久しぶりに、建物の写真を撮りに行きました。
1892年に初代の教会が建築され、その後関東大震災で倒壊したために現在の教会堂が建築され、現在に至ります。
見学する予約などは特に取らず「とりあえずちょっと寄ってみよう」くらいのつもりで行ったところ、『会堂開放しています』との貼り紙が。
正面玄関
尖頭型アーチの頂点にある「バラ窓」は一度フィルム感度を間違えて設定したM-1で撮影しました((;'∀'))。12枚の花弁は十二使徒を表しています。扉は鉄製で重いのですが、現在では開けたままで固定されています。
中に入ると
礼拝堂。振り返ると
パイプオルガン。創立125周年記念として2000年12月にスイスのマティス社のものが設置されました。
天井。ここに「蛍光灯」のシャンデリアが戦後設置されたものの、現在では撤去、保管されているそうです。当時は壁の色もあって相当の明るさだったのでしょうが、今となっては明るさに不足を感じるようになり、各所にLEDライトが取り付けられています。当時電球での生活が中心だった中で設置された蛍光灯のシャンデリア、その明るさに感動する類似の体験は、今では難しいです。
ここまでで付いた方は気付かれたと思いますが、ここの教会にはキリスト教のシンボルが無いんです。建物周辺にも説教壇の後ろにも十字架が有りません。聴くと「言葉がすべて」なので目に見えるシンボルには重きを置かないということなのだそうです。禅宗に通じる潔さを感じる、という話をしたらそういうお返事を頂きました。
「ゴシック様式」と聞いていたので、きらびやかなステンドグラスを想像していましたが、このシンプルさは素敵です。
何度か改装を繰り返す間に設置されたエレベーター。
教会正面、左下の扉を入るとすぐ右側に設置してあり、玄関の左側に上がれるようになっています(上写真左側の尖頭型の小屋)。最初に見たときはもともと設置されていた道具小屋だとばかり思ってました。左側の塔のてっぺんはもともと楼鐘でしたが今では空調の室外機が入っています。鐘は正面階段を下りて右側に移設しました。
正面玄関の上にあるレリーフは、当初取り付けられていたものの劣化して改装時に取り外され、今回改装したときに復元され取り付けられたとのこと。
そして。
この階段、妙に歪んでいますが、それは横浜大空襲の時に被災し、熱で歪んでしまったのだそうです。強度的には全く問題がないので、そのままにしてあるとのこと。
いろいろとお話を伺っているうちに、2時間も滞在してしまいました。次回からはボイスレコーダーを持って行った方が良いみたい。
関内周辺に行ったので
旧横浜正金銀行(現神奈川県立歴史博物館)、「エースの塔」と言われているそうな。
お馴染み横浜開港記念会館、通称「ジャックの塔」。構えていたら車が入ってきたのでそのまま。こういう時ジャグヮXJ-6(前期)がさらっと入ってくると「よっしゃ!」って感じになるんですが。シトロエンXMでもイイ。
背景にあるビルが邪魔。
OLYMPUS E-3 / ZUIKO DIGITAL 14-54mm 1:2.8-3.5
一度も中を見たことはありませんでした。
こんな感じなんですね~(笑)
意外とサッパリしているなぁと。
近代建物の雰囲気は横浜の町並みに
よく似合っていると思います。
関東大震災直後に建築されたことを考えると、おっしゃる通り今でも隣近所のビルの中にありながら似合っているのが素敵でした。