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ポガチャルのトリプルクラウンを考える(5)

2024-09-24 17:17:26 | プロ・ツール
 オリンピックは不参加でツール後の初戦となったグランプリ・シクリスト・ド・ケベックでは果敢なアタックを見せるも、スプリント勝負に持ち込まれ、今季ワーストの7位という結果に終わっています。今季のレースでポガチャルが表彰台を初めて逃すことになったのです。ツールから間隔が空き過ぎたことで勝負勘が鈍っていたのでしょうか?ケベック市街地の1周12.6kmの周回コースを16周回するレースでしたが、ポガチャルがここまで負けるとは予想外でした。

 しかし、集団スプリントで決着したグランプリ・シクリスト・ド・ケベックから一転、9月15日(日)に行われたグランプリ・シクリスト・ド・モンレアルは獲得標高差4,573mのクライマーズレースで、ポガチャルは残り23.3km地点で飛び出し。あっという間に30秒のリードを奪い独走で勝利します。カナダ・モントリオールの市内中心部、モンレアル大学とモンロイヤル公園を取り囲む12.3kmコースを17周する、総距離209.1kmの過酷なレイアウトを見事に攻略して見せたのです。
 7位に敗れたグランプリ・シクリスト・ド・ケベックでの走りには「集団スプリントに持ち込んだのは自分の判断ミス」と答えていたので、この日はその反省が活かせたようです。獲得標高は世界選手権のコース(4,470m)に近いものの、周回コースの距離が長く、アシストもUAEのチームメイトではないのは気がかりです。勝負は最終周回になるのでしょうが、アシストの薄いポガチャルが徹底的にマークされ、攻撃を受けやすい立場なので、正直、世界選手権を勝つのは容易ではないでしょう。

 ポガチャル自身、モニュメントの完全制覇と3大ツールの制覇は大きな目標としています。ジロとツールのWツールは今年達成しているので、来年はツールとブエルタのWツールを狙うことになるでしょう。ブエルタの勝利は出場すればほぼ確実でしょうが、ミラノ~サンレモに勝つのはポガチャルといえど容易ではないでしょう。ただ、エディ・メルクスの再来と呼ばれるポガチャルなら、不利と言われる世界選手権やミラノ~サンレモを勝っても不思議はないのです。
 




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