次に考えなければならないのは、その用途です。用途によって使用する機能が異なるからです。単に速度計として使いたいのなら、高機能のサイクルコンピュータは必要ありません。ただロードレーサーでロングライドやヒルクライムを考えているのなら、心拍管理ができるものをお奨めしたいと思います。
個人的にはケイデンス計測機能は不可欠だと考えていますが、自分の走りにそこそこ自信がある方であれば、速度と心拍数からおおよそのケイデンスが割り出せるはずですから、必要ないかもしれません。ヒルクライムを考えているのなら高度表示機能も必要になるでしょう。
私はヒルクライムは考えていませんので、速度・心拍・ケイデンスが測定できる無線式タイプということになります。心拍計を主眼にすればやはりPOLAR(メーカーのWEBサイト)ということになるのでしょう。私は今腕時計タイプのハートレートモニターを使用していますが、メーカーはPOLARです。ただ、サイクルコンピュータになると結構な価格になってしまうのが最大のネックなのです。POLARならCS200cad N。ケイデンスが不要ならCS100 Nというのが入門用のサイクルコンピュータと言えますが、ケイデンスセンサーが別売の CS100 N で17,850円。 CS200cad N なら24,150円という価格になります。
ただ、POLARは心拍計メーカーとしては秀逸ですが、他のコンピュータ部分に関しては疑問の声も耳にしています。価格も高目なので、本格的な心拍管理が必要なのでない限り、ここまでの製品は必要ないかもしれません。
国内で比較的安価に入手できるサイクルコンピュータはCATEYEのものでしょう。速度計程度の利用ならコストパフォーマンス的に一押しです。但し、ケイデンス計測や心拍管理という面では問題も少なくありません。CATEYEのサイクルコンピュータの場合、せっかく計測したデータをPCへ取り込む手段が全くないのです。 CC-RD400DW などはスピードセンサーとケイデンスセンサーの一体化で魅力なのですが・・・
そこで第3の選択枝になるのがSIGMA(メーカーのWEBサイト)のサイクルコンピュータです。SIGMAはドイツの高度な技術開発力をもとにサイクルコンピューターの生産販売から始まったブランドで25年以上の歴史を持ちます。日本ではあまり馴染みのないメーカーですが、嘗てはデンマークの「SAXO BANK」、現在はフランスの「AG2R」や新城選手が所属する「ヨーロッパカー」などのメジャープロチームをサポートし、その信頼性の高さをうかがい知ることができるメーカーです。
ロードレーサーのフレームやコンポ、パーツはプロツアーで揉まれ改良に改良を重ねて進化して今に至っています。それが高い信頼性に結びついているのですが、アクセサリーについても同様のことが言えると思います。実際にプロツアーで使用されているというのはその製品が信頼に足証となるはずです。
私が今TCR2用に購入を検討しているのはPOLARのCS200cad NとSIGMA の サイクルコンピュータ BC1909 HR です。前者が24,150円、後者が13,125円で1万円以上の価格差を考え今はBC 1909 HR購入に傾いているところです。標高まで計測可能なBC2209 MHR は17,850円となります。SIGMAのサイクルコンピュータのメリットはセンサーの取り付けにナイロンタイをほとんど使わないことにあります。両面テープとOリングで簡単に装着できてしまうのは非常に便利だと思っています。PCへのデータ取り込みには別売キットが必要になります。デザインやハートレートモニター機能ではPOLARが圧倒していますが、純粋に必要なサイクルコンピュータとしての機能と価格差を考えればSIGMAに軍配を挙げたいと思っています。
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