシーね。
ゆいレールで「県庁前」駅まで戻る。
ここからは路線バス。
ホテルの最寄「三重城(みえぐすく)」停留所までは、複数の路線が重複し、地下鉄並みの本数であることは確認済。
いくら旅行とはいえ、タクシーばっかりじゃ贅沢だし、知らない街の路線バス、大好きなんだよなぁ~。
バスの方が、その土地の「匂い」を感じ取れるもんね。
長い長~い一日がこれにて終了。
楽しさいっぱいで満腹状態。
疲れすぎてそんなに食欲もない。
ってことで今日も「三重城」停留所真ん前のスーパーで弁当とスナック菓子、そしてビールを購入してから、ホテルへ戻った。
温泉入ってやっとさっぱりできた。
あとは部屋で3人でのんびりくつろぎつつの食事。
TVでは日曜劇場「陸王」がやっている。
本当に朝から晩まで「マラソン尽くし」の一日となった。