とりあえずしてやれる作業は全て終わったし、天気も良かったので、ひっそりと進水式。
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完璧なプロポーションだと自画自賛。
塩分も補給。
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…公園には子連れの親子が8組くらい。
無事に済んだあとは
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祝杯を上げる。
帰宅する直前、シフターが「にゅるり」と滑った感触があったので調べたら、リヤ・ディレイラのケーブルが滑ってた。シフターをハイ側にダウンさせるとケーブルは弛んだまま。そこからロー側にはシフトできなくなったので、そのまま帰宅。
抜けちゃったケーブルは
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こんなザマなので、切り詰めてフロント側に使い直すしかない。
予備のケーブルを通して調子を見て作業完了。
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サンツアー・サイクロン Mk.2、素晴らしいディレイラで、ユレのジュビリーと甲乙付け難い製品ですが、そういうのに限って『トゲ』がある。
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ディレイラの真ん中をケーブルが通っていて
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この穴の奥に中割したボルトがあり、その割れ目に(手探りで)ケーブルを通し、ボディ側にあるナットで締め上げる構造。組み付け時にこの穴の中を通すのがひと苦労。うっかり差し込んでケーブルをほつれさせると、とても厄介。
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さっきの写真。ボディの進行方向側にある、ケーブルを留めるナットが非常に舐めやすいし、ヘキサレンチの穴も歪みやすい。でもちゃんと締めないと今日みたいに「ケーブルが抜けちゃった」となる。
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とりあえず仮止めなので、軽く結んでインシュロックで結び目を固定。
この方式は先代サイクロンが「パンタグラフから出たところ」で留めていたのを(恐らくは)進化させたものなんですが…(で、3代目になるとシュパーブと同様「パンタグラフの下でケーブルを留めるようになる。ダメだってことに気付いたらしい)
ディレイラのパンタグラフの中を通すタイプは、世の中を見渡してもこのサイクロン(とその派生)だけ、ということから、ダメっぷりが分かります。大体ケーブルの交換作業の手間を考えたら絶対に『現場では使えない』(もっともレースの現場で「シフトケーブルの交換」がどれくらいの頻度で発生するか知らないけど)。
このサイクロンMk.2の下位機種になると、ボディが鉄製となって重く頑丈になり、同じパンタグラフの中にケーブルを通す構造ながら、もっと通しやすくなっています(パスハンに使っているマウンテックがそれ)。
使うのも勿体ないから、予備のOleにでも交換しておこうかしら。
ここまでけなしていますが、実は一番好きな製品だったりする。念のため。
レーサーについては、古典的な「美しさ」と「無骨さ」を気にしながら作っているつもりですので、そういってもらえると拘った甲斐があります。
Cyclone Mk.2 はコンポの歴史を勉強し初めて見たときからの一目惚れですが、一度不注意で右側に倒してパンタグラフを割って以来、いろいろ警戒することが増えました。(苦笑)
「ケーブルのバラけ防止に瞬間接着剤」、いいアイデアです。いつもはやっと通してから半田で固めていますが、次回からは使ってみようと思います。
いろいろ癖が強いブログですが、よろしかったらまた遊びに来てください。
美しいロードレーサーですね。
Cycloneのネタを拝見したのでコメントさせていただきます。私もCycloneが好きで愛用しております。Mark2はトラベゾーン24で使ってますが、オリジナルに比べ無造作にチェンジしてもちゃんと変速してくれるのが気に入ってます。
Cycloneのワイヤー処理は確かに面倒ですが、それがCycloneだから仕方ないと思ってます(笑)
バラけるワイヤーは事前にアロンアルファで固めておくと比較的やりやすいようです。
お邪魔しました。